11/15から期間・店舗限定で販売が始まったココイチの新商品
「ホロ肉ドカンとBBQカレー」を食べてみました。

地元は長年カレーのチェーン店はココイチの一択だったんですが
ここ数年でゴーゴーカレーや日乃屋カレーが急に進出してきて
最近はちょっとご無沙汰になってしまっていたので久々の来店です。

ドカ食いダイスキ! もちづきさん・【CoCo壱】トクベツ編 | ヤングアニマルWeb
https://younganimal.com/episodes/84599af581e28/

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というわけでこちらの「ホロ肉ドカンとBBQカレー」は
令和のやべーグルメ漫画第1位を独走状態の
『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』とのコラボレーションでも話題となっている一品。
「食べるのが好きな社会人の女性がパーッと食べるグルメマンガ」は
近年は一つのジャンルになりつつある気もしますが
もちづきさんのヤバさは他作品とは一線を画している感じですね。
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こちらは肉の量をLEVEL1からLEVEL4まで選べるようになっており
コラボ漫画のもちづきさんは当然のようにLEVEL4を注文しているんですが
今回自分が選んだのはLEVEL1。
LEVEL4は値段が3240円とLEVEL1のほぼ2倍という驚天動地の値段になっており
さすがにココイチで3000円以上を支払うのには非常に抵抗があるのです。
3000円台だと対抗馬がホテルのランチビュッフェになってきますよ……。
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そんなわけで「ホロ肉ドカンとBBQカレー(LEVEL1)」の他、
「半熟卵」「旨辛にんにく」「らっきょう」を組み合わせて合計1994円。
半熟卵が120円になっていたのは驚きでしたがなんとか2000円以内に収まりました。
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そんなこんなでこちらの「ホロ肉ドカンとBBQカレー」ですが
LEVEL1ながらかなりのボリューム。
とは言え通常のポークカレーが646円であることを考えると
約1000円の肉、ということになりますし
最低ランクとは言えこれくらいないと割に合わない気もしますね。

そして味はもちろん美味しいです。しょっぱくてうまい!
スプーンで簡単にほぐれる肉は「ホロ肉」の名に相応しい感触で
脂身の塊ではなくしっかりとした肉なのにこの柔らかさは驚きの一言。
豚肉なんですが繊維っぽく崩れる感じはコンビーフっぽさもありますね。
そんなこんなで完食です。ぜんぶおいしくてうまい!

ただ「ホロホロの豚肉」「甘くてスパイシーなバーベキューソース」
「やや癖のあるチェダーチーズソース」が揃っていると
どうしてもカレーが邪魔、みたいな雰囲気を感じてしまうところ。
コラボ漫画でもメインのはずであるカレーについてはほとんど触れられていませんでしたし
ここまで大きな肉にしっかりと味付けがされていると単品で白いご飯が食べたいというか
カレーは要らないんじゃないか、という本末転倒状態になってしまっているんですね。

で、ここでココイチさんに提案したいのが
「ご飯セットをメニューに加え、トッピングで定食にする食べ方を推奨してはどうか」
ということなんですよ。

ココイチでの注文は「カレーが必須でそれにトッピングとかサラダとか……」というのが
ほぼ暗黙の状態になってしまっていると思うんですが
今は牛丼屋もメニューが豊富になって「牛丼を食べない」は当然の選択肢となっていますし
丸亀製麺のようなうどん専門店ですら
「ご飯単品と天ぷらと無料トッピングで天丼」がスタッフおすすめとして紹介されているなど
メインのうどんを注文しなくても良い、という雰囲気が生まれています。

それに対してココイチではメニューが多様化した現在でも
「カレーを頼まないのはあり得ない」という意識が強いですし
ライスやトッピングのみの注文も出来なくはないけど非推奨、な雰囲気も感じるんですが
正直そういうこだわりは時代遅れなような気もするんですよ。

近年のココイチは今回のようなコラボ企画や
珍しくて味が濃く、単品でご飯が食べられるようなトッピングも増えていますし
カレーを頼まないのは非推奨、みたいな雰囲気から脱却して門戸を広げてほしいのです。
あれだけいろんなトッピングがあるのに
全部カレーに飲み込まれてしまうのはカレー好きであってもつらいのです。
「旨辛にんにくと半熟卵を白いご飯で食べたい」というのが昔からあるのです。
お願いしますよココイチさん。

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   グルメ漫画, カレー, アニメ・漫画

以前購入した「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」がようやく完成しました。

「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」を購入しました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1570.html

買った時に書いたように今回はブンドド遊びたいということで
シールなどは一切貼らずに6~7時間でサクッと完成したんですが
なかなかまとまった時間が取れずに11月も半ばになってしまった感じです。
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というわけでこちらの「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」ですが
いやーさすがにすごいクオリティですね。
開口されていないへの字など顔の一部分はスミ入れをしましたが
その他は完全パチ組みでシールも1枚も貼っていないのにこの密度感。
目のシールもメタリックなものが付属しているんですが
貼らなくてもしっかりと色分けされているので今回はそのままです。
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またさすがにRGということでパーツ数は300前後で細かいものも多いんですが
組み立てが複雑だったり手間取ったりするところはほとんどなく説明書通りにすんなり完成。
一時期のガンプラは「パーツ数は多ければ多いほどいいんだよ!」みたいな
恐竜的進化っぽい雰囲気を感じることもありましたが
最近は数には拘らずパーツの組み方や形状で工夫する形になっている印象もありますね。
「パーツ数はリニューアル前とほぼ同じ!」とアピールしたHGUCガンダム(No.191)や
EGシリーズの登場あたりがターニングポイントになった気がします。
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またコアブロックシステムがしっかりと導入されているのも嬉しいですね。
近年のガンダムは可動重視のせいかコアブロックシステムはオミットされて
非変形のコアファイターが別で付いてくるかこないか……というのがほとんどだったので
しっかりと変形してガンダムの腹になるコアファイターはそれだけで嬉しいです。
1/144で完全変形のコアブロック、となるとそれこそ前回のRG1.0以来じゃないでしょうか。
コアチェンジドッキングゴーです。
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ただ欲を言えば持ち手がちょっと少ないかなあ、とは思ってしまうところ。
今回のRG2.0は別売りの武器セットも合わせてプレイバリューがかなり高いんですが
武器を持たせるたびに拳をバラバラにして組み直さなければならない……というのが
結構なストレスになってしまうんですね。
説明書にはハイパーバズーカの持たせ方について右手、左手の両方が記されており
明らかに武器セットを購入しての最終決戦仕様の再現も意識していると思われるので
そこまで考えてくれるんだったら持ち手も増やしてほしかったなあ、と思うのです。
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ブンドド遊んでいても結局いろんな武器を使わせるのが面倒になって
ガンダムパンチになってしまうのです。

というわけでRG1.0から約15年を経ての2.0ということで
一つの区切りと共にガンプラの進化を存分に感じさせてもらったわけなんですが
個人的に次の15年のガンプラに望むこととして
「どの角度から見ても不自然にならない可動」というのがあるんですよね。

近年のガンプラはとにかく可動重視の流れになっており
各間接がスライドしたり引き出しギミックが各部に導入されていたりするんですが
そのせいで「別の角度から見るとすごい不自然」になってしまっているところが
多々あると思うんですよ。
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例えば最近のファーストガンダムのプラモは今回のRG2.0も例外ではなく
ラストシューティングを再現出来るように腕を大きく上げられるようになっているんですが
横から見ると腕の付け根と肩が繋がっているだけで
胴体の中が空洞で丸見え……な状態になってしまっているんですよ。

他シリーズ「Figure-rise Standard」のドラゴンボール系なども
気功波を撃つ動きを再現するために
腕が大きく前に付き出せるようになっているんですが
その状態を後ろから見ると背中に空洞が出来ていたり
肩と胴体がプラプラな状態で繋がっていたりと
人間の体として非常に不自然で格好悪くなってしまっているんですね。

00年代のリボルテックの登場あたりからその傾向はありましたが
「大胆な可動の実現」によって「格好良く見える角度が限定されてしまう」のが
今のプラモデルやアクションフィギュア全体の課題としてあると思うんですよ。
個人的にはこんなに動かなくてもいいので不自然さを減らす方向に進んでほしいのです。

それと公式サイトの紹介文や模型誌のインタビュー等で引っ掛かっているところなんですが
近年は各地の1/1立像や工業デザイナーによるG40ガンダムなどもあって
「リアル=現実の工業製品としてアプローチしたもの」になっている気がするんですよ。
余りにも極端なデザインの変更によって賛否両論だったG40ガンダムにしても
「現代の技術」で「現代の工業製品」に落とし込んだために
アニメのデザインやギミックからはかけ離れたものになっていたわけですし。

ただ宇宙世紀は近未来の話で技術だって今よりもすごい進んでいるんだから
「作中でのリアル」=「現実でのリアル」にはならないと思うんですよ。
なので個人的には「現実の工業製品のようなアプローチ」は
アピールポイントにはならない部分だと思っていますし
「未来の技術と材質ならこんなことも出来るぞ!」的な
理詰めじゃない動きをするガンダム……というのも見てみたい気がするのです。
現実に縛られるよりも未来が舞台のエンターテイメントなところを見せてほしいのです。

「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」に搭載されている
「腕の動きを阻害しないために胸が中心に向かって動くギミック」などは
空洞を出さずに可動範囲を広げるための一つの回答として面白いと思っているんですが
プラモではほとんど見ないんですよね……。

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   プラモデル, アニメ・漫画, 玩具

TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』のカード付きウエハース食玩
『ゆるキャン△ SEASON3 ウエハース』を購入しました。
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自分はいろいろなカードウエハースやクリアカードガムを集めており
基本的にはコンプリートを目指して2~3BOX購入することが多いんですが
今回は全25種と微妙な枚数ということもあって1BOX(20個入り)のみ購入。
全30種以上なら2BOX買うつもりでしたが
25枚だと「1BOX購入+残りはバラ売りで入手」のほうがいいのかなあ、といった判断です。
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そして20枚の内訳はメイン6人が描かれたキャラクターカード(R)が6/6、
3人+1匹のサブキャラクターが描かれたキャラクターカード(N)が4/4、
キービジュアルを収録したビジュアルレアカード(VR)が7/8 、
そしてスペシャルレアカード(SR)が2/7といった具合。

今回の『ゆるキャン△ SEASON3 ウエハース』は
7枚全てが描き下ろしというSRカードの存在が売りになっているんですが
他レアリティのカードがほぼコンプ状態なのにSRは2枚のみだったので
SRの封入率は明らかに少なくなっている感じですね。
この手の食玩でレアカードがレアカードとしてきちんと機能しているのは珍しいですし
1BOXに2~3枚で固定だとすればコンプリートもかなり厳しそうな気がします。
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そしてカードのデザインも非常に凝っており
裏面もプロフィール風やSNS投稿風とバラエティに富んでいて
しっかりとコレクションして眺めて楽しいカードになっているのが嬉しいところ。
SRはホロ処理もされておりレア感もマシマシです。
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個人的には封入率の低いSRも含めて
綾乃ちゃんのカードを3枚とも自前で入手できたので大満足です。やったぜ。
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「土岐綾乃ちゃんおしるこ好きそう」がここに来てついに公式化です。
大納言タグが何だか妙にそれっぽくてじわじわ来ます。
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ちなみに「No.10 ちくわ」がBOX内でのダブりとして2枚になりました。
自分は基本的にBOX買いなのでBOX内での被りは極力無しにしてほしいんですが
まあ1枚くらいなら許容範囲内かなあ、と。

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  トレーディングカード, コレクション, アニメ・漫画

東北歴史博物館で開催中の特別展『多賀城1300年』に行ってきました。
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こちらの展覧会は名前の通り多賀城の創建1300年を記念したもので
先日国宝に指定された「多賀城碑」を中心とした多賀城の資料が中心の展示。

地元ということもあり多賀城跡や埋蔵文化センターには何度も足を運んでおり
常設展などでも多賀城関連の資料は多く見ているため
「わざわざ特別展の料金を払って見るものなのかなあ」
みたいなことを最初は思っていたんですが
実際は多賀城以外の資料も多く非常に充実した展覧会でしたね。
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特に第1章は奈良文化財研究所の資料が大半を占めており
藤原京から平城京、平安遷都までの約100年を追っていく内容で
長屋王家木簡や金光明最勝王経などの国宝をはじめとした有名資料が目白押し。
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正直この第1章だけで元が取れるんじゃないかってくらいの豪華ぶりでしたし
藤原不比等~長屋王から続いていく奈良時代の権力者の入れ替わりを
中学校レベルの知識でぼんやり覚えているだけでガッツリ楽しめるので
敷居もそんなに高くないです。
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多賀城碑についても「天平宝字8年が藤原仲麻呂の乱」「藤原朝狩は仲麻呂の息子」などの
知っていれば面白くなる部分をちゃんとパネルで紹介してくれているので非常に親切。
個人的にはこのあたりは「(大学の)ゼミでやったところだ!」と言えるくらいなのですが
そうした自分の予備知識を抜きにしても丁寧で分かりやすい形になっていたと思います。
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数の多さからどこの博物館でも見かける百万塔陀羅尼ももちろんありましたし
個人的に面白かったのがこちらの「習書高杯木簡」。
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「脚部を使ってまで繰り返し練習している」という表現がじわじわきます。
当時の人はそんなに深く考えずにしていた行動が
現在にシュールな笑いをもたらしてくれるのが何だか楽しいのです。
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ちなみにこちらの「呪いの人形」は胴体に人名が書かれているそうです。コワイ!
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そしてもちろん東北地方の資料についても
「蝦夷の討伐」「北方との交流」などをテーマとした充実した内容。
特に蝦夷の討伐は「征夷大将軍に任ぜられた坂上田村麻呂が蝦夷を討伐した」
とだけ語られることが多いんですが
本展では武力衝突が本格的になる38年戦争より前の資料も多く
蝦夷との交流や融和政策からの転換、という流れを知ることが出来るようになっている印象。

また展示の後半は多賀城や東北地方のものが多くを占めるようになっていき
多賀城が都市として独立し、律令政府の衰退にともなって
中央政府ではなく東北各地との交流で文化を築いてゆく流れが
自然に受け入れられるようになっています。
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ちなみに東日本大震災ももう十数年前の話、ということで
貞観地震については軽く触れる程度の紹介。
もし今回の展覧会が10年くらい前に開催されていたら関心の高さもあって
もっと詳しく紹介されていたんじゃないかなあ、と思ったりもします。

そんなわけで予想以上に充実した展示で非常に面白かった『多賀城1300年』。
「律令国家と多賀城」をテーマとした非常に取っつきやすい内容だったので
国宝指定と創建1300年、という話題性だけに留まらず
多くの人が楽しめる展覧会だったと思います。
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ちなみに会場の出口には毎回アンケート用紙が置かれているんですが
今回の用紙は多言語対応のものがズラリと並んでいて
過去の展覧会よりもインバウンド需要を重視している印象がありましたね。
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本当にグリーンランドや南極から来た人がいるのかは疑問に残るところです。
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それと大半の展示資料を自前で用意することが出来たからだと思うんですが
今回の『多賀城1300年』は一般の観覧料が1200円、
いろんなところで無料配布している「特別展観覧割引券」を使えば1100円と
非常に安くなっていたのも嬉しいですね。

これだけの数の国宝や重文が揃っている展覧会ならば
通常は1600円~1800円が相場じゃないでしょうか。
図録も1980円と何とか2000円以内に収めようとした努力を感じます。

特別展観覧割引券終了のお知らせ|東北歴史博物館
https://www.thm.pref.miyagi.jp/topics/7165/

ちなみに「特別展観覧割引券」は今年度での廃止が決定しているんですが
巡回展などには使えない上に基本的には前売券を買うほうがお得なので
意外に使う機会が少なかったんですよねこれ。

今回のような「前売券が販売されず、巡回ではない特別展」となると
年に1回あるかないか、といった感じで非常に限られてきますし
需要を考えても今年度で廃止になるのもやむなしかなあ、と。

あって悪いものではないので個人的にはスマホ画面提示みたいな形で
残しておいてはほしいんですけどね……。

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   旅行・展覧会・イベント等, 雑記

10/18より日本国内向けの「超電磁編集版」として上映が始まった
映画『ボルテスV レガシー』を観てきました。
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ちなみに観たのは字幕版。
吹き替えもかなり気合が入っているようなのでどちらにしようか悩んだんですが
俳優が向こうの人でキャラクター名も「剛兄弟→アームストロング兄弟」のように
ローカライズされているのでそちらに合わせて字幕版にすることにしました。
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というわけで待望の日本上陸となった『ボルテスV レガシー』ですが
いやーもう本当に「こういうのでいいんだよ」って感じでしたね。

今回の映画はドラマ版を原作アニメの第1話「宇宙からの侵略者」と
第2話「苦闘への前進」に相当する形に再編集したものになるのですが
とにかく再現度が素晴らしく、
近年のロボット作品ではあまり見られなくなった長尺での発進シークエンス、
主題歌のかかるタイミングも完璧な合体シーン、
主題歌のアレンジverと圧倒的な重量感によって描かれる戦闘、と
ロボットアニメの肝である部分を構図まで含めて完璧に再現しているんですよ。
これが映画館の大画面で観られるんだからもうたまりません。

チェーンナックル、超電磁ストリング、そして天空剣と
一つ一つの武装の展開ギミックがもう本当に格好良すぎます。
そんなにボルテスに思い入れはないのですが
観れば必ず玩具が欲しくなる、くらいの格好良さです。

また原作アニメ第2話のメカアクションは
「大逆転のカタルシス」と「ボルテス側がまるで悪魔のように見える演出」が
同居している部分が特筆すべき点だと思うんですが
『レガシー』の戦闘シーンもそのあたりがしっかりと感じられるものになっています。

ただ原作TVアニメ2話ぶん(約50分弱)を100分の映画に……と
尺がほぼ倍になっていることもあってか
1本の映画として見てみると話が進むテンポに難があるというか
「くどい!」と感じてしまう部分がちらほら。
本作は「フィリピンのボルテス愛」というのがよく挙げられるんですが
作品愛が強すぎるせいで全てのシーンをじっくり描きすぎる、
引き算が出来ずに演出がくどくなってしまっているような部分が多々あるんですよ。

特に映画の後半、マリアンヌ博士(剛光代)が重傷を負って特攻をかけるまでの流れは
ストーリー的には予定調和的な部分があるのにそこに至るまでの演出が長すぎるせいで
ボルテスと獣士バイザンガとの戦闘が何度もぶつ切りにされるなどのモヤモヤ感も加えて
観ていて「まだか……まだ生きてるのか博士……」となってしまうんですよ。

とは言え「ボアザン星との通信でハイネルの微妙な立ち位置を描く」
「超電磁ストリングの使用時に馬術が得意なマーク(峰一平)が
得意とする武器であることに言及する」など
長い尺を活かして原作アニメにはなかった部分を補足することにも成功していますし
ボルテスのテーマの一つである「家族愛」がかなり強調されており
「初出撃から生還した際、それぞれのパイロットたちが父母と抱き合う中で
両親がいないマークだけが複雑な表情を浮かべるシーン」
にはかなり長い尺を取っていて印象的。

このあたりのコンプレックスや嫉妬、確執は
続くTVアニメ第3話「墓標が教えた作戦」でじっくりと描かれる部分なので
2話までじゃなく3話までの再編集にすることは出来なかったのかなあ、と思います。
2話まででもそれなりに区切りはいいんですが
「母親が死んで終わり……」なのでちょっと暗い感じなんですよね。

そんなわけで不満点はいくつかあるものの
「こういうのでいいんだよ」なメカ描写が
全てを帳消しにしてくれた本作『ボルテスV レガシー』。

実は前情報をほとんど確認せずに行ったため
「TVアニメ1クールくらいの再編集かな」
「TV放送と平行して全3~4部くらいで劇場上映もしていくのかな」
みたいなことを思っていたんですが
まさかの2話までという衝撃が一番大きかったりします。
このテンポで全エピソードを映画館でやる、というのはさすがになさそうなので
今回はあくまでも記念上映的なものになるのかなあ、と。

ところで表示される字幕が
たまーに右に寄ったり左に寄ったりしてたんですけど何だったんですかねアレ。
「地球語とボアザン語の使い分け」や「音の聞こえてくる方向」みたいな
演出での表示ではなさそうだったので完全に謎でした。

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