ガンダムあげ! ガンダムあげ! ガンダムをぶっ壊せ!
というわけでとうとう正式発表されてしまった「機動戦士ガンダムAGE」。
……いや、アリだと思うよこれ。
恐らく方向性としては「ガンプラビルダーズ」や「機動戦士ガンダムALIVE」に
近いものになるんだろうけれど
そういうのを新作TVシリーズに持ってくるっていうのは
ものすごく意義があり勇気がいることだと思うんだよなあ。
今回に限らず新作ガンダムが発表されるとバカの一つ覚えお約束のように
「こんなのガンダムじゃない」「ガンダムは終わった」などという意見が散見されるわけだけど
「ここまでブランド化したものが潰れるわけがないよなあ」というのが自分の見解。
富野監督がガンダムを潰すつもりで作ったという「Vガンダム」、
Vガンの後を継いでアナザーガンダムの口火を切った荒唐無稽な「Gガンダム」、
ニュータイプ論に乱暴な形でケリを付けた「ガンダムX」、
異種族との邂逅から真の意味での人類の変質と進化を描いた近作「劇場版ガンダムOO」と
これまでにも「異端」「問題作」と言われる作品は多々あったわけだけど
結局ガンダムが終わるということはなかったし
作り手、受け手の両方が終わらせるはずがない。
そしてもう誰にも終わらせられないんだったら
あとはもうどんどん手を広げて固定観念や先入観をぶち壊して
「新しいガンダムシリーズ」を制作、開拓していくしかないわけで。
先述した「TVシリーズでこういう作風のガンダムをやるのに意義がある」
っていうのはそういう意味。
どうせ新しいのを作るんだったらこのくらいのほうが景気がいいわ。
むしろメカデザインが
「目が二つあってアンテナついてりゃマスコミがみんなガンダムにしちまうんだよ」
な正統的デザインを踏襲しているのが不満なくらい。
そんなわけで無責任な一視聴者としては
「いいぞもっとやれ」「ガンダムをぶっ壊せ」「ガンダムはバーリトゥードだ」
と高らかに叫びたいというのが本音。
どうせもう何をやったって本当にガンダムがぶっ壊れることなんてないんだし
それくらいの意気込みがないと新作を発表する意味がないんじゃないかと。
自分としてはそういうスタンスだから
発表会動画の中で日野氏をはじめとしたスタッフが
「ガンダムらしさ~」「ガンダムなので~」
という語を連呼していたのがとにかくすごい不満。
じゃあガンダムらしさって何だよと問いたい。問い詰めたい。
小1時間問い詰めたい。
作り手側が「ガンダム」を特別視してる時点で
もうそれはガンダムに縛られてるってことでねぇ……うーん。
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