VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
3月になってももうちょっとだけ続く紅白レビュー第14回だよ!
なんだかすっかり紅白は終わってしまったような感じだけど
この手の祭りは作品数やボリュームに反して消費が早すぎると思うんだよ!
つまり時勢を無視してレビューする人がいたっていいじゃない的な話だよ!


No.079 もしもフェイレンが個性的になったら

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出番の無さに悩むフェイレンがゴメス博士から力を得て魔王討伐に挑む短編見るゲ。
内容としてはシンプルな良くある吹っ飛ばし作品だけど
エリアごとにインパクトのある変化を遂げるフェイレンなど
短いながらもどこか懐かしい王道のギャグを楽しめる作品といった感じ。
八年越しのデータを完成させた作品ということで
八頭身などのネタの古さには妙に納得出来るなあ。


No.080 革命中年ベホマン

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現代社会に不満を持つ主人公ベホマンが
あんな有名人やこんな有名人たちを相手取り暴れ回る短編RPG。
一対一のシンプルな戦闘ながら
三すくみの武器やスキルカスタマイズ、成長ボーナスなどによって
プレイすればするほど味が出てくる奥深い戦闘に仕上がっているのが魅力の作品。
全体のテンポも良くレベル上げや繰り返しプレイが苦にならないのはもちろんのこと
戦闘中の装備変更が表示パラメータにちゃんと即時反映されるなど
細かいところでのユーザビリティの高さがとにかく嬉しいなあ。
序盤のストーリーは「お騒がせ有名人たちにツッコミを入れていく」という
ネタ要素が強く明るい雰囲気だったけれど
終盤の首相ラッシュあたりからは不謹慎ゲーにありがちな流れになってしまっており
このあたりは評価が分かれるところかも。


No.081 選択

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「選択」をテーマに八つのストーリーが語られるオムニバス系見るゲ。
オーソドックスな「アレブラ」、ピクチャを使ったテレビの演出が見所の「ザッピング」、
最後に救いがある「プリーズ」などなど、同じ主題にもかかわらず
登場キャラクターはもちろん演出や雰囲気が全く異なるものになっているところは
まさにオムニバス作品の真骨頂と行った感じ。
個人的には正統派コントの性格が強い「魔王」がお気に入り。
無限ループって怖いね!


No.082 遊王戯ゼアルジャンスターズ 激突!ドリル・バーニカル!

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カオスな世界に召喚された主人公がパートナーと共にデュエル麻雀大会に挑む
特殊ルール付きの麻雀ゲーム。
カードバトルと麻雀が融合した「デュエル麻雀」が作品のウリらしいけれど
それ以上に本格的な四人打ち麻雀を完全再現しているところが見所であり
「鳴き」の処理はもちろんのことリーチ後の自動処理、複雑な点数計算などなど
通常の麻雀ゲームと全く同じ感覚で遊ぶことが出来るのがすごいところ。
敵のAIとか役の判定とかどうやってるんだこれ……。
ただゲーム部分が非常に本格的なのとは裏腹に
ストーリーはパロディと理不尽な展開、プレイヤー置いてけぼりのキャラ崩壊が織りなす
完全に人を選ぶ超カオス的な内容になっているため
麻雀ゲーとしてはそこで取っつきにくくなっているのが個人的には勿体ない感じ。
何だか感想掲示板を見ていると自分の楽しみ方が間違ってるような気がしてきた。


No.083 パンイチとファイアⅡと愉快な仲間たち

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魔人ファイアIIの召喚に成功してしまった一般人パンイチと
彼の住むアパートの愉快な仲間たちとの日々を描く日常系ドタバタ見るゲ。
ギャグ中心の賑やかなストーリーに宗教が絡む意外なシリアス展開もあり
未完成ながらさまざまなバリエーションのエピソードを楽しむことが出来る作品。
いわゆる現実世界なのかと思っていたら普通にダンジョンが存在していたりと
元々ファンタジー色の強い世界だったのが個人的に引っかかったところ。
この手の作品は世界観や常識のギャップが面白いところなので
設定的にそのあたりを活かしきれてなかったような気もするなあ、と。


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  紅白2014レビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

そんなこんなでいよいよ本編が始まった『妖鬼少女』の制作日記。
とりあえず今週はオープニング~操作可能~ワールドマップ~
あたりまでの流れを仮組みしつつ細かい部分をちまちまと直しています。

基本的にはイベントの他、今まで作ったマップを繋げるだけなんですが
移動速度やら場所移動での画面の切り替えで不自然な部分が出てきてしまったので
ここに来て更にRGSS3素材を追加したり
逆に「イベントコマンドのほうがいいや」と使わない素材が出てきたりと
根幹の仕様が結構変わってたりします。
とりあえず後々のことを考えて全部コモンイベントでやっておきます。

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あとは図鑑の中身も少しずつ進行中。
用語辞典、人物図鑑などは初期状態で結構な数の項目が解放される予定なので
気分転換も兼ねてじっくり文章を考えていこうかなあ、と。

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  妖鬼少女(現在制作中), RPGツクール

二年ほど前に堂々の完結を迎えた『成恵の世界』の劇中劇として
スピンオフ連載されている『魔砲少女四号ちゃん』の単行本第1巻が発売。

四号ちゃんやシャーマンちゃんのキャラクターデザインは
『成恵』に登場したものそのままながら
「聖統魔術協会」と「始めの九門」の板挟みになり
日常でも不安を抱えて生きる主人公、真名花などなど設定が深く練られており
『成恵』での描写よりもややダウナーな作品になっている印象。

また学校が破壊されても普通に旧校舎で授業が始まったり
助けられた警察官が四号ちゃんたちに普通にお礼を言ったりする
「現実世界そっくりだけどちょっとズレた世界観」は
『成恵』の雰囲気そのまま、といった感じだね。

ただ良くも悪くも丸川トモヒロワールドが全開というか
『成恵』中盤以降に顕著になった複雑な関係や隠喩を多用したモノローグなどを
序盤から思いっきり全力で持ってきているため
読んでいて置いてけぼりになってしまうというか戸惑ってしまう部分がちらほら。
その一方で普通の魔法少女モノならメインとなるであろう
「四号から力を託されるシーン」「四号ちゃんへの最初の変身シーン」が唐突に、
そしてあっさりと済まされてしまっているのは
丸川トモヒロ氏の魔法少女へのスタンスと捻くれっぷりが
そのまま現れている感じだなあ、と。

そして『成恵』ファンとして嬉しいのは
オマケ漫画「魔砲少女四号ちゃん対成恵の世界」が巻末に収録されていること。
ちょっと成長した成恵ちゃんが星門を理由に真名花の存在を普通に受け入れたり
『成恵』最終巻ラストページに繋がるような演出が入っていたりと
単なるファンサービスの共演で終わってないのがたまらないね。

そんなこんなで1巻から丸川ワールド全開な『魔砲少女四号ちゃん』だけど
個人的に興味深いのが表紙裏の作者コメントで
ここ十数年間エンタメ作品で主流となっている「魔法の本質を外れてしまった魔法」
への疑問というかアンチテーゼ的なことが書かれていること。
そういう意味では本作が「魔法少女」ではなく「魔砲少女」と銘打たれているのは
一種の自虐的な意味合いも含む重要なところなんじゃないかなあ、と。


ぶっちゃけてしまうと
「完全に魔法が軍事力となった世界で
主人公が組織に組するようになった『魔法少女リリカルな○は』」とか、
「使われる魔法に関しては二の次になり、魔法少女という存在そのものを
問いかけるようになってしまった『魔法少女ま○か☆マギカ』」とか
そこらへんのアレとかアレ。たぶん。

  

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  アニメ・漫画

VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
いつの間にやら13回目に突入した紅白レビューだよ!
今日で2月も終わりだけど時節は気にせずに続けていくつもりだよ!


No.073 俺クエスト

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主人公「俺」が勢いのままに三つのシチュエーションで暴れ回る短編見るゲ。
猪突猛進で突っ込み不在の展開が見所であり
まさにゲーム制作時のテンションがそのまま反映されている感じ。
「ゲーム内のデータをいじりながら戦う」という
メタフィクションあるいは劇中劇的なRPGはたまに見かけるけれど
そんなことはどうでもよくなってくるほどの突き抜けっぷりだった。


No.074 代理ksg(投票結果予想)

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今回の紅白の投票結果を予想するというタイトル通りの短編見るゲ。
期間ごとの増加率や作品のボリュームなどを考慮した予想がされており
単に数を比較するだけではない真面目な分析ゲーといった印象。
時事ネタや季節ネタ以上にテーマの旬が限定されているので
こんな時期にレビューすることになってしまったのが何だか申し訳ない感じだなあ。
この提出日は間違いなく確信犯(誤用)。


No.075 宝探し

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アレックスが宝を求めて奮戦する掌編RPG。
「宝探し」とは言うものの探索要素はほとんどなく
版権キャラを使った実験作お使いゲーという印象。
謎解きらしい謎解きもなく超展開であっさりエンディングを迎えてしまうので
ちょっと肩すかしをくらってしまった部分もあるかなあ、と。
洞窟マップはもうちょっと頑張ってほしかった。


No.076 はい

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歯痛に苦しむエロリアを描いた一発ネタ作品。
いつどこで何があろうとも変わらない魔王城の日常には安心するね。
一瞬だけ痛みが治まって素に戻るところが妙にリアルだった。
はい口開けてー。


No.078 野生の王国

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ちょっとオツムの弱い主人公「公爵」が
生まれ育った教会を守るために立ち上がるARPG。
独特の世界観と雰囲気のあるマップ組みが魅力であり
特に橋が架かるイベントの細かい動きなどは感動モノ。
ただ普通の道ですら隠し通路に思えてしまうほどの重厚なマップが仇となっており
「見るだけならすごいけど実際に歩くと微妙にストレスを感じてしまう」
ような作りになってしまっているのが非常に勿体ない感じ。
とにかく出入口が分かりにくいので目印みたいなのが表示されても良かったかも。
シナリオも練られている分取っつきづらい部分が多く
スキップ機能を前提としたNPC会話の長さや宗教と種族が入り混じる設定は
初見プレイではかなり戸惑ってしまう印象。
大公への請願イベントあたりから各々の状況が分かってきて面白くなってくるので
そこまでのシステム面、ストーリー面での敷居の高さが惜しいなあ、と。
「横や後ろから攻撃しないとまともにダメージが通らない」ことなどは
最初のかくれんぼが上手い具合にチュートリアルになっていたので
あんな感じで序盤にプレイヤーが理解出来る部分を増やしてほしかったところ。


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陰謀渦巻くパーティの中で主人公、不動勇希の困惑と苦悩が描かれる
「デビルマンサーガ」の第5話。

今回のストーリーの中心は自分の意思とは裏腹に
軍事開発に巻き込まれていく勇希が必死にそれを否定しようとするところ。
続々と登場する新キャラの中に日本人が混じっている、というのが
いい感じの皮肉になっていて上手い演出だね。

ただちょっと展開がゆっくりというか
勇希があまりにも軍事産業に拒否反応を示しすぎているせいで
ストーリー全体にブレーキがかかってしまっているような気も。
永井豪氏は以前にエッセイで
「不動ジュンが真面目すぎて『レディー』の序盤は話を大胆に動かせなかった」
みたいなことを書いていたけれど
本作の勇希からもそれに近いような雰囲気を感じるなあ、と。

また次々と登場する兵器群がどれもこれも個性的で
運用法なども含めてしっかりとデザインされているのが個人的に気になるところ。
「魔王ダンテ(平成版)」では超能力兵器と融合してダンテたちが誕生していたし
本作のこれらの兵器もただの使い捨てではなく
ストーリー的に大きな役割を果たすんじゃないだろうか。

そして今回の最後のページでは本作のサタンと大きな関わりがあるであろう
「竜アスカ」が勇希の知り合いとして登場。
アモン、シレーヌ、そしてサタンと
ここでようやくデビルマン作品には欠かせない役者が全員揃った感じだね。
しかしアスカまで女性になると美紀ちゃんの影が更に薄くなるなあ。
『レディー』のアスカ蘭の二番煎じ的な印象も強いし。

   

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