11/9まで仙台市博物館で開催中の特別展
「徳川十五代将軍展〜国宝・久能山東照宮の名宝〜」に行ってきました。
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ぶっちゃけ江戸時代や徳川将軍についてはあまり詳しくなく興味も薄い分野なんですが
こちらの展覧会は開催前から話題になっており
門外漢でも分かるくらいに展示物がすごいということもあって行ってきた次第です。

ちなみに前期展示と後期展示に分かれており自分が行ったのは後期展示。
前期にも魅力的な展示物がたくさんあって悩んだんですが
家康のメガネや鉛筆が観たかったので後期にしたのです。
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というわけでこちらの特別展ですが
いやー前情報通りに非常に豪華な展覧会でしたね。
歴代将軍の甲冑がズラリと並んでいるのはまさに壮観ですし
説明も簡易ながら要所要所を抑えた分かりやすいものになっており
専門外でも解説をしっかりと読んで楽しむことが出来ました。
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目録に甲冑や刀剣の各部名称図が載っているのも地味に嬉しいです。

また甲冑以外の展示品の数は決して多いわけではなく
家康関連のものが中心で秀忠以降のものは将軍1人につき1〜3品程度だったんですが
書画を中心にそれぞれの性格が窺えるような物品が多く物足りなさは感じなかったですね。
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あ、それと関連展示の特集展「徳川家と伊達家」も良かったですね。
いわゆる関ヶ原前夜の有名史料がたくさんあり
誰でも知っているような大名や武将の名前がどんどん出てくるのがたまらないです。
チラシ等ではこちらの特集展は「伊達政宗の具足を展示!」とアピールされていましたが
個人的には文書類のほうが面白かったなあ、と。
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そして仙台市博物館は写真撮影がかなり厳しいというか
特別展や企画展は基本的に撮影不可で今回の「徳川十五代将軍展」もそうだったんですが
こちらのガンプラは撮影が可能でした。
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ディスプレイされていた「MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver.」と
「BB戦士 徳川家康頑駄無 漆黒の鎧版」は
それぞれ今回の展覧会の目玉である徳川家康の具足「金陀美具足」と「歯朶具足」を
モチーフにしたものなので納得の選出です。RX-78のほうは謎です。
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それと今回の特別展は徳川家康の刀剣「ソハヤノツルキ」が展示されるという関わりもあって
ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』とコラボしており等身大パネル等も展示。
物販も異様に力が入っており売り場のほぼ半数が刀剣乱舞関連のグッズになっていましたね。
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そんなわけで自分も「限定」の文字に惹かれて
クリアファイル&ポストカードのセットを購入してしまいました。
いわゆるキャラグッズと考えても少々高めの値段設定でしたがまあ感じ感じ。

とはいえ実際の「ソハヤノツルキ」の展示は前期だったので観ていないのです。ぎゃふん。

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刀剣乱舞絢爛図録(特典なし)

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東北大学附属図書館で10/18より開催中の企画展
「わたしたち、ここにいました ~川内キャンパスの足元に眠る遺跡を辿って~」
に行ってきました。

村田町歴史みらい館の企画展『フィギュアの文化史』に行ってきました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1648.html

こちらは先日ブログに書いた村田町歴史みらい館の
『フィギュアの文化史』とは姉妹関係の展覧会のような感じになっており
合わせてこっちも行こう、と思っていたものです。
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というわけでやって来ました東北大附属図書館。
いやーすごい久しぶりですね。
以前は市の図書館にない本を探したりと頻繁に足を運んでいたんですが
例のアレで休館になったり学生以外の利用が出来なかったりする時期が長く続いていたので
ちょっとご無沙汰になっていた感じです。
良くも悪くも近年の大学は「学生以外は入りづらい」時勢になっちゃったなあ、と。
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そして企画展は入ってすぐ左手側の展示スペースで開催中。
場所が図書館内ということもあって写真撮影は無理かもなあ、と
思っていたんですが全て撮影可能になっていたのが予想外で嬉しかったですね。
『フィギュアの文化史』の記事でも書いたように
埋蔵文化財調査室の資料は一般公開されることが少ないので
個人で写真をこうして残しておけるのは有り難いのです。やったぜ。
仙台市博物館も見習ってほしいです。
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そして展示内容は『フィギュアの文化史』とは違って
土器や石器は「古代のものも時おり発掘されることがある」みたいな扱いになっており
江戸時代〜近現代のものが中心となる展示。
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食べ物好きとしては『江戸流行料理通大全』や
カツオやヒラメの『海の幸』などの資料が読んでいて楽しかったですね。
右向きのヒラメに目が描かれていないのは「左ヒラメに右カレイ」ってやつですね。

それと会場で配布されていた展示リストが
普通の博物館や資料館のものとはちょっと違っていたのが「おお」と思ったところ。
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「特徴」がかなり詳しく書かれており
「一般公開する展示物」ではなく「研究対象」としての視点になっているのが
いかにも大学の収蔵品って感じです。

というわけで展示スペースは狭いものの扱っている時代や文物は幅広く
解説パネルも充実していて非常に楽しめた企画展
「わたしたち、ここにいました ~川内キャンパスの足元に眠る遺跡を辿って~」。
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ちなみに来館したのは10/24だったんですがやたらと地下鉄が混んでいたと思ったら
東北大の学祭や国産センターのガスフェアがちょうど同日だったんですね。
ガスフェアは数年前までは駅弁まつりが開催されていて毎年楽しみにしていたんですが
最近は駅弁を取り扱わなくなっちゃったんですよね……。

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村田町の歴史みらい館で開催中の企画展『フィギュアの文化史』に行ってきました。

村田町歴史みらい館の企画展『いつもそばには猫がいた-猫神信仰と猫供養-』に行ってきました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1639.html

前回の「猫」といい今回の「フィギュア」といい
村田町歴史みらい館の企画展はいい感じにツボを突いてくれる感じですね。
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そんなわけでこちらの『フィギュアの文化史』ですが
歴史みらい館が協定している村田町の教育委員会や東北大学の大学院、
埋蔵文化財調査室との企画展ということで初出展となる展示物がたくさん。
特に埋蔵文化財調査室の物品は基本的には一般公開がされておらず
大学のギャラリーやホールでごく一部が見られるのみ……みたいな感じになっているので
そうした品が展覧会に出てくるのはそれだけで嬉しいのです。
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そして内容は「フィギュア」がテーマということで
チラシから予想出来るように土偶や埴輪が一番多かったんですが
江戸時代のものや近現代のアイヌの物品、
更には西洋のビーナス像や始皇帝の兵馬俑、モンゴルの物品など
時代や国を越えてさまざまなものを紹介。
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何でもかんでも「フィギュア」にしてしまうのはちょっとこじつけっぽくも感じますが
「じゃあフィギュアじゃないのか」と言われるとそれはそれで納得するしかないのです。
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個人的には小さくてかわいい異形石器や江戸時代のうさぎ形の手あぶりが印象に残りました。
あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜

というわけでしっかりと楽しめた『フィギュアの文化史』ですが
何というかこういう名前の展覧会を見ると
「フィギュア」の語が市民権を得たというかそんな気分にもなりますね。

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例えば あさりよしとお氏の漫画『HAL』(1998年〜2000年連載)では
「土偶は美少女フィギュアだよ」というくだりが
オチとして使われるエピソードがあったりするんですが
「学問の話でフィギュアという語を持ち出すこと自体がギャグとして成立する」
「土偶をフィギュアと言われてキャラが飲み物を吹き出す」描写は
今は通じないというか違和感があるというか
「ギャグにするほど突拍子もない解釈かな」と思われる時代になった気がするなあ、と。

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