HEROMAN(ヒーローマン) 第05話 アサシンズ 感想

ヒーローマンの力でも破壊出来ない敵兵器〝タマ〟。
ジョーイたちは余儀無く一時の撤退をすることになるが、
スクラッグの手が休まることはなかった……。

〝タマ〟に続いて敵拠点から次々と現れるスクラッグ兵士たち。
それに対しジョーイらはゲリラ的戦法で立ち向かうが、
彼らの前に新たなる敵が立ち塞がる、というのが今回の話。

それにしても話数が進むたびに「絶妙なバランス」で成り立ってると思うなあHEROMAN。
ジョーイたちが置かれている現状を羅列すると
・侵略者の襲来
・地球の軍隊は無力
・HEROMANでも太刀打ち出来ない超兵器が数個ばらまかれている
・顔見知りのウィルたちが改造され、敵として現れる
という、圧倒的絶望+鬱話にも関わらずどこか呑気な雰囲気が作品全体を漂っている。
それはノリノリのデントン先生の「こんなこともあろうかと」だったり
敵の壊れた頭部から覗くウィルのモヒカンだったり
あるいは前回の漫画的表現で〝タマ〟に潰されるヒーローマンといった
コミカルな画面作りによるところが大きい。

そういうところは以前にも触れた「マーズ・アタック!」と非常に酷似していると思う。
あっちも「捕まってすぐに人体改造される」「要人が容赦無く殺される」などの要素は
あるものの、宇宙人のギャグ的な動きや外見、大仰なキャラやセリフ回しによって
B級コメディ映画として完成してるわけで、
方向性としては「HEROMAN」も同じなんじゃないだろうか。

そうしたバランスが「HEROMAN」の鬱的要素を払拭させて
荒唐無稽娯楽痛快ヒーローものとして成り立たせてるのであって、
これが全部計算ずくだとしたらすごいわ。

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