石黒正数 「木曜日のフルット 1巻」 感想

今月から「それでも町は廻っている」のアニメが始まった石黒正数氏の
猫と人間が織りなす日常系漫画「木曜日のフルット」がようやく単行本化。
帯のアオリで「それ町」のアニメ化や同作者の作品であることをアピールしてるけど
こういう出版社の枠を越えた宣伝っていうのは結構あるんだろうか。

漫画は基本的に単行本派だから
「フルット」も今回の単行本が初見だったんだけど
言葉は通じないんだけど猫と人間たちが共存していて
猫がすごく人間らしい作品、というのが第一印象な感じ。
何かこういうの前に読んだ気がするな……と思ったら「じゃりン子チエ」だよ!
あれの小鉄とかジュニアとか思い出すんだよ!

個人的に面白かったのはパンダになる回と宇宙人と入れ替わりになる話。
ああいう「いかにも続きそうな話」を
特に引っ張らずにスパッと終わらせてくれるのは気持ちいいなあ。

モブキャラとかで「ネムルバカ」とのリンクや
「それ町」の十数年くらい前の話みたいなことを匂わせてる感じがするけど
そのあたりはどうなんだろう。
「それ町」だとどうでも良さそうな描写が伏線になっていたりと
時系列や各エピソードがかなり緻密に練られてるみたいだけど
「フルット」はそういう雰囲気の作品でもない気がするんだよなあ。
深く考えずにちょっとしたファンサービスくらいに考えておくことにしよう。

    

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