「スーパーロボットマガジン」を振り返ってみる。

スパロボαシリーズやOGシリーズに「龍虎王伝奇」の設定がかなり使われていたり
先日発表された「第2次スーパーロボット大戦OG」に
ロストチルドレン」のイングの参戦が決定したりと
最近になって「スーパーロボットマガジン」がやたらと
取り上げられるようになった気がするので本棚から引っ張り出してみる。

 スーパーロボットマガジン

ダイナミックプロとの関係も深い中島かずき氏が編集長を務めた本誌、
目玉作品は何と言っても石川賢氏による「ゲッターロボアーク」。
前作「真ゲッターロボ」はアンソロでの不定期連載だったし
隔月でゲッターの新作が読めるということに大興奮。
同時期に創刊された「ガンダムエース」をオリジンのための雑誌とするならば
スーパーロボットマガジン」はまさにゲッターのための雑誌という感じ。

ただそういう「中の人たちが目指していた雑誌の方向性」と
「読者が望んでいた雑誌」に微妙にギャップがあった気がするんだよなあ。
正直「リアルロボット中心」「スーパーロボット大戦」がメインの雑誌を望んでいて
内容にガッカリした読者っていうのはかなりいたんじゃないだろうか。
読者コーナーのやり取りなんかを読んでるとそんなふうに訝ってしまうんだけど
自分が捻くれてるだけなんだろうか。うーん。

ともあれ誌面も少しずつ「各ロボット作品のアンソロ」から
「スーパーロボット大戦を中心とした内容」にシフトしていき
途中で100円の値上げなども挟んで14号で無念の休刊。
こういう雑誌が二年以上も定期刊行したのが
逆にすごいと言ってしまえばそうなんだけど。

ちなみに記事冒頭で触れた「ロストチルドレン」は13~14号に掲載。
休刊のアオリをもろに喰らってしまった形だけど
作者の環望氏の最終号メッセージを読む限り
構想はけっこう先まで決まってた感じもするし
第2次OGではそのあたりを膨らませる形になるのかなあ、と。

 ロストチルドレン

しかし「ガンダムエース」が
季刊→隔月刊→月刊となって現在も続いていることを考えると
値上げ→休刊になった「スーパーロボットマガジン」とは
まさに光と影の関係だなあ、と思ったり。
スパロボマガジンは紙質も悪いし。
自分としてはゲッターアーク連載ってだけで
スパロボマガジンのほうに軍配が上がるんだけど。

ちなみに個人的に一番面白かった記事は第8号の御禿様富野監督インタビュー。
「この前初めてザブングル観たらすごい面白い設定だった、これ考えたの誰だ
などの絶妙な発言が続出。やっぱり御禿様富野監督は最高だわ。

   

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