マガジンZ連載版全16巻と合わせてついに20巻目に突入した「仮面ライダーSPIRITS」。
今回は「スーパー1編」ということで仮面ライダースーパー1・沖一也と
SPIRITS第9分隊の目黒隊長にスポットを当てたストーリーが展開。
チェックマシンでの50%回復からの大逆転や改造サイクロンによるマシンの復活など
本巻にもいろいろと盛り上がる部分はあるんだけど
もうちょっとテンポ良くならないかなあ、というのが正直なところ。
第一部の頃と同じくらい……とまでは言わないけど
各地のライダーの戦いはそれぞれ単行本一冊にまとめられるくらいにしてほしい感じ。
そういう意味ではスカイライダー編がきれいに短くまとまってて一番好きだったり。
とは言えそうした各地の戦いもいよいよ大詰めっぽい雰囲気。
バダンシンドロームや竜の正体にも言及されて
四国編からずっと伏線を張っていたライダーマン・結城丈二も姿を見せたことだし
ここからは一気に突っ走ってほしいところ。
次回のスーパー1編後半でもいろいろと謎が明らかになりそうだし。
それにしてもアマゾン編でも古代インカの力=大首領の力であることが語られていたけど
世界各地の神々・伝説が元々は全て一つであり
それに改造人間たちが抗うという展開はまさに「サイボーグ009・完結編」なんだよなあ。
009完結編との関係は第一部の頃からよく語られてたけど本巻で改めてそう思ったわ。
あっちの小説が完結してないだけに
「仮面ライダーSPIRITS」がどういう着地点を見せてくれるのかはやっぱり気になる。
ここまで来たら最後までついていくぜ!
せめて25巻前後には収めてほしいが……うーん……。