前々から興味があったもののなかなか行く機会がなかった
天童駅1階に併設されている「天童市将棋資料館」に行ってきました。
いえーい、しょーぎー!
天童駅がある奥羽本線(山形線)は山形新幹線のせいで普通電車が少ないので
スケジュール繰りがなかなか難しいんですよね。
山形新幹線は特急料金はかかる割にはクッソ遅くて正直いいイメージがないですし
在来線の本数の少なさを見ると新幹線の進出は実質値上げのようなものじゃないか、と
思ってしまったりもするのです。
そんなわけでいろいろ悩みつつも
仙台~山形間のWきっぷも使ったりしてなるべく費用を抑えつつ天童駅に無事に到着。
天童市は日本一の将棋のまちであることをアピールしており
ご当地キャラクターももちろん将棋の駒がモチーフ。
駅の構内にも将棋に関するちょっとした展示スペースが設けられていたり
時計もさりげなく将棋デザインだったりと
これでもか、と将棋推しの駅になっていました。
中でも漫画『3月のライオン』とのコラボレーションに力を入れている感じでしたね。
将棋を題材としていることに加えて
作者の羽海野チカ先生の両親が共に山形出身ということもあって
天童駅のみならず新庄駅の「新庄・最上 漫画ミュージアム」など
『3月のライオン』は山形県のいろいろなところで見かける気がします。
そしてこちらが目的の天童市将棋資料館。
館内はさほど広くありませんが
古代インドのチャトランガから始まる世界各国の将棋盤をはじめとして
展示物はかなり多く、解説パネルもかなり詳細で
一つ一つを見ていくと結構なボリュームがあると思います。
特に前半の「将棋の伝来と日本での変化」や
「織田家との関係」は非常に面白かったですね。
将棋駒の材料となる木材についての説明がされていたのには
自然科学系の展示もあるのか、と意外性も感じました。
逆に後半は現代の将棋の棋士たちや勢力図に興味があれば面白いんでしょうが
個人的にはそのあたりはよく知らないのでなんとも。うーん。
それと「写真撮影禁止」が入口や館内の至るところに書かれており
何でもかんでも「SNSで宣伝してね!」が主流になっている現状を考えると
かなり厳しく感じましたね。
とは言えただ単に厳しくしているわけじゃなく
リアルタイムで活躍中の将棋星人棋士や
存命中の将棋駒の制作者などの写真や映像なども展示されているので
そのあたりの契約やら個人情報やらの関係で
厳しくせざるを得ない理由があるんじゃないかとも思います。
そこらへんってなんか面倒臭そうだし(偏見)。
写真撮影が可能だったのはショップの一部の商品と
こちらの「人間将棋」だけでした。
ちなみにショップは狭いながらも駅ビルの物産館では売っていないグッズもあり
いろいろと欲しくなってしまいましたが
予算の関係もあってパンフレットだけにしておきました。
山形県は山形駅以外ではSuicaが使えないので(2024年以降に拡張予定)
下手に散財して現金がなくなると帰れなくなってしまうのです。
それにしても藤井聡太アクリルスタンドなんてあるんですね……。
あ、それと昼食は駅構内の生蕎麦を提供しているという軽食屋「軽食コーナー駒」で
食べたかったんですがまさかの臨時休業日でした。悲しいなあ……。
そんなわけで往復に丸一日かけて現地での滞在時間は2時間弱。
仙台駅からここだけのために……というのは自分でも「うーん」と思わないでもないですが
他にもいろいろ回ろうとするとやはり在来線の本数の少なさがネックになってしまうのです。
もっと本数があれば国宝「縄文の女神」をアピールしている舟形駅などにも
足を伸ばしたかったんだけどなあ、と。
ちなみに「湯のまち天童 あなたの旅に、王手」が
天童市の観光のキャッチコピーのようですが正直意味がよく分かりませんねこれ。
恐らく「好みにクリティカルヒット」「ツボにハマる」的な意味合いなんだとは思いますが
どうにも「てめぇの旅はここで終わりだぁぁ!!」みたいなイメージしか
沸いてこないのです。
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