永井豪/田畑由秋/余湖裕輝 「真マジンガーZERO 4巻」 感想

鋼鉄ジーグ+キューティーハニー的に復活する兜甲児、
世界の真実を知った上で「仲間たちを守る」ことを決意するミネルバX、
そして「Zマジンガー」を彷彿させる新メカ、アルテミスAに乗る
さやかさんのパイロットスーツは「マジンサーガ」と、
アニメ版「真マジンガー」を超えたクロスオーバーが展開する「真マジンガーZERO」の4巻。
「変な奴がいるぞ!」といったアニメのネタもしっかりフォローしてたりするし
いやあダイナミックファンには堪らんねこれ。

そして本筋のストーリーもノンストップで続く怒涛の展開。
単なる楽屋ネタにも思える「機械獣は週に一度しか襲ってこない」に
しっかりと意味を持たせたりするいい意味での裏切り、
絶望感漂うストーリーの中で唐突にギャグが混ざったりするような空気感は
しっかりと永井豪的な感じ。
今回も兜甲児がフラッシュバックから危機を回避するなど
平行世界やループネタも単なる舞台装置で終わりそうにないし
そのあたりをどう落としていくのかも楽しみ。

ただここまで大胆なスーパー永井豪大戦をやってくれると
敵のメンバーがいつものDr.ヘル、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵というのに
ちょっと物足りなさを覚えてしまったりもするんだよなあ。
アニメではグロイザーXがまさかの敵機械獣として出演してたり
ヤングアニマル嵐で連載中の「偽書ゲッターロボダークネス」でも
「スカルキラー邪鬼王」のイオナたちが敵幹部として登場したみたいだし
それらの作品みたいに「真マジンガーZERO」でも敵側に大胆なアレンジを加えて
読者を驚かせてほしいなあ、というのが正直な所。
贅沢な要求だとは思うんだけど。
アイアンカイザーあたりなんか出すにはぴったりだと思うんだけどどうだろう。

  

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