LINEマンガでの連載も好評のうちに終了となった『サイボーグ009』の現代リブート作品
『神速の改造戦士(サイボーグ)009』の第2巻が発売。
『神速の改造戦士(サイボーグ)009』の単行本第1巻を購入しました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1591.html
1巻の感想では「紙の単行本は売れなきゃ続きが出ないんじゃないか」みたいな
たいへん失礼なことを書いてしまったんですが
本巻の帯には「発売即重版!」の文字が堂々と書かれており
SNS等の情報によるとほぼ1週間で重版が決定したようなので
出版社の想定以上の売れ行きがあったことは間違いないんじゃないでしょうか。
というわけで第2巻もフルカラーで豪華な内容の『神速の改造戦士(サイボーグ)009』。
今回収録されている第11話〜第20話は
前半が洗脳された002との戦い、後半が島からの脱出が描かれる展開ですが
決着となる「目を覚ませ002!」のシーンが
2巻では唯一となる1ページまるまる使った大ゴマに編集されているなど
002との戦いは物語全体を通しても大きな山場となっている印象ですね。
シチュエーションの違いこそあれ映画『RE:CYBORG』でも002は敵側に回っていましたし
なんだか貧乏クジを引かされるポジションになることが多いなあ、と。
そしてちょっと気になってしまったのが
2巻は1巻に比べると全員集結しての作戦会議やお互いの境遇を語るシーンなど
複数キャラの会話による細かいコマ割りのページが多くなったことで
縦読みコミックを編集したことによる読みにくさ、を感じてしまう部分が
ちらほらと見受けられてしまったところ。
例えば上の画像なんかが分かりやすいところなんですが
右のページが通常のマンガのコマ割りの流れになっているのに対し
左のページは縦読みコミックの流れになっているんですよ。
1巻は良くも悪くも「単純な縦読みのコマ割り」が多かったんですが
2巻はこの2つの流れが混在しているところがけっこう多くて
基本的には気にならないんですが
一度意識してしまうと結構引っかかってしまうんですね。
「漫画を読み慣れていない人はコマの流れを掴むことが出来ない」
「多くの人が無意識的に行っている漫画を読むという行為は実は非常に高度なもの」
みたいな話は時々出てきますが
なるほどこういうことかあ、と新鮮に思いつつ勉強になったりもするのです。
ウェブトゥーンが1つの大きなジャンルになった今の時代ならではの問題だと思うのです。
そんなわけで縦読みマンガの紙単行本化だからこその問題点などを感じつつも
3巻に向けての盛り上がりを見せている『神速の改造戦士(サイボーグ)009』。
とは言え記事の最初に書いたように本作のLINEマンガでの連載は既に終了しており
単行本も次がクライマックス、というのが確定してしまっているんですよね。
先日始まった『神速の改造戦士(サイボーグ)009』の感想とか。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1569.html
「どこまでリメイクしてくれるんだろう」と以前に書いているんですが
作者コメントなどを読むと完全に予定通りでの終了、みたいな雰囲気を感じますし
「誕生編」のみのリメイクで全30話、単行本は10話ずつ収録の全3巻で刊行、というのは
恐らく最初から決まっていたんじゃないかなあ、と。