仙台市科学館で夏休み期間中に開催されていた特別展
「化石動物園 よみがえる太古の世界へ大冒険!」に行ってきました。
(開催期間2023/07/15~2023/08/20)
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というわけでこちらの「化石動物園」、
恐竜が中心の「恐竜好きの子供」をターゲットとしていた印象があったんですが
実際は恐竜はあくまでも1つのコーナーであり一部分のみで
ティラノサウルスやトリケラトプスなどの有名どころはしっかり押さえているものの
数はかなり少なめ。
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展示スペース的にもマンモスなど恐竜絶滅後の動物たちのほうに
ウエイトが置かれていた感じです。
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そして内容は動物たちの紹介のみならず
本物の化石を触れるようになっていたりマンモスの模型は動くようになっていたりと
体感的な展示が多かったのが良かったですね。
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ガッツリと長い説明文や解説文を読むようなパネルは少なく
いろいろ触ったりボーッと生体模型を眺めたりと
雰囲気を味わうことが出来る展覧会、という性格が強いと思いました。
化石の手触りはすべすべでつるつるでした。
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そんなわけでもちろん面白かったんですが
生体模型が多くて化石が意外に少なめだったり
ボリューム的にも「動物園」という言葉からイメージする
大集合感・わちゃわちゃ感はなかったので
展覧会のネーミングについてはちょっと首を捻ってしまったところ。

恐らく「夏休み中の八木山動物園との連動企画」というのが先にあって
名前を「~動物園」としなくてはいけなかったんじゃないかなあ、と
変な邪推をしてしまうところです。

個人的にはサブタイトルの「太古の世界」という部分から
カンブリア紀のやべーやつがいろいろ見られるんじゃないかと期待していたんですが
新生代がメインだと「太古の世界」って感じがあんまりしないなあ、と。
ハルキゲニアどこ……? オパビニアどこ……?

そして常設展も数年ぶりにぐるりと回ってみましたが
最新の情報が記された新聞記事なども含めて
大きなところから小さなところまでちょこちょこと変わっていましたね。
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特に食品サンプルを使った展示などがあった空間が丸ごと
「ダンブロック迷路」に変わってしまっていたのは個人的には残念だったり。
あのあたりの展示はかなり古くなっていたので変更もやむなしだとは分かるんですが。
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それとこのトラックボールの使い方には感心しました。
これなら机を置くスペースを用意する必要もないし
壁に掛けておくだけでいいんですね。なるほどこの手があったか……!

そんなこんなで常設展も含めてしっかり楽しめた特別展「化石動物園」。
あとはまあ個人の勝手な要望になりますが
開催期間は夏休みからもうちょっとずらしてほしい、と思いましたね。

というのも今回の「化石動物園」の開催期間は7/15~8/20なのに対して
仙台市の小中学校の夏休みは7/21~8/24で設定されているので
海の日の三連休などを含めれば夏休みと完全に丸かぶりになっているんですよ。
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自分が行った時も開館直後はともかくとして
10時を回る頃には常設展も含めてとんでもない混雑になってましたからね。

東北歴史博物館の特別展「古墳をつくる人びと はにわ工人 ハジベ君!」に行ってきました。(2023年8月)
東北歴史博物館の特別展「古墳をつくる人びと はにわ工人 ハジベ君!」に行ってきました。(2023年8月)

同じように夏休みの家族連れをメインターゲットとしたと思われる
東北歴史博物館の「古墳をつくる人びと」が9月下旬までとかなり頑張っているので
こちらもせめて夏休みが終わってから1週間程度、
8月いっぱいまではやっててほしかった、というのが正直なところです。

繁忙期を外す選択肢が一切用意されていないのはさすがにキツいのです。
子供向けの展覧会を1人でのんびり見たい大人だっているんですよ……!

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  旅行・展覧会・イベント等, 雑記

仙台駅から直通バスが出ており前々から興味があったものの
なかなか行く機会がなかった村田町につい先日行ってきました。
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県内とは言え丸一日かかる日帰り旅行みたいになってしまうので
どうにも個人的には「村田町で降りるくらいなら蔵王まで行っちゃうよなあ」
みたいなのがあったんですよね。
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そんなわけで宮城県民でありながら初めてとなる村田町への来訪となりましたが
最初の目的は「道の駅 村田」で毎年話題となっているトウモロコシ「味来」の購入。
「生でも食べられるトウモロコシ」としてメディアなどでも取り上げられており
一度は食べてみたかったんですよね。
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トウモロコシのみならず他の野菜なども非常に安いので
遠方からも車で来ている人がたくさんいたようでした。
7~8個くらい入ってる袋入りのミョウガが1袋100円とかでしたからね。
うーん安い。

ちなみにトウモロコシは帰ってからそのまま食べてみたんですが
確かに生でも食べることが出来ました。
甘さや水分、繊維質が多くてちょっとした果物を食べているような印象でしたね。
ただ皮の繊維質が結構きつかったので1本丸ごと生で……というものではなく
生食はお試し、みたいな感じで基本的には火を通して食べるものだと思います。
もちろんすごい美味しいトウモロコシなんですが
「生でも食べられる!」という部分が一人歩きしている部分はあるかと思います。

そして近隣に飲食店があまりないこともあり
昼食も道の駅の「レストラン城山」でそら豆うどん+天ぷらを購入。
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天ぷらの衣がすごいパリパリで美味しかったですが
そら豆うどんは本当に香りがほんのり、といった感じで
正直そら豆の味はよく分からなかったです。
上に乗ってる刻み海苔に負けてしまうくらいのほのかな空豆感だったので
ちょっと自分には上品すぎたかなあ、と。
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ちなみにこちらは道の駅の入り口に鎮座していた
村田町の観光PRキャラクター「くらりん」。
何だかどこかで見たことある気がするなあ、と思ったんですが
口の形とかカラーリングとかが某ずんだもんに似てる気がしますね。
せっかくなのでクリアファイルも買っちゃいました。
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そして昼食後は自分としては一番楽しみにしていた
「根性」……ではなく「村田町歴史みらい館」へ。
鬼のミイラが展示されている、ということで前々から気にはなっていたんですよ。
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企画展の「牙を剥け 東北地方の狼信仰」も含めて
内容としては自分はあまり詳しくない江戸時代以降の郷土史が中心の資料館ですが
古墳や土器などもかなりのスペースを取って展示されており
かなり見応えのある資料館でした。
無料ですが200円くらいの入場料を取ってもいいんじゃないかなあ、と。
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また道の駅や歴史みらい館の脇からはそのまま村田城跡の公園へと道が繋がっており
ちょっとした山歩き気分でぐるりと見て回ることが出来るようになっていたんですが
こちらは道の駅の混雑っぷりが嘘のように静かでいいところでした。
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気温32~33℃の真夏日でなければここで弁当など食べてもいいかもしれないですね。
本当に誰もいなかったので「なんだいいところじゃないか」的な
穴場を見つけた孤独のグルメ感がありました。
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正直なところ自分もこの暑い中を歩き回るつもりはなかったんですが
展示彫刻の「エロスの空間」「エロス無限」などがどうしても気になって
足を運んだ次第なのです。エロの力は偉大なのです。

エロスの空間!
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ええ……(困惑)。
いやーちょっと直球すぎませんかねこれ。

エロス無限!
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ああなるほど無限マーク∞と女性のふくよかさを融合させた感じでしょうか(適当)。

女の炎!
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尻を燃え上がる炎に見立てて……でいいのかな?

そんなわけで予想外にしてあまりにも直球なエロスに頭がくらくらしてきましたが
面白かったので良しとします。芸術はさっぱり分からないけどエロスは好きです。
他にも彫刻はいろいろあったんですがエロスが全てかっさらって行ってしまいました。
「ひねった円」なんかは「名前をもっとひねってくれ」とツッコミを入れたくなったり。

そんなこんなでいろいろと楽しむことが出来た村田町の日帰り旅行。
まだまだ県内にも行ったことがないところはたくさんあるので
日帰りでそちらにも目を向けていきたいと思います。
丸森の猫とか角田のロケットとかも気になってたりします。

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  旅行・展覧会・イベント等, 雑記

現在東北歴史博物館で開催中の特別展
「古墳をつくる人びと はにわ工人 ハジベ君!」に行ってきました。
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こちらの「ハジベ君」はタイトルやチラシのデザインから分かるように
「夏休み中の子供向けの展覧会」みたいな性格が強いものですが
期間が9月下旬まで、とかなり長く設定されているのが嬉しいところ。

夏休み中はこの手の施設はどこもすごい混雑っぷりで
どうしても二の足を踏んでしまうところがあるので
ちょっと繁忙期をずらせる選択肢があるのは非常にありがたいのです。
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というわけで時期を外した甲斐もあって
ほぼ貸し切り状態で楽しむことが出来たこちらの「ハジベ君」ですが
いやー予想以上に良かったですね。

難しい解説やパネルなどは最小限に抑えておいて
いろんな種類の埴輪を見ることが出来るボリューム感がとにかく魅力的。
埴輪の数だけで言えば自分がこれまで見てきた展覧会の中で
一番多かったんじゃないでしょうか。
円筒から始まって家、人型、馬、盾などよりどりみどりです。
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まさか作った人も1500年後に他の人と比較されて
「あんまり巧くない工人もいたんですね」と言われるとは思ってなかっただろうなあ……。

そんなわけで非常に面白かったんですが
ミュージアムキャラクターアワード2023」にもエントリーしている
「ハジベ君」というキャラクターを活かした展示になっていたかというと
そのあたりはちょっと微妙に感じてしまうところ。
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例えば本展示には最初にキャラクター紹介があるんですが
解説があっさりしすぎているせいで
キャラクターたちはほとんど展示の内容には関わってこないんですね。
母親のハハベさん(このネーミング正直すき)なんか出番はほぼ皆無でしたからね。
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せっかくきちんとしたキャラ設定がされていて
展示の後半では20年後に成長したハジベ君が埴輪を作る……という流れになっているので
当時の人々の暮らしぶり、家族や首長との関係なども含めて
もっとストーリー性のある展示にしても良かったんじゃないかなあ、と思ってしまったり。
そもそもハジベ君=土師部という名前の由来にすらほとんど言及がないですからね。

まあ古墳時代を含む4世紀は空白期間というかマジで謎が多い時代なので
その辺りに具体的に触れることが出来ない、みたいな事情は
あったのかもしれないですね。
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そして展示の最後には3Dプリンタで自由に触れる埴輪の再現物が。
頭がモナカ割りなせいで合わせ目がひどいですね。
まるで旧キットのガンプラみたいだぁ……。(直喩)

そんなわけで解説や文章の少なさは少々気になったものの
存分に埴輪を楽しむことが出来た特別展「ハジベ君」。
入場料も大人1000円と博物館の展覧会としては安めですが期待以上の内容でした。
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あ、それと今回の特別展とは直接関係がありませんが
テーマ展示室の内容がいつの間にか一新されていてこちらが予想外に良かったですね。
テーマ展示室は写真撮影が禁止なのが残念です。

松川だるまと高崎だるまの比較も興味深いものでしたが
中でも第3展示室の「伊達家文書の世界」がとても面白かったです。
内容は伊達綱村の遺言書なんですが
家臣や身内に対して「アイツ頭はいいけど頑固で人の言うこと聞かないぞ」
「アイツの所業は人間じゃねえ」などなど
今際の際だからこそ言えるような赤裸々な内容がたっぷりでした。

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埴輪

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  旅行・展覧会・イベント等, 雑記

ネット上の猫ブームも相まって歴史は浅いながらもかなりの知名度があり
2023年8月の現在は第7回が受付中となっている民間資格「ねこ検定」。

ねこ検定 公式サイト
https://www.kentei-uketsuke.com/neko/

もう3年ほど前になりますが自分も興味があって初級と中級を受験・合格しているので
今更な感じもありますがその時の話などをしてみたいと思います。
ねこだいすき。
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そんなわけで自分が受験した「第4回 ねこ検定」の試験日は2020年の8月と
例のアレによる緊急事態宣言が出たり出なかったりの真っ最中。
この手の試験は部屋代が安い公共施設の会議室や
専門学校の教室などで行われることが多いイメージですが
行政がそのあたりの施設利用の自粛を呼び掛けていたこともあってか
会場は受験者数に見合わない大部屋で非常に贅沢な受験となりました。

ちなみに「ねこ検定」は次の第5回からオンライン受験が本格的にスタート、
その代わりに実地会場の場所が減ってしまったんですが
このあたりの変化には大人の事情というかお金の問題があったんじゃないかと思うんですね。
試験の中止や延期、直前での会場の変更などが続いたので
運営側としては試験の開催方法を見直さなければいけないほどの
想定外の支出があったのではないでしょうか。
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そして試験の難易度や内容ですが
正直なところ「問題数が多すぎてネタ切れ」になっていると感じましたね。
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「ねこ検定」の公式テキスト(現在は改訂版が発売)は150ページ弱のものが2冊、と
ボリュームはさほどではないにも関わらず
試験内容は60分で100問、と問題数がやたらと多いんですよ。
初級・中級・上級の3区分で開催されるので
出題側としては1回の試験で300問を用意しなければならないわけで
それが続けばテキストから出せる問題なんてあっと言う間になくなってしまいます。

「試験問題にドラえもんが出た」というのがネット上でネタにされたりもしましたが
正直なところ笑い話にならないというか
出題者の苦し紛れ、みたいなもののほうを強く感じてしまうのです。

そんなわけで問題数が多いこともあってテキスト以外からの
「知っているか知らないかが運任せ」の問題が必ず出てくるので
「合格のハードルは低いけど高得点を狙おうとすると一気に難しくなる」
試験だと思いましたね。
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自分も初級・中級ともに8割前後の正解率で危なげなく合格出来ましたが
9割以上を取れる気はしませんでした。
知らない映画などを出されたらもうどうにもなりません。
満点合格者に対する特別な表彰状があるのは
運営側もそのあたりの難易度設定を分かっていて
「合格したあとも何度も受験してね」な目論見があるからではないでしょうか。

そんなわけでそもそも興味がなければ受けない試験なので
テキストを読むのも試験を受けるのも楽しかった反面
問題数や内容については一考してほしいところもある「ねこ検定」。
まあそう言ったエンタメ部分、内輪向けな部分も含めて趣味の民間資格なんだよ、
と言われればそれまでなので
変に真面目に考えないほうがいいのかもしれません。
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にゃーん。

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  旅行・展覧会・イベント等, 雑記

1974年の放送開始から50年を迎えようとしている『ゲッターロボ』シリーズの
アニメ作品全てを網羅した『ゲッターロボアーカイブ THE ANIMATION』が発売。
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というわけでA4サイズのフルカラーで約240ページ、
値段も約4000円とすべてが大ボリュームで発売された本書ですが
いわゆる解説書や辞典の類ではなく設定画集ということで
ストーリー紹介やキャラクター解説、放送データなどはほぼ皆無で
とにかく圧倒的な数の設定画を見せてくれる内容。
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各章の扉ページもキャラクター対比の設定画などになっており
DVDのジャケット画像なども一切掲載されていないのはある種の潔さを感じます。
まああれも欲しい、これも欲しい、と全部入れてしまったら
ページ数が倍になっても足りないのでそのあたりは仕方ないのですが
「○○話に登場」みたいな記載が随所にあるので
そこから逆算する意味でも各作品のタイトルリストくらいは欲しかった気がしますね。

そして収録作品はTVシリーズからOVA、東映まんがまつり、
ゲーム『ゲッターロボ大決戦!』のアニメパートまで
まさに「ゲッターロボのアニメの全て」という大盤振る舞い。
『ゲッターロボ』最初期のシブすぎるデザインや
『G』の新主人公として予定されていた来栖丈など企画段階のものも収録されていますし
「ゲストキャラクター設定」と銘打たれたページもあり主要キャラ以外の部分も充実。
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特に『ネオ』と『新』の設定画ががっつり見られたのが嬉しかったですね。
この頃はOVAというメディア自体が下火になりつつあったこともあり
ビジュアルファンブックなどのムック本も出版されず
両作品はDVD付属の薄いブックレットや『ゲッターロボ全書』が数少ない資料、
みたいな感じでもありましたので。

アニメ制作には詳しくないんですが
鉛筆画に色指定していたものがデジタル彩色になって
最新作『アーク』では3DCG……というのは
日本のアニメの歴史そのものを見ているようでもありますね。

また個人的に本書の一番の特色は
『ゲッターロボ』『G』『號』の東映によるTVアニメと
『真(チェンジ!!)』以降のOVA3部作から『ゲッターロボ アーク』までの作品全てが
同等に、対等な形で収録されているということだと思うんですよ。

アニメと漫画が同時に企画・進行されたTV3作品と
「キャラや設定を再構築し、漫画版の要素をふんだんに取り入れた」OVA3作品以降は
完全に別物で相容れない存在、みたいな世代交代的なイメージすら出来てしまった中で
両者を「ゲッターロボのアニメ」という括りによって同じように収録し
同じように取り扱っている本、というのはそれだけで貴重だと思うんですよね。

まあぶっちゃけ「スパロボが悪いよスパロボが」と言ってしまうのは簡単なんですが
90年代後半から00年代前半のロボットアニメにとって
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズの影響力っていうのは
計り知れないものがあったと思うんですよね。
OVA3部作のうち『真(チェンジ!!)』だけが知名度が高かったり
「TV版とOVA版は共存できない」みたいな固定観念みたいなものがあったりするのは
間違いなくスパロボでの参戦状況が大きく関わっているでしょうし。

『機動戦士クロスボーン・ガンダム』なども『SDガンダム G GENERATION-F』や
『第2次スーパーロボット大戦α』でスポットが当たるまでは
「富野監督原作なのに知名度がない」「隠れた名作」みたいな扱いでしたからね。
それがゲーム参戦以降はあれよあれよという間にガンダムエースで連載が始まって
現在進行形の長期シリーズにまでなってますからね。

そんなわけでちょっと話がずれましたが
正直なところTV版『ゲッターロボ』『G』『號』については
過去の『ゲッターロボ大全(+続刊のG)』や『ゲッターロボ全書』のほうが詳しいですし
『真(チェンジ!!)』はビジュアルファンブックが出ていますし
直近の『アーク』は「Blu-ray付属の小冊子」「アニメオフィシャルワークス」など
設定資料やインタビューが収録された本が充実していますし
個々の作品を見てみれば本書と内容がかぶっている、
あるいは本書以上にいい本というのはいくつも出ているんですよ。

ただ「全ての作品を1冊の本に収録した」「A4版のフルカラー」となると
今回の『ゲッターロボアーカイブ』以外の選択肢はないですし
完璧で究極の本じゃないけど唯一無二の本だよ、というのが
自分としての本書の評価になるのです。
一家に1冊あれば安心な全部乗せ、みたいな感じです。

あ、それと本書の出版社は以前に
『SDガンダムヒストリア SDガンダム外伝編』をこのブログで取り上げた
玄光社さんなんですけど

「SDガンダムヒストリア SDガンダム外伝編」 感想
https://tktkgetter.com/blog-entry-1479.html

そちらの記事で取り上げた誤植について
本書でも同じ方向性のミスがいくつか見受けられるんですよ。
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「ヒストリア」と比べると数は少ないんですが
こちらは文章量も少ないので悪目立ちしてしまっている感じです。
重箱の隅をつつくようであんまりこういうことは言いたくないんですが
さすがに2冊続いて似たようなものにぶち当たってしまうと
「編集部さんのほうに問題があるのかなあ」みたいなことを
思ってしまったりもするのです。はい。

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ゲッターロボ 1

ゲッターロボ 1

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  アニメ・漫画, ダイナミック系