ついに「黒幕」白儀くんがその目的を語り出しクライマックスの雰囲気が漂う
『夢喰いメリー』の単行本第13巻が発売。

今回まず目を引くのは表紙のイラスト。
1~12巻まではずっと「縦書きロゴ+メリーさんの全身ポーズ」だったのに対し
13巻は「横書きのタイトルロゴにメリーさんのバストアップ」というデザイン。
今までずっと統一されていたのが変わると「おっ?」という気分になるね。
扉カラーページの白儀くんと表紙のメリーさんが
対になっている感じなのも気になるところ。

そしてストーリーは現実と幻界が入り混じる中
とうとう白儀くんとの戦いが開幕。
夢魔を自在に召喚したりとラスボスに相応しい風格がある彼だけど
「分かりやすい倒すべき敵」であったエルクレスとは違い
彼とは友情を育んできたしその目的や正体も含めて
ただ単純にやっつけて終わり、ということにはならないのは間違いないし
どういう形で決着を付けてくれるのかが楽しみなところ。
次回への引きもあって14巻が待ち遠しいね。

ただ一つ気になったのが作劇上の都合か
レン君の夢魔、カルチェが全く表に出てくることがなく退場してしまったところ。
ジョンやエンギ、その他の面々と比べると違和感があるし
台詞らしい台詞すら無かったというのは
逆に伏線なんじゃないのこれ、と思っちゃうくらいの存在感の薄さだったなあ。

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  夢喰いメリー, アニメ・漫画

VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
正月休みや連休は終わったけど祭りレビューは始まったばかりだよ!
遅刻作品も次々と提出されてるみたいだし
まだまだ楽しんでいくつもりだよ!


No.019 VIPRPG10週年を振り返るksg

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アレックスとブライアンがザックたちを交えつつVIPRPGの歴史を語る短編見るゲ。
10年間の流れを真面目に振り返る~というよりは
思いついたことをその場のノリでつらつら語っていくという
いかにもアレックス&ブライアンらしいダラダラ会話ゲーといった印象。
ツクールDSはネット上の悪評が一人歩きしてる感があるけれど
短編と割り切って構成すれば全く問題なく作れるツールだと思います。はい。


No.021 並行世界のトリッシュたち

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死神五世たちが複数の並行世界のトリッシュを覗き見る短編見るゲと
五世の過去話となるやるゲの二本立て作品。
細かい設定を明言せずプレイヤー側の想像に任せるような部分が多く
並行世界という横の繋がりと輪廻転生という縦の繋がりが
交わりそうで交わらない……などなど所々の魅せ方が上手い作品。
後半のやるゲは進行方法やアイテムの取得など全体的に運の要素が強かった感じ。
召喚魔法などはあるものの基本的には一人パーティでの力押しバランスだったので
もうちょっと癖のある装備品やスキルなんかも欲しかったかも。


No.022 脳を鍛えるウインディのDSトレーニング

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パートナーを選んで年号問題や英単語問題に答えていくクイズゲーム。
数値入力や文字入力による回答形式はツクールならではで面白いものの
F12リセットを前提としているところやメニュー画面の操作感など
ちょっと不親切で無理のある作りが目立ってしまっていた印象。
感想掲示板で指摘されている設問の他、古代史関連の問題にもいくつか誤りがあり
「歴史の流れや語句の意味を全く理解せず丸暗記しているとしか思えない」
ような間違え方をしているのが個人的には一番引っかかったところ。
淡々と解いていくストイックなクイズゲーを目指すのなら
せめて問題の部分だけはしっかりと作ってほしかったなあ。


No.023 光と闇の話

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やみっちとライチのコンビが腹パンしたり被害妄想したり変身したりするグダグダ系見るゲ。
中身があるのか無いのか分からない独特の雰囲気は確かにアレックス&ブライアン的。
とりあえず紅白バナーさんが有能だということは分かった。
おまけのやるゲはこっちが本編かと思うほどにボリュームがあり
視界が制限されるマップなど一風変わったシステムも搭載。
ただ基本的に一本道であまり意味がなかったし
どちらかと言えば実験作品的な印象が強かった感じ。


No.024 アレックスザラッド

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世界を救う運命を背負ったアレックスが仲間たちと共に冒険するSRPG。
基本的にシリアスな世界観の中にネタとしか思えない固有名詞や演出、
デイジーの腐女子設定などが入り混じるカオスなストーリーにはちょっと戸惑うけれど
ゲーム部分は非常に作り込まれており
クリアした場所でもいくつかの追加イベントがあったりと
仲間たちと世界を旅していくRPGとしてしっかりと楽しめる作品。
特に敵のAIが優秀で序盤から向きや属性を考えた戦術を取ってくるため
こちらも範囲攻撃や各種アイテムをきちんと駆使していかなければならない感じ。
基本的には一マスずつ移動力や射程を考えた各個撃破でなんとかなるものの
終盤のライフアブソーブ祭りだけはすごいキツかったのでレベル上げ必須かも。
リジェネの効果が大きいためブライアンがまさかの回復&補助役として活躍するなど
どんな偏ったパーティでもある程度万能に戦えるから
パーティ分割系のステージがもう少しあってもよかったんじゃないかなあ、と。


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  紅白2014レビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

自分が持っているものを脈絡も無く出していくコレクション紹介。
せっかくなので新年らしいものを出してみよう、ということで
今日紹介するのはこちら。

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2001年の正月にウィンキーソフト様から届いた
『聖霊機ライブレード』の年賀状です。
年賀状を整理していたところ十数年ぶりに机の中から発掘されました。
以前も書きましたがアンケート葉書を送って設定資料集が当たったことがあり
その時の住所を元に年賀状を発送していたのかなあ、と。

当時はメールやSNSを使っての年賀挨拶が普及していなかったこともあり
こうしたゲームメーカーからの年賀状、というのが
毎年話題になっていたような気がします。
そしてライブレードが今年で発売15周年という衝撃。うへぇ。
DODの続きと2はまだなんですかね……。

 

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  コレクション, ゲーム

永井豪氏の新たなる悪魔伝説となる『デビルマンサーガ』の第2話。

今回のポイントは超古代のロボットたちと
悪魔の鎧「デーモン・アーマー」の登場。
古代に存在した機械的な超文明ということで
ますます『平成版ダンテ』に似てきた感じだね。

もしこのまま『平成版ダンテ』的な展開が続けば
序盤は生身のままアーマーを着て戦い
中盤以降に精神力によってアーマーと融合=真のデビルマンの誕生!
みたいな流れになるんじゃないかと予想。

そして幼少時の永井豪氏に多大なる影響を与えたという
ギュスターヴ・ドレの挿絵がモチーフとしてカラーページに登場。
ドレの画が出てくると90年代に発表された『ダンテ神曲』を思い出すね。
原作『デビルマン』を人間・不動明が地獄に導かれる『神曲』と考えると
今回『神曲』に相対する形でミルトンの『失楽園』に言及されているのは
非常に興味深いところだなあ。

   

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  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
まだまだ序盤の祭りレビュー第3回だよ!
早くもこの前置き文のネタが無くなってきたけど
レビューとは全く関係ないし気にせず進めていくつもりだよ!


No.012 妖精の狩りの達人

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妖精さんが仲間を集めつつ魔王打倒を目指すダンジョンクリア型RPG。
味方の最大Lvが10のデフォ戦、「食べる」ことによる成長と
No.11の『ごちむす』と似たシステムでありながら
正反対の明るい雰囲気に仕上がっているのが興味深いところ。
もどり玉やワープキーによる場所の記憶など
拠点との往復が苦にならないように作られているのがいい感じ。
ただ中盤以降のマップが異様にだだっ広く謎解きや仕掛けも特にないので
そのあたりはもうちょっと道中の密度を濃くしてほしかったなあ、と。
No.11と比べると強力なスキルが多く難易度はやや低いものの
実績ボーナスによるドーピング強化を前提としているような感じもあり
育て方によっては詰みかける部分もあるんじゃないだろうか。
デイジーのHPと敏捷性を上げて先制リカバーで完全安定余裕でした。
最大Lv10のバランスであの回復量はチートを超えた何かとしか思えない。


No.013 ヴァンパイアⅢ -RED DRAGON-

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カトリック教会に所属するハンターたちと「ユダの血族」との戦いを描いた
B級映画的な雰囲気が漂う長編見るゲシリーズの第三弾。
続きモノで登場人物が多いものの「前回までのあらすじ」が最初にあり
非常にアクの強い個性的なキャラクター揃いということもあって
引っ張られる感じですぐにストーリーにノっていける印象。
死にそうになかったキャラがあっさり退場したり
死亡フラグを立てまくったキャラが最後までどうなるか予想が付かなかったりと
とにかく総力戦で盛り上がる盛り上がる。
クライマックスに向けて各キャラの行く末が描かれる、という流れのため
群像劇的な性格が強く、そのぶん主人公おぜうの活躍は
次回を待て! な感じでちょっと控え目だったかなあ、と。


No.014 恐怖の屋敷あぱー☆

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ファルコン、リナックス&娘様、ニンニンといったメンバーが
謎の屋敷で惨劇に挑む探索ホラーAVG。
操作キャラが次々と入れ替わりアイテムだけを引き継ぐ、という仕様のため
ちょっとしたリレー形式な雰囲気を味わえる作品。
中盤まではシビアな避けゲーを強いられていただけに
ニンニン編に入ってからの「さあ反撃開始だ!」なカタルシスがたまらないね。
ラスボスも攻撃パターンがきちんと決められているため
攻撃を見極めて敵を倒す、というARPG的な楽しみ方が出来る感じ。
おまけその3に異様に力が入っていた。


No.017 ダージュの調律

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優秀な弟に劣等感を持つ青年ダージュを主人公とする
絵本的な雰囲気を持つ中編RPG。
シナリオ選択システムにより各エビソードを細かくやり直せるため
気軽に再挑戦したりストーリーを振り返ったり出来るのが嬉しいところ。
初見ではキツいアクションパズル的な操作を要求される場面が多いから
アイテムを取り逃しても「また今度」と思えるのが本当にありがたいね。
戦闘のバランスはやや厳しめなもののパラメータの割り振りに可逆性があるため
何度も試行錯誤をしてボス戦を突破する達成感があるのがいい感じ。
「ピンチのところに仲間が駆けつけてくれる」というパターンが多かったから
主人公の凡庸さを強調させるためにも
「援軍到着後は楽勝!」くらいの難易度でもよかったんじゃないかな。
王道の成長物語でありNPCの細かいセリフが後々の展開に関わってくるなど
隅々まで丁寧に作られたストーリーも魅力の一つ。
ただ弟が最初から最後まで非の打ち所のない人物だったため
主人公が勝手に僻んで勝手に自己解決してしまった感じだったのが引っかかったところ。
「弟が失敗したのに誰も信じようとせず濡れ衣を着せられる~」みたいな
兄が歪んでしまったのに説得力を持たせるようなイベントがほしかったかも。


No.018 かぎむしのあな

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かぎむしを上手く操作して行き止まりへと導いていく一筆書きパズルゲーム。
リトライがボタン一つで簡単に出来るなど操作性が非常によく
止め時を失ってついついプレイし続けてしまう中毒性のある作品。
「行き止まりで残り数値をゼロにする」のがクリア条件であり
特定の出口があるわけではないことに最初は少し戸惑ったものの
自分の体で行き止まりを作るテクニックや偶数奇数パネルの関係に気付いてからは
意外なほどにサクサク進めていけた印象。
解が複数あるようなステージもいくつかあり
「自分だけの答えを見つけたぞ!」な達成感を味わえるのも嬉しいところ。
かぎむしの動きがだんだん可愛く思えてくるから困る。


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