「SDガンダムヒストリア 新SDガンダム外伝編」 感想

2023年に発売した「SDガンダムヒストリア SDガンダム外伝編」の続刊となる
「SDガンダムヒストリア 新SDガンダム外伝編」が発売。
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「ヒストリア」(玄光社)と「メモリアルブック」(新紀元社)という
同じ栗原昌宏氏による類似したSDガンダムの解説・設定資料本が
別々の出版社から並行して刊行されている……という
少し奇妙な状況については以前にもこのブログで触れており
ちょっとした比較をしながらどちらのシリーズも買い続けているんですが
こちらの「ヒストリア」の売りは何と言っても大判サイズのフルカラーであるところ。
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『SDガンダム外伝』はどんどんデザインが複雑になっていき
本書収録の後期シリーズでは線画では良く分からない構造のものも増えていくんですが
そのあたりをカードダスよりも大きなイラストで眺めることが出来る、というのは
本書の最大の魅力です。
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自分が所持しているカードといろいろ比べてみましたが
マルスドラグーンの光の翼は全体像が分かるとかなり印象が変わりますし
ゼロを見送るマーベットさんの下半身……など
カードダスでは見切れてしまっているイラストが
完全な状態で見られるようになっているのは非常に嬉しいですね。
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『聖伝』は一部のイラストの塗りがちょっと不自然・不完全な印象を受けたんですが
これは後半部分がカード化されなかったからなのかなあ、と。

また世界観や物語にフォーカスした「ヒストリア」ということで
『新SDガンダム外伝』の3シリーズのみならず
『新約』以降に詳細が明らかになった後付け設定的な前日談
「スダ・ドアカ世界の創世」や「雷龍剣と嵐虎剣の出自」などにも
ガッツリと触れているのが特筆すべきところ。
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『創世超竜譚』でのバロックガンの軍勢との戦い、
『騎士王物語』での「総統の尾」を巡る因縁など
「メモリアルブック」にまだ収録されていないエピソードについても
かなり詳しく言及されているのはちょっと驚きでした。
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全シリーズ中でもトップクラスのBHP数値を誇っていた
ドラグーンパレスが古代には複数存在していた……などの設定は
神話大戦のスケールの大きさを感じられて非常にワクワクするところだったので
本書でもしっかりと触れてくれていて嬉しかったです。
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あ、それと前の「ヒストリア」では
「横井孝二画伯による新デザインのSDガンダム」をアピールしていたんですが
今回の表紙は太陽騎士ゴッドガンダムになっており
「新デザインのSDガンダム」は本書からは完全に消滅してしまいましたね。

「SDガンダムヒストリア SDガンダム外伝編」 感想
https://tktkgetter.com/blog-entry-1479.html

前巻の感想記事で触れたようにこのガンダムは
せっかくの新規デザインなのにぶっちゃけ存在意義はあんまりなかった感じなので
いろいろと持て余した末にリストラされてしまったのかなあ……と。
前にも同じことを書いているんですが
「この本を書いたスダ・ドアカ世界の歴史学者」みたいにして
キャラを立たせてくれれば面白かったと思うんですけどね……。

そんなわけで前巻同様にしっかりと楽しめた
「SDガンダムヒストリア 新SDガンダム外伝編」。
当然ながら「新約」以降のシリーズを収録した続刊の予定はあると思いますが
順番通りに行けば「メモリアルブック」の新約IIのほうが先に出るのかなあ、と。
「ヒストリア」は刊行時期的にどうしても
「メモリアルブック」の後追いになってしまう印象があるので
両方買っている身としてはどんどん差別化していってほしいですね。

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