VIPRPG夏の陣2010作品を偉そうにレビューするよ!
そろそろ終わりが見えてきた感じの夏の陣レビュー11回目だよ!
このままいけば11月に入ったあたりで堂々完結だよ!
夏の陣もすっかり終わってしまった感があるけど自分では予定通りのペースなんだよ!


No.77 生物災害
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主人公〝風間友紀〟が親友の〝如月紗夜〟たちと共に
大量のゾンビが闊歩する街からの脱出を目指すB級ホラー的AVG。
選択肢の数自体は少ないもののほぼ全ての組み合わせに個別の展開があり、
細かい差分などもあるので合計の文章量はかなり多い印象。
絵柄や軽い文章からは想像も付かないくらいに
ハードなストーリー+容赦のない連続バッドエンドが展開するが、
主人公〝風間友紀〟の猪突猛進的なキャラ付けなどもあり、
少々強引な展開でも納得してしまうような勢いがある。
全てを台無しにする無限ロケットランチャー無双ルートは爽快にして圧巻。
やっぱり女子高生とゾンビの親和性は異常だなあ。


No.78 じっくりコトコト煮込んだ脳汁
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格闘技大会で奮戦するエンリュウの話や
いつものアレックスとブライアンの淡々なやりとりが展開されるksg。
短いながらもテンポの良さと妙に凝った演出のために
ついつい何度も見てしまうような中毒性がある。
畳み掛けるようなブライアンラストは必見。


No.79 もしもアレックスがアレックスだったら
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アレックスがアレックスでアレックスな短編RPG。
キャラや顔グラはもちろん乗り物やシステム用語などほとんどがアレックスであり
「すべてがアレックスになる」的なサブタイトルを付けたくなってしまう。
ラストはアレックスと対峙したアレックスがアレックスしかいない世界に
自問自答しながら存在理由を求めるアレックスがアレックスでアレックスな展開。
アレアレアレアレアレックス。頭痛くなってきたアレックス。


No.80 夏の陣オープニング
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ツクールの乱数を利用しどのゲームを遊べばいいかを示してくれる
100近い数のゲームが一堂に会する祭りならではのゲーム。
番号が出る演出や音楽のテンポが良く、
やめ時を失ったままついつい数分ほど繰り返してしまう。
惜しいのは自分も含めて番号順にプレイする人が多いであろう中で
No.80という後半に位置していることだろうか。


No.81 なんかもうどうでもいいクソゲ
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投げやりなタイトルに相応しい強引な展開の連続で綴られる短編ksg。
導入部は魔王城を舞台にした普通の短編見るゲ的な雰囲気があるのだが、
あっという間にストーリーは因果地平の彼方にスペースランナウェイしていく。
「締め切り病」の名の元に扱いづらいキャラや役目を終えたキャラが
容赦なく排除されていくのにはある種の心地よさすら感じてしまう。
クリアクリーンSUGEEEEEEEE!


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  夏の陣2010レビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

今までありそうで無かった
(アフタヌーン20周年の時の数ページエッセイ漫画とかはあったけど)
ダイナミックプロの永井豪氏の本格自伝的漫画。
最初は「デビルマン編」ということで
氏の代表作「デビルマン」を書き始めた経緯や
ストーリーやキャラをどのように構想していったか、などが描かれているのだが
実際は「デビルマン」の描き直しのほうにページ数を多く割いており、
1巻では不動明がデビルマンに変身する直前までをじっくりと追っていっている
……って一冊でこれだと原作と同じくらいのペースだよ!

個々のエピソードは一部を除いて
これまでに出たエッセイなどと同じような話が多いし
やっぱり「デビルマンの描き直し」として楽しむのが一番なんだろうなあ。
既にサイコジェニーが登場していたりと後々の展開を踏まえたアレンジもあるし
ファンならそういうところでニヤニヤ出来てしまうこと請け合い。

それにしても雑誌連載を見る限りシレーヌとの対決は丸々やるみたいだし
了が重要キャラになっていく過程もじっくり描いていくだろうから
デビルマン編だけであと数年くらいはかかってしまいそうなのが気になるところ。
新デビやジャック、レディーにまで触れるとなると
それこそデビルマン関連だけで収集付かなくなりそうだしどうなんだろう。
そういえば「天空之狗」も和製デビルマン的な触れ込みだったっけ。

それともう一つ気になるのは
何でわざわざ「ながい激」という架空の名前にしたのかという点。
石川賢氏や辻真先氏といった人たちは実名で出てくるから
主人公だけ架空の名前っていうのがすごい違和感あるんだよなあ。
権利関係で何か問題があったとかそういうわけでも無さそうだし。

まさか「永井豪」のままタイトルを当てはめると「豪マン!≒傲慢」に
なってしまうから、とか言うくだらない理由ではないよなあ……。

   

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  アニメ・漫画, ダイナミック系

アニメになったりしても変わらない夏の日々が続く
「侵略!イカ娘」の第7巻。
イカ娘という「世間のことをよく知らないキャラ」を主人公にしているから
何でもない日常が面白おかしくなるという点では
あずまきよひこの「よつばと!」なんかと
テーマというかキャラクターの視点的な部分がよく似ている気がするんだよなあ。
季節が夏とかそういう表向きのことは抜いておいて。

特に苦笑してしまうのがイカ娘と近所の子供たちとの関係。
接待サッカーだったり接待凧あげをしたり
ドッジボール対決をしたり接待笹舟レースをしたりと
イカ娘が「お姉さん」的な立ち位置でありながら
実は子供たちのほうがずっと大人だという部分で面白さが生まれている感じ。

6巻に比べて千鶴さんの出番が多かったのも個人的には良かったなあ。
宝くじを燃やす時の大ゴマなんかすごく格好いいね!
そしてアニメは当然のように未放送地域なのだった。

  

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  アニメ・漫画

第12話「オオカミさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女」

羊飼士狼率いる鬼ヶ島高校との一大決戦を終え、
久しぶりに穏やかな日々を過ごす亮士くんたち御伽銀行のメンバー。
そんな日常を再び掻き回したのは、
亮士くんのクラスメイトである火村真知子さんだった。
家が貧しく、日々バイトに励んでいる彼女は、
大きな家に住み、二匹の犬を飼っている亮士くんのことを大金持ちだと思い
玉の輿を狙うべく衆人環視の中で結婚を宣言したのである。
突然の告白と彼女の強引なアプローチに亮士くんたちは困惑するが、
やがて彼女の複雑な事情を知り、
大神さんは自分の本当の気持ちに向き合うことになる……。

亮士くんに思いを寄せる女性が登場し、大神さんが戸惑うという
本来ならストーリー中盤辺りに消化してしまいしそうなエピソードでの最終話。
第2話のようにOP曲と共に大神さんと亮士くんが抜群のコンビネーションを見せたり
二人の関係がちょっとだけ進んだような演出があったりと
最終話っぽい展開があるにはあるんだけどやっぱり消化不良っぽさが目立つ感じ。
いきなり火村さんがいきなり登場していきなり亮士くんを好きになるから
7~8話のような他の単品エピソードと同じようにしか見えないんだよなあ。
っていうか御伽銀行が動けば借金まで無くなるのかよ!
マジでどうなってんだあの世界は。

そして予想通りというか何と言うか
本筋の羊飼関連は完全にスルーのままで終了。
たった12話という短さだったんだし
羊飼関連のみで完全シリアス展開にするか、そもそも登場させずに
100%ギャグ展開にするかどっちかのほうがよかったんじゃないだろうか。
結局尺が足りずに両方とも中途半端になってしまったような。
特に10~11話の強引なギャグなんかは
製作側が「シリアス展開の照れ隠し」みたいに入れてるんじゃないかと
ついつい変なふうに邪推してしまったし。
1クールだったらもっと一貫したテーマが欲しかった気がするんだよなあ。
魔女先輩みたいにメイン回すら与えて貰えなかったキャラもいるし
魅力的なキャラは多いのに生かし切れなかった感じ。
もっと「ストーリーよりキャラの魅力で押していくアニメなんだよ!」みたいな
割り切り方をしても良かったと思うよ、うん。

というわけで大神さんが毎回毎回悪い奴をちぎっては投げちぎっては投げる
スケバン刑事的ヒロインアクションを期待するという
非常に偏った見方をしていた「オオカミさんと七人の仲間たち」も無事最終回。
結局全然そんなアニメじゃなかったけどね! ちくしょう!

   

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  アニメ・漫画, オオカミさんと七人の仲間たち

圧倒的破壊者〝スペースルーラーズ〟の前に、
地球のロボットたちは為す術もなく蹂躙された。
人々の絶望を喰らい、巨大化するダークムーン。
スペースルーラーズ〝アース〟の策略により死の淵に瀕するロックマン。
それぞれの決意の元、ルーラーズと激戦を繰り広げるブルースやフォルテ。
地球滅亡の時が迫る中、復活したロックマンたちは人々の願いをその背に背負い、
〝光る明日〟を目指し宇宙の破壊者たちに最後の決戦を挑む。
有賀ヒトシ氏による「ロックマンギガミックス」最終章「スペースルーラーズ編」、
15年の時を経てついに全編描き下ろしで堂々完結。

超エネルギー元素によりサルがヒトへと進化する…
といった「2001年~」のオマージュ的な導入から始まる最終巻。
「R破壊指令」や「復活の死神」といった過去エピソードを踏まえた展開、
更にはおまけマンガのメガワールド三人衆までこっそりと登場しており
まさに最終章にして集大成。
ライト博士やワイリー、コサックといった博士たちの人間ドラマも充実しており
特に初登場時からどんどん大人になっていくカリンカちゃんが気になるところ。
EB版の設定資料に「ロールは外見的には成長しないが人間である彼女は当然成長する」
とあったように「人間とロボットの違い」を体現してくれてるんだよなあ。

そして60体近いボスたちの全員集合は大興奮。
扱いの違いこそあれしっかりと全員登場し、意外なキャラに見せ場があったりもする。
まさかリングマンが最終決戦メンバーに選ばれるとはなあ。
前巻でカットマンの勘がやけに良かったりラッシュと合体したりと活躍してたから
ロックマンボディが何らかのキーポイントになることは予想出来たけど
あの展開は完全に想定外。
べらんめえ口調のロールちゃんもいいかもしれんね。

ラストのメタルヒーローズな展開+スタッフクレジットで
「とうとう終わったんだなあ」と感慨深くなったものの
やっぱりあと一冊ほしかったな、というのが正直なところ。
バトル描写が茶を濁すようになってしまっているのは有賀氏のマンガの特徴
(「R破壊指令」のクイックマン戦とか「ロックマン誕生」のボスラッシュとか)
でもあるから別にいいんだけど他の展開もかなり駆け足。
特に2巻でルーラーズを余りにも強く描きすぎたせいで
3巻で急に弱体化したようにも見えてしまったり。
〝超エネルギー結晶で能力的にも精神的にも強くなった〟ところが
もっとじっくり描かれていればまた違ったんだろうけど。

それとこれはもう様式美として諦めるしかないんだろうけど
巻を追うごとに酷くなっていくクイックマン贔屓は
性格とか登場シーンとか「こいつは好きだからカッコよくしてやろう」
なところが見え隠れしてしまってどうにも鼻につく。
何かルーラーズすら一体で全滅出来そうな感じだし。
「3」が一番好きで「2」やクイックマンにあまり愛着がない身としては
シャドーマンが完全に噛ませ+ネタキャラになってしまったのが残念だったり。

ともあれこれで応募券も5枚揃ったし堂々完結。
ブキヤプラモが出たりDASH3が発表されたりユニバースやらオンラインやら
最近いろいろな動きがあるロックマンだけど
自分が一番望んでるのはコマミソ2なんだよ! マジ頼むよ!

   

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  ロックマン, アニメ・漫画, ゲーム