先日発売した「RPGツクール フェス 公式ガイドブック」を購入したので
読んでみた所感というか感想のようなものを書いてみたいと思います。
ちなみに「RPGツクールDS」の時のガイドブックと並べてみると
厚さにはかなりの違いがありますがページ数は300P弱でほぼ同じです。
どういうことだってばよ……?
というわけで今回の「RPGツクール フェス 公式ガイドブック」。
収録素材のカタログがページの大半、200Pを占めているというのは
「RPGツクールDS」のガイドブックと同じ構成なんですが
その他のページについてはかなり性格が異なっている感じです。
「DS」のガイドブックは
イベントコマンド一つ一つにスペースを割いて
仕様や操作方法を細かく紹介するような紙面だったんですが
「フェス」のガイドブックは
イベントコマンドについては項目ごとにまとめて説明しているのみで
データベースを設定してマップを作って……というゲーム制作の流れや
具体的にこんなことが出来るよ、というテクニック紹介を
重視している感じなんですね。
ただそうしたテクニック紹介を重視しているあまり
基礎的なシステム部分の説明が
おざなりになってしまっているなあ、というのが正直な印象。
また状態異常の発生率が「状態異常一覧」(P9)ではなく
「敵の行動設定」(P65)のほうに書いてあったりと
全体的に「なんでこの項目がここに?」というのが
目立つ本になってしまっています。
どうして敵グループ設定や敵の行動設定が
実践テクニックで紹介されているんですかね……。
そしてHPやMP、攻撃力といった基本パラメータが
コラムの「豆知識」(P68)で
まるで隠し要素のように紹介されているのがトドメを刺してくれます。
いやそこはデータベース作成のページに入れておけよ!
何が豆知識だよ! くそぅ! くそぅ!
テクニックもどういう順番で載せているのか統一性がありませんし
とにかく全体的に散漫な本というか
「思いついたことを思いついた順番にそのまま書いただけ」
「ネット上に転がっている小ネタを集めただけ」
という印象すら受けてしまうんですね。
適当にパラパラめくって読むにはいいけど
一冊の本としての統一感がないというか。
もちろんDSのガイドブック同様に素材のカタログとしては問題ないですし
テクニック集も具体的なものが多いので
制作のヒントにしたりインスピレーションを得たり、
というように役立てたりすることは出来ます。
ただ「公式ガイドブック」を謳うからには
もうちょっと基礎的な部分、システムからしっかりと説明する
地に足のついた本にしてほしかったなあ、というのが正直な気持ちです。
上にも書きましたがどうにも散漫な部分が多くて
構成力の足りない本なんですよ。
まあぶっちゃけ自分も含めてツクール歴の長い人は
ファンアイテムと割り切って買っている人も多いと思うので
暇な時に寝っ転がりながら眺めるにはこういうのでいいのかなあ、と。