ネット上の猫ブームも相まって歴史は浅いながらもかなりの知名度があり
2023年8月の現在は第7回が受付中となっている民間資格「ねこ検定」。

ねこ検定 公式サイト
https://www.kentei-uketsuke.com/neko/

もう3年ほど前になりますが自分も興味があって初級と中級を受験・合格しているので
今更な感じもありますがその時の話などをしてみたいと思います。
ねこだいすき。
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そんなわけで自分が受験した「第4回 ねこ検定」の試験日は2020年の8月と
例のアレによる緊急事態宣言が出たり出なかったりの真っ最中。
この手の試験は部屋代が安い公共施設の会議室や
専門学校の教室などで行われることが多いイメージですが
行政がそのあたりの施設利用の自粛を呼び掛けていたこともあってか
会場は受験者数に見合わない大部屋で非常に贅沢な受験となりました。

ちなみに「ねこ検定」は次の第5回からオンライン受験が本格的にスタート、
その代わりに実地会場の場所が減ってしまったんですが
このあたりの変化には大人の事情というかお金の問題があったんじゃないかと思うんですね。
試験の中止や延期、直前での会場の変更などが続いたので
運営側としては試験の開催方法を見直さなければいけないほどの
想定外の支出があったのではないでしょうか。
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そして試験の難易度や内容ですが
正直なところ「問題数が多すぎてネタ切れ」になっていると感じましたね。
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「ねこ検定」の公式テキスト(現在は改訂版が発売)は150ページ弱のものが2冊、と
ボリュームはさほどではないにも関わらず
試験内容は60分で100問、と問題数がやたらと多いんですよ。
初級・中級・上級の3区分で開催されるので
出題側としては1回の試験で300問を用意しなければならないわけで
それが続けばテキストから出せる問題なんてあっと言う間になくなってしまいます。

「試験問題にドラえもんが出た」というのがネット上でネタにされたりもしましたが
正直なところ笑い話にならないというか
出題者の苦し紛れ、みたいなもののほうを強く感じてしまうのです。

そんなわけで問題数が多いこともあってテキスト以外からの
「知っているか知らないかが運任せ」の問題が必ず出てくるので
「合格のハードルは低いけど高得点を狙おうとすると一気に難しくなる」
試験だと思いましたね。
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自分も初級・中級ともに8割前後の正解率で危なげなく合格出来ましたが
9割以上を取れる気はしませんでした。
知らない映画などを出されたらもうどうにもなりません。
満点合格者に対する特別な表彰状があるのは
運営側もそのあたりの難易度設定を分かっていて
「合格したあとも何度も受験してね」な目論見があるからではないでしょうか。

そんなわけでそもそも興味がなければ受けない試験なので
テキストを読むのも試験を受けるのも楽しかった反面
問題数や内容については一考してほしいところもある「ねこ検定」。
まあそう言ったエンタメ部分、内輪向けな部分も含めて趣味の民間資格なんだよ、
と言われればそれまでなので
変に真面目に考えないほうがいいのかもしれません。
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にゃーん。

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  旅行・展覧会・イベント等, 雑記

1974年の放送開始から50年を迎えようとしている『ゲッターロボ』シリーズの
アニメ作品全てを網羅した『ゲッターロボアーカイブ THE ANIMATION』が発売。
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というわけでA4サイズのフルカラーで約240ページ、
値段も約4000円とすべてが大ボリュームで発売された本書ですが
いわゆる解説書や辞典の類ではなく設定画集ということで
ストーリー紹介やキャラクター解説、放送データなどはほぼ皆無で
とにかく圧倒的な数の設定画を見せてくれる内容。
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各章の扉ページもキャラクター対比の設定画などになっており
DVDのジャケット画像なども一切掲載されていないのはある種の潔さを感じます。
まああれも欲しい、これも欲しい、と全部入れてしまったら
ページ数が倍になっても足りないのでそのあたりは仕方ないのですが
「○○話に登場」みたいな記載が随所にあるので
そこから逆算する意味でも各作品のタイトルリストくらいは欲しかった気がしますね。

そして収録作品はTVシリーズからOVA、東映まんがまつり、
ゲーム『ゲッターロボ大決戦!』のアニメパートまで
まさに「ゲッターロボのアニメの全て」という大盤振る舞い。
『ゲッターロボ』最初期のシブすぎるデザインや
『G』の新主人公として予定されていた来栖丈など企画段階のものも収録されていますし
「ゲストキャラクター設定」と銘打たれたページもあり主要キャラ以外の部分も充実。
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特に『ネオ』と『新』の設定画ががっつり見られたのが嬉しかったですね。
この頃はOVAというメディア自体が下火になりつつあったこともあり
ビジュアルファンブックなどのムック本も出版されず
両作品はDVD付属の薄いブックレットや『ゲッターロボ全書』が数少ない資料、
みたいな感じでもありましたので。

アニメ制作には詳しくないんですが
鉛筆画に色指定していたものがデジタル彩色になって
最新作『アーク』では3DCG……というのは
日本のアニメの歴史そのものを見ているようでもありますね。

また個人的に本書の一番の特色は
『ゲッターロボ』『G』『號』の東映によるTVアニメと
『真(チェンジ!!)』以降のOVA3部作から『ゲッターロボ アーク』までの作品全てが
同等に、対等な形で収録されているということだと思うんですよ。

アニメと漫画が同時に企画・進行されたTV3作品と
「キャラや設定を再構築し、漫画版の要素をふんだんに取り入れた」OVA3作品以降は
完全に別物で相容れない存在、みたいな世代交代的なイメージすら出来てしまった中で
両者を「ゲッターロボのアニメ」という括りによって同じように収録し
同じように取り扱っている本、というのはそれだけで貴重だと思うんですよね。

まあぶっちゃけ「スパロボが悪いよスパロボが」と言ってしまうのは簡単なんですが
90年代後半から00年代前半のロボットアニメにとって
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズの影響力っていうのは
計り知れないものがあったと思うんですよね。
OVA3部作のうち『真(チェンジ!!)』だけが知名度が高かったり
「TV版とOVA版は共存できない」みたいな固定観念みたいなものがあったりするのは
間違いなくスパロボでの参戦状況が大きく関わっているでしょうし。

『機動戦士クロスボーン・ガンダム』なども『SDガンダム G GENERATION-F』や
『第2次スーパーロボット大戦α』でスポットが当たるまでは
「富野監督原作なのに知名度がない」「隠れた名作」みたいな扱いでしたからね。
それがゲーム参戦以降はあれよあれよという間にガンダムエースで連載が始まって
現在進行形の長期シリーズにまでなってますからね。

そんなわけでちょっと話がずれましたが
正直なところTV版『ゲッターロボ』『G』『號』については
過去の『ゲッターロボ大全(+続刊のG)』や『ゲッターロボ全書』のほうが詳しいですし
『真(チェンジ!!)』はビジュアルファンブックが出ていますし
直近の『アーク』は「Blu-ray付属の小冊子」「アニメオフィシャルワークス」など
設定資料やインタビューが収録された本が充実していますし
個々の作品を見てみれば本書と内容がかぶっている、
あるいは本書以上にいい本というのはいくつも出ているんですよ。

ただ「全ての作品を1冊の本に収録した」「A4版のフルカラー」となると
今回の『ゲッターロボアーカイブ』以外の選択肢はないですし
完璧で究極の本じゃないけど唯一無二の本だよ、というのが
自分としての本書の評価になるのです。
一家に1冊あれば安心な全部乗せ、みたいな感じです。

あ、それと本書の出版社は以前に
『SDガンダムヒストリア SDガンダム外伝編』をこのブログで取り上げた
玄光社さんなんですけど

「SDガンダムヒストリア SDガンダム外伝編」 感想
https://tktkgetter.com/blog-entry-1479.html

そちらの記事で取り上げた誤植について
本書でも同じ方向性のミスがいくつか見受けられるんですよ。
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「ヒストリア」と比べると数は少ないんですが
こちらは文章量も少ないので悪目立ちしてしまっている感じです。
重箱の隅をつつくようであんまりこういうことは言いたくないんですが
さすがに2冊続いて似たようなものにぶち当たってしまうと
「編集部さんのほうに問題があるのかなあ」みたいなことを
思ってしまったりもするのです。はい。

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  アニメ・漫画, ダイナミック系

というわけで急な話になりますが東京近辺に旅行に行って来ます。
泊まりがけの旅行としては数年ぶりになります。
ぶっちゃけ例のアレやアレは個人的には極端に気にしてるわけではないんですが
この2~3年はいろんな施設が軒並み休館、あるいは予約制で
1人あたりの見学時間も短め、などの制限がかけられており
「そんな状況じゃなあ」と結果として自粛していたような感じになっていたんですね。
やっぱり自分のペースでのんびり見たいですからね。

それと今回は大学の博物館とかに行きたいと思っています。
仕方ないとは言え大学などは博物館どころか
「構内は学生以外立ち入り禁止、もしくはリモートで完全に閉鎖」
みたいになってしまっていたところも多いので
最近になってようやく個人的な観光が出来るようになった感じですし。

健康と医学の博物館
https://mhm.m.u-tokyo.ac.jp/

ほら東大医学部の「健康と医学の博物館」なんて3年半ぶりの開館ですよ。

そんなこんなでいろいろ行きたいところもあるんですが
何だかんだで数年間続けている位置情報ゲーム
『駅メモ! ステーションメモリーズ!』の特殊イベント
「エルミーヌのミステリートレイン」をどうにかしてクリアしたいとも思っています。
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恐らくこのエルミーヌイベは
「首都圏の人が休日にちょっと出かけて半日程度でパッとクリア」
という視点で難易度設定がされており
結果として運営側と地方プレイヤーとの認識の差が
明らかになってしまった感じだと思うんですね。

このイベントでしか手に入らないキャラがいる、ということもあって
運営側としては難易度をかなり落としたつもりなんでしょうが
首都圏に近い=低難易度という考えは仕方ないとは言えモヤモヤするものがあるのです。

せめて1章~4章のどれをクリアしても手に入るようになっていれば……
……とも思いましたが宮城県からだと一番近いのが東京ですね。
やっぱ辛ぇわ。

そんなわけで話が逸れましたがとにもかくにも旅行です。
いろいろブログのほうにも旅行の記録を残したいと思って
写真を整理したり文章を書きためたりはしているんですが
結局形になっていない中途半端な状態のものが過去10年ぶんくらいあるんですよね。
いつかまとめて更新したい、とは思っているのです。はい。

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  旅行・展覧会・イベント等, 雑記

『デビルマン』の50周年を記念して月刊ヤングマガジン誌で集中連載された
細野不二彦先生による『デビルマン外伝 -人間戦記-』の単行本が発売。
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漫画『デビルマン』のサイドストーリーはこれまでにも多くの作品が発表されていますが
今回は『人間戦記』ということでゼノンの出現からクライマックスまでを
「最後の人間」となるドス六をはじめとした不良メンバーの視点で描いていく展開。

原作の後半から物語が始まることもあって
悪魔をネタとした風俗店を経営するチンピラ、
ライバルを蹴落とすために悪魔に仕立て上げる受験生など
人間の心の弱さ、怖さにスポットを当てたシチュエーションが多いんですが
不良メンバーたちの本名やそれぞれの家庭環境が描かれるなど
原作にはなかったキャラのバックボーンが明かされたのが一番の特色ですね。
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木刀政に姉がいたりメリケン錠が実はいいところのお坊っちゃんだったりするのは
いかにもそれっぽいですし
50年目の後付け設定でありながら納得できるものになっているのは
非常に巧いところだと思います。
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また「ドス六たちはなぜあれほどまでに不動を慕い続け、牧村家を守ろうとしたのか」は
原作では尺の都合もあって流されてしまっていた感じもありましたが
本作では「家庭に問題を抱えた不良たちが牧村家で温かく受け入れられ、
牧村家が彼らにとっては唯一の寄る辺となる」構図となっており
しっかりとそのあたりに理由付けをしてくれた印象もあります。

それと本作の第4話はデビルマンとなった少年、ツトムを
ドス六たちが軍団に迎え入れようと奔走する話なんですが
恐らくこのツトム君は原作で数コマだけ言及された「デビルマンの坊や」ですね。
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「明がテレパシーで話をつけている」「周りにバレないよう母親が必死に隠している」
などの描写はそのまま本作にもありますし
なるほどここを膨らませたかあ、と思わず唸ってしまうファンサービスです。
デビルマン軍団集めはミーコなどにスポットが当たることが多いので意外性もあります。

そして本作のもう一つの特色が「天使たちの暗躍」という部分。
原作の最後の最後で姿を見せた天使たち、神々の軍団は
その後の派生作品などでも黒幕でありながら表にはほとんど出てこない
「時が来るまでは単なる傍観者」みたいな立ち位置になっていたんですが
本作では「ドス六の心の中を覗いてデビルマンについて知ろうとする」
「ドス六やメリケン錠の姿を偽って明をそそのかす」など積極的に行動に出ており
デーモンたちとは別の形で人類の滅亡を促す存在になっているんですね。
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「原作のあのシーンのドス六が偽者だった……」というのはかなり大胆な解釈ですが
あそこでのドス六の伝言が「明が牧村家を留守にすること」に繋がってゆくのは確かですし
神の軍団をしっかりと「デーモンとデビルマンの漁夫の利を狙う存在」として描いているのは
本作の特徴的な部分だと思います。

そんなこんなでラストは10年後、そして20年後の最終戦争まで時間は飛んで
ドス六の前に再び天使が姿を見せエンディングとなる展開。
不動明の正体を知った最初の人間であるドス六を第一使徒になぞらえる……というのは
ちょっと大袈裟すぎる気もする反面
もはや古典的名作となった『デビルマン』という名の神話に
新たな1ページが加わった、みたいな感じもあるので個人的には納得の展開です。

というわけで令和の時代に新たな視点で綴られた『デビルマン外伝 -人間戦記-』。
ドス六たち不良メンバーが主役級の活躍をする外伝作品、と言うと
個人的には衣谷遊先生の『AMON デビルマン黙示録』を思い出すところですが
蓋を開けてみればしっかりと差別化がされていた印象ですね。

あちらはドス六がデビルマン化したり
過去のシレーヌ一族の物語に物語の尺の半分近くを費やしていたり
雷沼教授を裏で操っていたオリジナルキャラが登場したりと
アモンの設定も含めて独自の解釈がされている部分が多かったのに対し
こちらの『人間戦記』はあくまでも原作の隙間を埋める、
原作に寄り添った作品になっていた印象。
月刊ヤングマガジン誌での掲載が衣谷先生の『バイオレンスジャック20XX』と
入れ替わる形になっていたこともあり
このあたりの差異化は意識してのものなんじゃないでしょうか。
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『AMON』での「自身がデビルマンとなることで初めて明の苦しみを理解するドス六」は
すごい好きなシーンなんですが『人間戦記』とはコンセプトからして真逆になりますね。

あ、それと本作は最初から短期集中連載で予定されていたとは思うんですが
不良メンバーのうちカミソリ鉄、チェーン万次郎の2人については
主役となるエピソードがなくほとんど賑やかしだけの存在、
いつの間にか死んでいたことが終盤に語られるのみ、という不自然さもあったので
本来は彼らのエピソードも含めてあと3話くらいは構想があったんじゃないかと思いますね。
それくらいならページ数が増えても単行本1冊に収まりますし。

あの2人は本当に影が薄いんですよね……。
ドス六が恵まれすぎとも言いますが……。

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  アニメ・漫画, ダイナミック系

永谷園のお茶漬けに1枚ずつ封入されている「東海道五拾三次カード」。

毎月当たる!「東海道五拾三次カード」プレゼントキャンペーン | 永谷園
https://www.nagatanien.co.jp/cp/tokaido.html

こちらのカードは全55枚がセットで当たる懸賞を随時行っており
前々から気になっていたもののなかなか応募する機会がなかったんですが
先日ようやく応募をして見事に当選しました。いやっほぅ!
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当選者数は毎月1000人とかなり多く懸賞自体が長く続いていることもあって
ネット上の情報などを見てみても当選確率はかなり高いみたいですが
何はともあれカード好きとしてはフルセットで手に入るのは非常に嬉しいです。
紙製ではあるものの専用のケースもついていて予想以上に本格的です。
まあケース付だとバインダーに収納しづらくなるので個人的には一長一短ではあるんですが。
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そしてカードのデザインも通常版(お茶漬け封入版)とは異なっており
封入版では裏面が懸賞の応募要項になっているんですが
当選版は1枚ずつ異なる説明文が記載されており
全部揃って「東海道五拾三次」のちょっとした解説書のようにも読めるのが特徴的。

しっかりと通し番号もふられており
懸賞で手に入るほうが完全版、みたいな雰囲気もありますが
懸賞で当てたセットなのか1枚ずつ購入して揃えたものかが一目で分かるのは
「封入版で揃えたい」というコレクターにしてみても有り難いかもしれないですね。
これ封入版を1枚ずつ揃えようと思ったらとんでもなくハードル高いですし。

そんなこんなでまた1つ自分のカードコレクションが増えました。
いろいろとラインナップが節操なくなってきた感はありますが
バインダーにずらりと並んだカードを見るのは得体の知れない自己満足感があるのです。

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  トレーディングカード, 雑記, コレクション