東北新幹線の白石蔵王駅に行ってきました。(2023年9月)
仙台駅と福島駅の間に位置する白石蔵王駅に行ってきました。
白石蔵王駅は東北本線の白石駅や観光地である白石城からは少し離れており
利用者数も少なく東北新幹線の駅でいち早くみどりの窓口が閉鎖……と
何とも言えない駅なんですが
構内には「しろいし情報館」なる資料館のようなものがあるらしいですし
ちょっとした気分転換に行くのなら結構いいんじゃないかなあ、と
前々から思っていたんですね。
そんなわけで仙台駅から新幹線で一駅だけ乗って15分弱で到着。
いやー新幹線はやっぱりすごい速いですね。
特急料金がかかって15分乗るだけで1500円以上と考えると
何とも贅沢なお金の使い方ではありますが
ネットカフェで数時間ほどダラダラするのと同じ値段だと思えば
こちらのほうが有意義だとは思うのです。
そしてこちらが駅構内の資料館「しろいし情報館」。
片倉小十郎や真田幸村が活躍した大坂夏の陣をテーマとした歴史的なものから
こけしや白石温麺といった名産品、
そして毎年スタンプラリーを開催している東北の緑のやべーやつ東北ずん子など
この情報館だけで白石地域の主要な部分をさらっと見られるような感じですね。
駅の構内には他にも冷暖房の効いた待合室やNEWDAYSもあるので
バスなどの乗り換えの際に30分~1時間程度時間を潰すには
なかなか良いところなんじゃないかと思います。
ただ正直なことを言ってしまえば
「人気のない駅が人を呼ぼうと節操なくアピールしている」
雰囲気を強く感じてしまったんですよ。
駅構内をぐるりと見回してみてもキツネ村の宣伝は分かるんですが
2024年の創建1300年に向けて復元作業等の事業が進んでいる多賀城、
NYタイムズの「世界の観光地」に選ばれたと話題になった盛岡、
近年一気に増えて賛否両論を巻き起こしているストリートピアノなどなど
とりあえずその場その場で話題になっていたものを
明確なビジョンもなしに出しただけのような煩雑さがあるんですね。
特に多賀城のパネルは「なぜこれがここに……?」な雰囲気が強いです。
歴史関係で中心となっている「片倉小十郎と真田幸村」についても
「片倉小十郎」と言えば世間的に一番知名度が高いのは片倉景綱ですが
真田幸村と関係があり大坂の陣で活躍したのは2代目の重長ですし
更にその後の伊達騒動で活躍したのは3代目の景長なので
そのあたりの説明がほしい、とも思ってしまいましたね。
「しろいし情報館」を順番通りに時計回りに見てみても
「150年前の戊辰戦争」の次が「400年前の真田幸村や片倉小十郎の活躍」で
更にその次が「現代の鬼小十郎まつり」となるなど
時代の流れ的に「……うん?」と引っ掛かってしまうところがありましたし
もうちょっと時代の流れに沿った基礎的な部分から紹介してほしいのです。
歴史をアピールするなら時代や人物についてはもっと整理してほしいし
多賀城や盛岡は仙台駅からのほうがアクセスはいいですし
東北ずん子をアピールするならNEWDAYSでグッズ販売などをしてほしいし
今のままだと何とも中途半端な感じなのです。
駅構内にテレビを置いて『ずんだホライずん』を
無限ループで流し続けるくらいのことをしてほしいのです。
あ、それと帰りは特急料金をケチろうのんびり歩いてみようと思って
東北本線の白石駅まで歩いてみました。
この区間はネットだと「歩いて行くのは無理」みたいな情報も出てきますが
恐らく「無理」というのは「在来線と新幹線の乗り換え」という目線でのものであって
ゆっくり歩いて20~30分程度なので距離や時間的にはさほど苦ではないですね。
ただ駅と駅の間は完全な住宅地で見る場所が何もなかったので
そもそも旅行でここをのんびり歩く意味、というのが無いような気もしましたね。
地元の人も車での移動がほとんどみたいですし
自分以外に歩いている人をマジで一人も見かけませんでした。
この区間に「○○街道」みたいなものをでっち上げて
歴史系のパネルやら観光地紹介やらの看板などを作れば
歩いていて面白くなるとは思いますが
住宅地である以上そのあたりも難しいんだろうなあ、と。
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