一通り中身を覗いてみてのレビュー……というか個人的な印象。
基本的には公式サイトでかなり詳しく紹介されているのでそれに補足する感じで。
サンプルゲーのほうもしっかりクリアしました。
○顔グラフィック
ファイル数13/104キャラ分/フォルダ容量2.11MB
公式サイトに掲載されている88キャラの他、
omake01.png/omake02.pngの二つのファイル(16キャラ分)が存在。
またCD内のomakeフォルダに
96*96の分割状態でグラが入っているので並び替えなどは簡単。
ちなみにサンプルゲーには一部加工されたものが使用されており
キャラの表情差分なども入っている。
こっちは使ってもいいんだろうか……?
○モンスター
ファイル数168/84キャラ分/フォルダ容量11.6MB
公式サイトに掲載されている57キャラが基本であり、
その他、足軽グラなどには得物違い、色違いも存在する。
全てのグラフィックに左右反転の差分が存在しているので
実質キャラ数はファイル数の半分。
またCD内のomakeフォルダには1200*700の特大サイズのものが収録されているが
そっちのファイル数は57。数が合わない。
どうやら色違いキャラなどがリストラされたようだ。
ちなみにこちらにもサンプルゲーのみの素材が存在する。
○キャラクター
ファイル数26/121キャラ分/フォルダ容量1.18MB
102キャラ分に加え、宝箱や船、扉などのオブジェクトチップが存在。
顔グラフィックに対応するキャラクターは網羅しているようだ。
RTPに少ない動物グラや魔物グラなどもあるので汎用性はかなり高いはず。
サンプルゲーでは90度回転させた倒れグラなども使用されている。
○マップ・システム
ファイル数11/フォルダ容量3.08MB
タイルセットはA1~A5とB,C,Dを完全に置き換える形。TileEは空欄のまま。
思い切ってTileEまで使ってくれても良かったのに。
アイコンはRTP分も収録されているので
他のアイコン素材を使っていない場合そのまま上書き可能。全213個と数も多い。
吹き出しアイコンは地味に全部描き替えられており色違いや傾き具合が変わっている。
RTPで豆電球だったのがロウソクになっていたりと芸が細かい。
システムグラフィックは1枚のみ。
○アニメーション
ファイル数11/構築済みアニメ60/フォルダ容量4.37MB
グラフィック素材の他、
サンプルゲーに収録されている構築済みの戦闘アニメを素材として使用可能。
マニュアルではツクールVXを多重起動してコピーすることが推奨されている。
ツクール200Xは多重起動出来ない仕様だったからちょっと新鮮。
構築済みアニメの数は多いもののやはり色違い差分が多数存在する。
○BGM
ファイル数13/フォルダ容量21.9MB
OGG形式で収録。
ツクールDSの特典素材などもそうだったし
やはりエンターブレイン側はOGGを推奨してるんだろうか。
戦闘、ダンジョン、イベントと一通り揃っている。
ガチガチの和風という曲でもないので汎用性はかなり高い感じ。
○ME
ファイル数2/フォルダ容量0.18MB
こちらもOGG形式で収録。
宿屋と戦闘終了の二曲が入っている。
○サンプルゲーム
ファイル数586/フォルダ容量52.3MB/マップ数271
(ラスボス直前で5時間17分/Lv19)
「長一郎剣風伝」の一作のみ。
容量やマップ数を見れば分かるようにかなりボリュームがあり、
謎解きメインのサブダンジョンや収集要素なども揃っている。
またスクリプトの使用は最小限に抑えられており、
複数のキャラグラでの残像演出や強制行動を多用したバトルイベントなど
デフォのイベントコマンドを使ったテクニックに力が入れられている印象。
難易度は謎解き、戦闘ともにヒントが多いこともあり
ややヌルめのサンプルゲーらしい難易度。
というか全体回復が強すぎるせいで後半はほぼ安定してしまう。