5年ほど前に開館してからずっと気になっていた
名取市の歴史民俗資料館に行ってきました。
仙台市の歴史民俗資料館は建物が旧陸軍の兵舎である関係もあって
近・現代の展示が中心になっており
自分の興味関心とはちょっと違うねんな、みたいなことを思っていたんですが
こちらの名取市の資料館は雷神山古墳を中心に古代の史料が充実している……
ということで以前から行きたかったもののなかなか機会がなかったところです。
というわけでまずは名取駅に到着。
あくまでも地域の資料館ということで駅からのアクセスがあまり良くなく
かといって待ち時間を含めてバスで行くほどでもない……などを考えた末に
「名取駅〜資料館〜杜せきのした駅」のルートをのんびりと歩くことにしました。
地図上だと3kmくらいですかね。
またせっかく名取駅で降りたので駅から直結の名取市図書館に寄り道をしてみました。
名取の図書館は同じ建物に公民館やカフェ、学習塾などが入っており
すごい立派だという話を聞いていたんですが確かにすごいきれいですね。
AV資料の閲覧スペースが「ドラゴンボールの一人用ポッドみたいなアレ」だったのが
特に印象に残りました。
そんなわけでトコトコと川沿いを歩いて資料館に到着。
建物前の広場に前方後円墳を模した盛土がある……というのをアピールしており
そちらも気になっていたんですがこんな感じ。
うん……うん? 花かぁ……。
いやまあ遊具等もある広場なので花で飾り付けをするのに不自然はないんですが
一般的な「前方後円墳のイメージ」とはちょっと違うので戸惑いがありますね。
このあたりは季節にもよるんだと思いますが個人的にはもっと無骨というか
「当時の古墳の再現模型」的なものを期待していたんだけどなあ、と。
そして館内の展示室がこちら。
入館料は無料ながら2つの展示室に多くのパネルと展示物があってボリュームたっぷり。
復元品ではない本物も多数展示されており見所たっぷりの本格的な資料館といった印象です。
また「多賀城以前は名取が古代東北の政治の中心だった」という視点で
地域のアピールをしているあたりは
当然ながら東北歴史博物館(多賀城)などとはまた違うもので地域色を感じるところですね。
そんなわけで予想以上に展示資料がたっぷりだったので
欲を言えば展示品目のリストみたいなものがほしかったですね。
館内のパソコンがイントラネットに繋がっており
収蔵資料データベースをそこで閲覧できるようになっているんですが
入館無料ですし目録の印刷をしないことで経費の削減をしているんじゃないかなあ、
みたいなことを思ったり。
個人的には主要収蔵品の紹介を兼ねたちょっとしたガイドブック的なものを
100円〜200円くらいで販売してくれれば喜んで買うんだけどなあ、と。
そんなわけで想像とはちょっと違った部分はありながらも
しっかりと楽しめた名取市歴史民俗資料館。
しかしアレですね。
外観とか中庭とかは資料館というよりも本当に「地域の児童館」みたいな感じですね。
立地を考えてもあくまでも地元の人の憩いの施設なんじゃないかなあ、と。
個人的にはもうちょっと外部の客を意識した観光案内所的な要素を増やして
商売っ気があってもいいような気がしますがまあ感じ感じ。