仙台市科学館で現在開催中の特別展
「恐竜最前線2024~奇跡の恐竜カムイサウルス~」に行ってきました。
仙台市科学館の特別展「化石動物園 よみがえる太古の世界へ大冒険!」に行ってきました。(2023年7月)
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今回の「恐竜最前線」は昨年開催された「化石動物園」に続いての
「夏休みの家族連れをメインターゲットとした恐竜が中心の展覧会」になるんでしょうが
「化石動物園」が古生代から恐竜絶滅後の新生代まで幅広い時代を取り扱っていたのに対して
今回の「恐竜最前線」は副題にあるカムイサウルスに大きくウエイトが置かれており
展示されている化石などもカムイサウルスと同時代の白亜期のものが中心。
昨年展示されていたティラノサウルスやトリケラトプスといった有名どころは
同時代にも関わらず今年は省かれており
「今年はカムイサウルスが中心! とにかくこれを第一に見てくれ!」
といった雰囲気をひしひしと感じるものになっています。
そんなわけでこちらの「恐竜最前線」ですが会場の場所や順路などは昨年とほぼ同じで
「本物の化石を触れるコーナー」や写真スポットなどの体感系も随所にあり
小さな子どもから楽しめる充実した内容。
昨年はなかった「再現された恐竜の声」も目を引くところです。
ただまあ仕方ないとは言え「最新情報が満載の最前線!」と言えるかどうか、
と問われると疑問になってしまう点もちらほら。
というのも自分は以前に東京・上野の国立科学博物館で開かれた
「恐竜博2019」でカムイサウルスを既に見ているんですね。
今回の「恐竜最前線」の内容もカムイサウルスの発掘(2003年)から
恐竜の骨であることが判明して新種として認定されるまでの流れを追う、という
「恐竜博2019」時点での情報とほぼ変わりのないものでしたし
「恐竜博2019」の会期中にカムイサウルス(むかわ竜)の学名が決定した流れを
リアルタイムで体感した身としては
どうしても「数年前の情報」というイメージを持ってしまうんですよ。
今回の展示が東北初のものだということに疑いはないんですが
結局のところイベントや展覧会の首都圏での一極集中が続く限り
「最新の情報を味わいたければ東京へ行け!」ってことになってしまうんですよね。
ここらへんの情報格差、環境の格差はどうにもならないのです。うーん。
あ、それと今年4月のリニューアル以降は一度も行っていなかった
4階の展示フロアにも足を運んでみたんですがすごい綺麗になってますねこれ。
展示の内容自体には大きな変化はないんですが
とにかく整備されて分かりやすくなっているのが嬉しいです。
個人的には科学館というのは
「理屈では分かっているけれどイメージしづらいものを体感できる」
のが売りの一つだと思っているので
今回のリニューアルはまさに理想的なものです。
こうなると今後に予定されている3階のリニューアルにも期待がかかりますね。
3階はもともと4階よりも古くてレトロな印象があるので
どんなふうに変わってくれるのかが非常に楽しみです。