10/4より装いを新たにR15+の「真生版」として上映が始まった
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』を観てきました。

昨年の無印版の上映後にブームを巻き起こした本作ですが
今回の「真生版」は豪華版Blu-rayに収録されるカット修正版の先行上映的なものながら
上映記念冊子をはじめとした新規グッズもたっぷり。
配布特典も複数予定されており全国での4DXや応援上映もあるなど
まるで今回が初上映のような盛り上がりっぷりです。
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記念冊子は数ページのインタビューの他、アルバム風の場面カット集が中心になっており
パンフレットやビジュアルブックとはまた違う一冊ですね。
過去のパンフレットは紙の質が正直そんなに良くなかったんですが
今回の記念冊子はエンボス加工の表紙など非常に凝っています。

そして今回はせっかくなので新たに登場した4DX版で鑑賞。
ムビチケが1900円、4DXの追加料金が1000円で合計2900円なので
いやー映画って本当に高くなりましたねーとも思いますが
4DXは映画館でしか味わえないアトラクション的なものだと割り切ることにします。

というわけでこちらの「真生版」ですが
事前に公式サイト等で「追加シーンはなく上映時間も変わりませんが~」と
「余り過剰な期待はしないでね」的な文面があったようにストーリーは当然そのまま。
ただ2回目、3回目の視聴になるので個人的な理解度が上がるというか
「嘘」「約束」が全編にわたって伏線として散りばめられていることが分かったりと
初見の時とはまた違った楽しみ方をすることが出来ました。
何回観ても新しい発見があるぞ!

また修正カットについては無印版とがっつり比較をしたわけではないので
うろ覚え的に違いを感じただけなんですが
「人の死・退場シーン」を中心にグロ描写が上がっている気はしましたね。
特に死体の顔がはっきりした印象が強く
「目の充血」「貫かれた後の脳漿までを感じさせるような表情」などの見せ方は
無印版には無かった部分だったと思います。

はっきりと見せることでレーティングが上がったと考えれば納得なんですが
個人的にはグロだけじゃなくてエロ描写ももっと上げてほしかったところ。
水木の村に対する嫌悪感を決定づけたのはまさにその近親相姦的な部分にあるわけですし
R15+ならそのあたりももうちょっと頑張れるんじゃないかなあ、と。

あとはレーティングに関わる部分ではないんでが
水木や沙代を中心にキャラクターの顔にちょこちょこと修正が入っていた気がしましたね。
特に沙代は顔のパーツのバランスが難しいキャラなのか
「真生版」で明らかに可愛くなったと思うシーンがかなりあったと思います。
気のせいではないと思いたいです。

そして4DXは雨や霧、風呂のシーンでの湯気の他、
アクションシーンではしっかりぐるぐる動くなど王道の演出が中心。
他の映画と比べるとホラー的というか「水と風による寒気」が強めだった気がしますね。
冷房が利いている感じで正直気持ちよかったです。

ただ仕方ないとは思うんですが序盤の汽車のシーンの
「充満するタバコの煙・臭い」が再現されていなかったのは残念でしたね。
咳き込む子供などが印象的に描かれていたりと
あの煙っぽさを「昭和の象徴」みたいに思っていたのでちょっと拍子抜けです。
個人的には画面が見えなくなるレベルの煙を出してほしかったです。
演出の方法などを考えるといろいろ難しいとは思うんですが
「煙草の煙が充満する昭和の雰囲気」に挑戦してほしかったなあ、と。
4DX特有の「芳香剤っぽいなんかちょっといい匂い」は違うんだよ!

そんな中で秀逸だったのが終盤の水木が手持ちの斧を血桜に叩きつけるシーン。
あそこでは「飛び散った血が水木の顔にプシュっとかかる」んですが
それと顔に水がかかる4DX演出がリンクしていて非常に良かったんですよ。
ああいう印象的なもの、上映後に記憶に残るものが1つでもあると
4DXで観た甲斐があった、と思えるのです。

というわけで細かな修正と4DX演出でしっかりと楽しめた
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』。
Blu-rayの発売が間近に迫っているので上映期間はそんなに長くないような気もしますが
少なくとも10月中はいろいろ動きがあって盛り上がってくれそうです。

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spoon.2Di vol.114 (KADOKAWA MOOK)

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8月の発売日には手に入らず武器セットだけを前のめりになって買ってしまっていた
「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」ですが
先日ガンダムベース仙台に足を運んだところ9月の再販ぶんが売っており
このたびめでたく購入することが出来ました。
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「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0用武器セット」を購入しました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1559.html

前に武器セットを買ったときには
「いつか買えたらいいな」くらいのことを書いていたんですが
まさか1ヶ月も経たずに買えるとは思えませんでした。やったぜ。

というわけで念願の「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」ですが
早く作って武器セットと合わせてガシガシ遊びたいので
マーキングシールも貼らない、スミ入れもしない完全パチ組みで行こうかと思っています。
大量のシールを貼って台無しにするRGの様式美を味わうのもいいのですが
今回はバンダイの最新技術を素のままで楽しんで
ガンガン動かしながら遊び倒したいと思います。壊れるまで遊びます。
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ちなみに購入したのは9/30の月曜日。
その時はガンダムベース仙台の店頭で大量に山積みになっていたんですが
あんなにあっても1~2日でなくなってしまうんだろうなあ、と。

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   プラモデル, アニメ・漫画, 玩具

先日購入した『サイボーグ009 天使編・神々との闘い編 特別編集版』の発売なども含めて
60周年を迎えていろんな動きがある『サイボーグ009』界隈ですが
9/25よりLINEマンガでのWEB連載が始まったリブート作品
『神速の改造戦士(サイボーグ)009』(通称:神ゼロ)について書いてみようと思います。

神速の改造戦士(サイボーグ)009|二見書房
https://www.futami.co.jp/lp/shinsoku009

同じく60年代に誕生した8マンとの共演『8マン VS サイボーグ009』や
初代アニメの有名エピソードをコミカライズした『太平洋の亡霊』
(両方とも単行本は昔のサンデーコミックスに合わせた装丁で発売)など
近年の『サイボーグ009』は良くも悪くも
完全にオールドファンに向けた展開がされていたと思うんですが
「神ゼロ」はそこに真っ向から殴り込みをかけてきた印象。

LINEマンガ、アプリを発表の場とするウェブトゥーン
(縦読み+フルカラーで1コマずつ読ませるような形式)、TikTokでの縦長動画による宣伝、
異世界ファンタジーに出てきそうな二つ名「神速の改造戦士」をタイトルに据えて
作画もゲームのイラスト・デザイン等で活躍するたなおたなこ氏が担当……と
「神ゼロ」は完全にスマホ世代の新規読者を見据えた宣伝・展開がされているんですね。

恐らく同じ方向性の企画だったと思われる『どろろ Re:Verse』
(「ピッコマ」で2022年より連載された手塚治虫『どろろ』の続編的なリブート作品)が
賛否以前に空気のようになってしまったことを踏まえてか
「神ゼロ」は特設サイトを連載前にオープンしてカウントダウン的に更新を行うなど
開始前からかなり積極的に宣伝を行っていた印象もあります。

そんなわけでついに始まった『神速の改造戦士(サイボーグ)009』ですが
蓋を開けてみれば予想以上に原作そのままの正統派リメイク、といった印象。
演出の違いこそあれ導入部や大まかなストーリーの流れは変わりませんし
鑑別所からの脱走時に拉致される……という
今の時代にやるのはどうなのかな、と思っていた部分も忠実に再現。
キャラのバックボーンは現代的なエッセンスを加えて完全に別物になると思っていたので
ちょっと意外な反面「ああ自分の知ってるサイボーグ009だ」的な安心感もあります。

また原作のプロローグである被検体集めの部分をガッツリと削って
島村ジョー(=009)の視点のみで話を進めているのは
平成版アニメ『THE CYBORG SOLDIER』の第1話と同じで非常に分かりやすい構成。
加速装置の発動条件や効果、デメリット等を丁寧に見せる話の展開や
他の仲間たちよりもいち早く登場した003の初登場シーンなどからは
「主人公は009! ヒロインは003! 加速装置は009の必殺技!」という設定を
最初にしっかりと見せていこう、的な雰囲気も感じます。

この10年くらいの『サイボーグ009』のメディア展開は
ぶっちゃけ一見さんお断り状態になっているものも多かったので
ここまで丁寧な導入部をやってくれるのは逆に新鮮です。
原作でもアニメでも全員まとめて登場した001~008のメンバーを
本作では少しずつ顔見せをしていく感じになっているのも
恐らく分かりやすさを意識してのことですね。

それと個人的には「ジョーを『009』と最初に呼んだのが第1話のスカールである」ところが
本作のアレンジとして印象に残りましたね。
『仮面ライダー』しかり『サイボーグ009』しかり
「石ノ森ヒーローは悪の側から生まれた正義」という分析をされることがありますが
スカールに「009」の名前を最初に呼ばせたことで
「悪によって産み出された」部分を強調しているようにも思えます。

というわけで思っていたよりも王道のリメイクで目新しい部分は少ないものの
美麗なフルカラーの画と分かりやすく噛み砕かれたストーリーで
非常に取っつきやすく楽しめた『神速の改造戦士(サイボーグ)009』。
原作はさすがに今から読むのには「昔のマンガ」っぽさがあるのは否めないので
「令和のサイボーグ009」としてはこちらがスタンダードになるくらいの
ポテンシャルがある作品だと思います。
予想以上に良かったので今後が楽しみです。

ただ一挙10話掲載で7話まで無料、ということで
最初の部分はかなりのボリュームをまとめて読むことが出来るんですが
10月以降は週に一度の更新になるみたいなので
単話読みで今の評価を維持していけるか、というのが今後の課題のような気がしますね。

縦読みスマホ形式は1ページ1コマのようなものなのでどうしても話の進みは遅くなりますし
ゼロゼロナンバーサイボーグを1人ずつ丁寧に見せていく、という本作の話作りだと
キャラ紹介的な部分だけで2ヵ月くらいかかってしまうような気もします。

本作がどこまでのエピソードをやるのかはまだ分かりませんが
ウェブトゥーンの配信作品にありがちな
「絵はすごく綺麗なんだけどなんだか話は煮えきらないまま尻切れ……」
みたいになってしまわないことを祈ります。
先述した『どろろ Re:Verse』もヒロインのロロは可愛くて好きだったんですけどね……。

それと本作のスタッフの中に
『仮面ライダー1971-1973』や『GALAXY EXPRESS999 ULTIMATE JOURNEY』
などの小説を手掛けた和智正喜氏が脚色として参加しているのが気になりますね。
氏の小説は集大成的なクロスオーバーが見所というか
ファンサービス的に他の作品や他のシリーズのガジェットを組み込んでくることも多いので
「神ゼロ」でも読者の反応を見ながら
そういった要素を入れてくる可能性はあるんじゃないかなあ、と。

そんなこんなで『サイボーグ009』の新たな試みとして
満を持して登場した本作『神速の改造戦士(サイボーグ)009』。
今後も『サイボーグ009』は新作が定期的に発表されていくとは思うんですが
今回の「神ゼロ」が成功すれば若者向けのアプローチのものも
どんどん増えていってくれるんじゃないかなあ、とも思います。
LINEマンガアプリの感想コメント等を見てみると
「神ゼロ」で009を初見という読者からも好意的な感想が多々見られますし
行けそうな気もします。

個人的には完結編『2012 009 conclusion GOD’S WAR』の完全アニメ化を
まだ諦めてないんですけどね……。

『サイボーグ009 天使編・神々との闘い編 特別編集版』を購入しました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1568.html

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   アニメ・漫画, サイボーグ009

小学館クリエイティブから9/27に発売となった
『サイボーグ009 天使編・神々との闘い編 特別編集版』を購入しました。
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『サイボーグ009』は「誕生編」~「地下帝国ヨミ編」の初期シリーズを中心に
かなり頻繁に復刊・新装版の刊行がされていますが
近年のものはどれもこれも豪華なぶん値段もかなり高め。

そんな事情もあって自分は平成版アニメ放送時に刊行されたメディアファクトリーの全36巻
(1冊400円台と通常のコミックスと同じ値段で全エピソードが収録されているシリーズ)
を愛で続けていたんですが
このたび久々に豪華な単行本を購入した次第です。

で、なんで今回は購入に踏み切ったかというと
「天使編」「神々との闘い編」の両方が1冊に入っている単行本は他にないからなんですね。

この両エピソードは「未完の完結編」としてセットで語られることが多いんですが
1冊で両方が読める本、となるとこれまでには出ておらず
自分の記憶にある限りではコンビニコミックの「My First BIG」版のみ。
それだけでも今回の「特別編集版」は価値のある1冊です。

というわけでこちらの『サイボーグ009 天使編・神々との闘い編 特別編集版』、
メインの「天使編」「神々との闘い編」の両編は
内容はもちろん壮大にして未完の見ごたえ満載の作品ですし
それに加えて機関誌に収録された石ノ森氏本人による小説や
完結編のコミカライズを手掛けた早瀬マサト氏のコラム等も収録されており
まさに大満足の「009完結編欲張りセット」とも言うべき1冊。

欲を言えばムック本『総特集 石ノ森章太郎』に収録された
「サイボーグ009完結編 構想ノート 断章」も欲張りセットに加えてほしかったんですが
あちらは数ヵ月前に増補新版が出たばかりなので難しかったんだろうなあ、と。

ちなみに「構想ノート 断章」を読んでみると
実際に発表された小野寺氏の小説とは根幹のテーマや全体のストーリーの流れ、
ラストの謎解きや地球の転換などは同じであっても
全体の雰囲気はかなり違っていたものになっていたんじゃないかと思いますね。

「サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR」 私論
https://tktkgetter.com/blog-entry-684.html

当時ブログで書いたように小説『2012 009 conclusion GOD’S WAR』は
石ノ森氏が遺したものを最大限に尊重しつつ
しっかりとエンターテイメントとしてまとめ上げた作品だと思うんですが
石ノ森氏の闘病から逝去までを真っ向から描いて
戦いの中で散っていくサイボーグ戦士たちと重ね合わせるような形にしてしまったことで
どうしても「死の先にある救済」を前提とした
悲壮なものになってしまったところはあると思うんですよ。
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一方で生前に石ノ森氏自身が書いた構想ノートでは
作中でメインキャラとして登場する氏の立ち位置は当然全くの別物になっていますし
中でも「老人二人、徒然なるままのお喋り」という一文からは
「自分自身を作品に登場させ、自分が産み出したキャラクターたちと
好きなことについて思う存分語り合いたい」という
創作者なら誰もが一度は考えることを実現させた楽しさや満足感が
伝わってくるものとなっています。

なので話の流れやテーマ、謎解き、最終的な着地点は同じだとしても
本来の『2012 009 conclusion GOD’S WAR』は
「死」を思わせる描写はもうちょっと控えめで
明るく楽しいものになっていたんじゃないかなあ、とは思うのです。

あ、それと今回の「特別編集版」はサイズが四六判で
ハードカバー版の「完結編・1巻」とほぼ同じ大きさで並べられるのが嬉しいですね。
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ハードカバー版はいろんな事情があったのか1巻しか刊行されず
続きは6年後の文庫版全3巻の発売を待たなくてはいけなかったのですが
文庫版は東日本大震災を経ての2012年を決戦の舞台としている描写が多々あるので
ハードカバー版の時点で全3巻が出ていたらそれはそれで
今の『2012 009 conclusion GOD’S WAR』とは違うものになっていたんだろうなあ、と。

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サイボーグ009 完結編 1first

サイボーグ009 完結編 1first

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   アニメ・漫画, サイボーグ009

ゲーム内特典を目当てに全巻予約済みの
『ブルーアーカイブ The Animation』のBlu-rayの第2巻が届きました。
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2巻の特典メモロビと生徒別チケットは
ブルアカのあずにゃんもとい黒見セリカちゃん。
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ちなみに1巻のシロコが星3キャラなのに対して
2巻のセリカ、4巻のアヤネは星2キャラなので神名文字の数なども含めて
同じ値段なのに巻による差がついてしまうわけなんですが
まあプレイヤー間で差が付くものでもないですし
巻ごとの格差なんてあって無いようなものです。はい。
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いやーそれにしてもBlu-rayの発売が
月末メンテとほぼ同じタイミングというのが地味にありがたいですね。
10連チケットや石が足りなくなって大ピンチ、という時に
ちょうど良く補充される感じです。
今月も天井です。
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1巻を買った時にも同じことを書きましたが
8~11月の特別なマンスリーパックだと思うことにしています。

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  アニメ・漫画, ゲーム