そんなわけであっという間に最終日となった大阪旅行最終日。
今日の目的地は大阪城とその近くにある大阪歴史博物館です。
大阪城はかなり混雑するということで事前にWEBでチケットを購入し
天守閣の開館時間となる9時に合わせるように8時ころから公園を散策です。
「石山本願寺推定地」「豊國神社の豊臣秀吉像」「豊臣秀頼・淀殿ら自刃の地」などの
興味深いスポットもありじっくりと時間を潰せますね。
そして本丸周辺は9時前にも関わらずかなりの人。
っていうか一部のマラソンランナー的な人を除けば
ほとんどが外国人で得体の知れないアウェイ感があります。
統計では数年前の時点で外国人比率6〜7割程度とのことですがそんなもんじゃないです。
体感では95%以上、限りなく100%に近い外国人割合です。
そんなわけで観光客で大混雑の大阪城ですがWEB予約のおかげでスムーズに入れたので
展示も含めてじっくりと観覧することが出来ました。
豊臣秀吉の一生を総ざらいする常設展は非常に見応えがありましたし
開催中の企画展「海と川と水都大阪」や「サムライの世を変えた!?世界との交流」も
九鬼嘉隆の刀剣の展示や大阪城の水害などの紹介など
戦国時代が好きならしっかりと楽しめるものが展示されているのが嬉しいところです。
それと今年開館したばかりの「豊臣石垣館」がすごい良かったですね。
実際の石垣を見ながら解説文と比較・確認出来るようになっている構造に加え
館内で上映されている映像は豊臣時代の大坂城から徳川時代の再建、
そして現在のものになるまでの歴史を簡潔ながら非常に分かりやすく説明しており
滞在時間は20分程度の小規模のものながらすごい満足感でした。
大阪城公園の広場からは横道に逸れるような立地のため人もほとんどおらず完全に穴場です。
天守閣とセット料金で入れるのになんでこんなに空いているんだ、と不安になるくらいです。
そんなこんなで公園内の「ミライザ大阪城」をちょっと覗いて大阪城観光は終了。
中のショップなどは完全に外国人観光客向けになっていましたね。
「海洋堂フィギュアミュージアム」も気になりましたが
今回は時間がないので無料スペースのみにしておくのです。
そして大阪歴史博物館は難波京跡のすぐ近くということで
難波京が展示のメインの一つになっているのが珍しいところ。
前期難波にしても後期難波にしても高校レベルの日本史ですら
「いろいろ遷都したうちの一つ」くらいの話しか出てこないところなので
難波京にスポットを当てた展示というのはそれだけで新鮮ですね。
10階建ての博物館なので高いところから難波京跡が一望出来るのも嬉しいです。
しかしアレですね。海遊館、大阪城、そして大阪歴史博物館と大阪の観光スポットは
「最初に最上階に行って降りながら展示を見る」形式のものが多い気がしますね。
ルート取りとしては効率的なんでしょうが
個人的には一番高いところは一番最後に取っておきたい気持ちもあるのです。
そんなわけで難波京から始まり江戸時代の上方文化、明治以降の人々の暮らし、
そして1970年万博のタイムカプセルまで古代から現代までの充実した展示を満喫。
文楽人形にクジラのヒゲが使われているのは『美味しんぼ』でやったところだ!
というわけで全4日の旅行も終わりとなりあとは新大阪から帰るだけなんですが
最後に本町でちょっと寄り道をして「せんば自由軒」で昼食です。
「自由軒」と「せんば自由軒」の関係はいろいろとややこしいことになっているみたいですが
カレー好きの観光客としては細かいことは置いておいて両方来店して楽しむのです。
こちらの「せんば自由軒」はビジネス街の地下ということもあって
時間帯をちょっとずらせばかなり空いており落ち着いて食べることが出来ますね。
日替わりランチもやっておりビーフカツがついて1000円という安さも嬉しいです。
ビーフカツはココイチのトッピングから消えてしまい
地元では食べられる店がほとんどなくなってしまったので久々です。
あ、それと「普通のたこ焼き」を食べてなかったぞ、と思い
電車待ちの間食としてそちらも食べてきました。
ソースを付けないタコ焼きや明石焼き、出汁がメインのうどんももちろん美味しいんですが
出汁ばっかりで逃げ場がないというか濃厚でべったりした味が恋しくなってくるというか
大阪の出汁文化の歴史の中で濃厚なソースの登場は必然だったような気もします。
そんなわけで3泊4日で新大阪を中心に東西南北いろいろ回った大阪旅行。
3日目を除けば天候もよく6月上旬なのでまだ極端な暑さもなく
どこもかしこも人が多すぎだったことを除けばほぼ予定通りに行けたと思います。
「あれが食べたかった」とか「あそこも見たかった」みたいな細かな悔いはありますが
まあ旅行にはそういうものは付き物なので次の楽しみに取っておくのです。