ねんがんのRPGメーカーをてにいれたぞ!
恐らく「RPGメーカー」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが
欧米で発売されている海外版ツクール「RPG Maker」だと思うんだけど
今回紹介するのはそうではなくてこれ。
その名の通り1997~1998年頃に発売されたCD-ROM付き冊子(2000円)。
確か「97」「97PLUS」「98」の3種類があったはず。
ムック本形式で2000円という低価格や
既に「RPGツクール」を発売していたアスキーによる製作ツールということで
連動企画やツクールシリーズとの違いを特集する記事が
今は亡き「TECH Win」誌上で盛んに行われていた…記憶がある。
実は発売時に親にねだって買ってもらったにも関わらず
当時小学生であった自分には全く理解出来ず押し入れの肥やしとなり
恐らく廃品回収か何かで吹っ飛ばしてしまった苦い思い出があったりするんだけど
このあいだ古本屋で偶然見つけて即購入。
曲がりなりにもツクールでRPG作ってる今なら理解出来るはず!
さて、このRPGメーカーだけど、その最大の特徴は
通常の「主人公固定型RPG」の他に「自由参加型RPG」が制作出来るということにある。
現在も多くのコミュニティが存在する「CardWirth」と同じと言えば
分かりやすいと思うけれど、要はプレイヤー側がキャラクターを作成し
そのキャラで他者が作ったシナリオをプレイ出来るというもの。
この形式はRPGツクールでは現在に至るまで採用されておらず、その点において
「RPGメーカー」はツクールと並んで普及する可能性を秘めていたと思われるけれど
残念ながら「ツクール」に圧される形でシリーズは終了。
それは恐らく「RPGメーカー」のゲームはCD付属の専用Playerからでないと起動出来ず、
更に「ユーザー以外へのあらゆるデータの配布は不可(アップロードを含む)」
という規約があったため。
つまりツクールで言えば「RTPを2000円で購入しないといけない」
ということに等しく、プレイヤー側の敷居が高く広まらなかったというのが
普及しなかった原因じゃないかなあ、というのが自分の見解。
「TECH Win」上でシナリオ配布とかもされてたけど
購入者だけの内輪で終わってしまった感がなきにしもあらず。
そんなわけで2011年現在、
残念ながらRPGメーカーシリーズは忘れ去られてしまっているんだけど
今のツクールシリーズでも採用していないようなシステムもあったりするし
いろいろ面白いなあと思ったり。
付属のサンプルゲーム。
マップや町のモブ、敵キャラなどは完成しているが本筋のストーリーは特に存在しない。
「これをテンプレートとしてどんどんイベントを追加していこう!」らしい。
どうでもいいけど同梱のDirectX3に時代を感じるね!