せんだいメディアテークで本日7/3まで開催していた巡回展
「日本の『領土・主権』を考える 北方領土・竹島・尖閣諸島パネル展」に行ってきました。
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正直な話「領土問題にガッツリ興味・関心がある!」というわけではないんですが
紹介のチラシに竹島のアワビ漁や尖閣諸島のカツオ節に関する記載があり
食文化関係の展示がいくつかあるのかなあ、と思って足を運んだ次第です。
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そんなわけでこちらの地方巡回パネル展ですが
内閣官房の「領土・主権展示館」が主催しているだけあって非常に豪華な展覧会でしたね。
当然と言えば当然なんですが「食文化」ではなく
「その土地固有の生態系の大切さ」を中心に据えており
自分が期待していた食文化関係の展示は
「琉球の鰹ダシを使ったお粥に言及した文書」
(カツオダシというのが沖縄そばなどとの繋がりを感じさせますね)
くらいしかなかったんですが
樺太・千島交換条約やサンフランシスコ平和条約の複製があったりと
日本の外交史の展覧会としても非常に楽しめた感じです。
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また同時開催されていた企画展「日本の『かたち』を描く」も良かったですね。
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こちらの企画展は時代を更に遡って江戸時代初期の世界地図・日本地図から始まる展示。
江戸時代の日本地図、というと伊能忠敬の伊能図がオーパーツ的に語られることが多い
(センセーショナルさを重視するネット上では特にその傾向か強い)んですが
この企画展では伊能忠敬よりも昔の地図や人物も多く取り上げられており
海外の地図がどのように日本に影響に与えていったのか、という流れも重視していた印象。

ヨーロッパ古地図展|東北大学総合学術博物館
http://www.museum.tohoku.ac.jp/exhibition_info/other/cartography/index.html

以前に東北大学の自然史標本館で開かれていた小企画展
「ヨーロッパ古地図にみる世界と日本」(2021年)にも足を運んでいるんですが
あれを日本側からの視点で見たような感じでしたね。
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そんなわけで自分の期待していたものとはちょっと違いましたが
思った以上に楽しめたこちらのパネル展。
あとさすがに政府というべきか配布物などが大盤振る舞いで
1冊200円~300円くらいで売っていもおかしくない冊子の他、
ポストカードや読みごたえのあるリーフレットなどを
会場に入るだけで無料でたっぷりと貰えてしまってこちらも非常に嬉しいです。
じっくり読めば1~2時間は楽しめるぞ……!

そして会場の最後では回答するとグッズが貰えるちょっとしたアンケートも実施。
自分は「その場で書かなくてはならないアンケート」というのは
上手く文章をまとめられないこともあってあまり記入しないタイプなんですが
今回はクリアファイル目当てで思わずその場で書いてしまったのです。
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まあ結局文章に悩んだあげく主催者側の意図を思いっきり無視して
「面白かったです/楽しかったです」みたいな
小並感あふれる回答をしてしまったわけなんですが。
いやほんとその場で書けって言われても困るのよ。
このブログ記事ですら来館した1週間後くらいに書いてますからね。

東北歴史博物館の特別展なんかはここ2~3年で
来場アンケートがWEB形式(QRコードから県の電子申請サービスに飛ぶ形)になって
帰宅後に長考して書きやすくなったのでああいうのが増えてほしいなあ、と。

あ、それと正直メディアテークのギャラリーでの催し物って
内輪メインで関係者以外は皆無でガラガラ、というイメージ(失礼)が強かったんですが
今回のパネル展は結構人が入っていてびっくりしましたね。

特に中学生・高校生らしき制服姿が目立っていたのが印象的でした。
現在進行形の時事問題として受験対策で薦められたとかそんな感じだったのかなあ、と。

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