東北歴史博物館の特別展「世界遺産 大シルクロード展」に行ってきました。(2024年4月)

東北歴史博物館で現在開催中の特別展「世界遺産 大シルクロード展」に行ってきました。
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こちらのシルクロード展は中国の一級文物45点をはじめとして
古代からの世界レベルの文物がたっぷりと公開される、ということで
前々から非常に気になっていた展覧会なんですね。
特に自分は日本史を中心にやってきたので
日本だと文字の史料が存在せず「縄文」「弥生」のようにしか語られない時代の
西アジア、西洋の文化というのは全然知らなくてすごい新鮮なのです。
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そんなわけでこちらの大シルクロード展ですが、いやーすごいよかったですね。
前半は西洋や西アジアからの文化の流入、
後半はインドから伝わった仏教の変遷をメインにした構成で最初から最後まで見所満載。
西洋から伝わったきらびやかな物品の数々は向こうの進んだ文化を感じさせるものですし
中国の碁盤や美人図などは当然ながら前に奈良で見た正倉院宝物の数々を思い出しますね。

個人的に印象に残ったのは前半は「草花文綴織靴」、後半は「双思惟像」でしたね。
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「草花文綴織靴」は解説文にもあるようにとんでもない保存状態の良さ、色合いでしたし
(「1-5世紀」とあるんですが年代を数百年単位で確定出来ていないものとは思えないです)
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「双思惟像」は中宮寺や広隆寺のような日本の半跏思惟像をイメージしていると
中国の左右対称のもの、というのがすごい新鮮に感じます。

そんなわけでたっぷりと楽しめた今回の「世界遺産 大シルクロード展」ですが
会場にあった年表は「マルコ=ポーロの帰国」で終わっているんですよ。
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特別展・企画展(令和6年度)|仙台市博物館
https://www.city.sendai.jp/museum/tenji/tokubetsuten/nendo/nendobetsu-r06.html

7月から仙台市博物館で行われる特別展「大航海時代へ マルコ・ポーロが開いた世界」が
『東方見聞録』から始まる大航海時代をテーマとしたもののようなので
この2つの特別展は『東方見聞録』をターニングポイントとした
前後編みたいな感じになっている気がするんですね。前半が陸路で後半が海路。

取り扱っているテーマを考えても自分のように両方行くぞって人は多いでしょうし
連携企画、連動イベントみたいなものがあったりすると面白いような気がしますが
今のところそういったものは予定していないみたいですね。
まあ仙台市博物館は市立、東北歴史博物館は県立なので
そのあたりの大人の事情もあったりするのかなあ、と。
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開催概要・アクセス|特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
https://washoku2023.exhibit.jp/outline.html

ちなみに東北歴史博物館の次回の特別展は「和食~日本の自然、人々の知恵~」であり
こちらも非常に楽しみなところ。
この「和食」展は前に国立科学博物館でやってた時にすごい気になっていたんですが
東京まで足を運ぶ時間もお金もなく泣く泣く諦めた経緯があるんですよ。
それが今回こうして巡回展として地元にやって来てくれるのは
非常に嬉しいのです。ひゃっほい。

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