ジェットを主人公とする第2章「摩天楼の底」の後半が描かれた
「サイボーグ009完結編」の第3話。

今回も2話に引き続いて小説版をそのまま漫画にしたような感じで
細かいセリフやジェットを尋問する教団幹部たちの位置関係、
更には「跳躍しながらマイケルの肩を蹴るジェット」など
ここまで同じにするか、というくらい小説に忠実な展開。
セリフもほぼ同じ内容、同じ表現がされており
特に「百足鰐」や最終ページの「サイバーマン」などの独特な表現が
そのまま引用されていたのには一安心。
なんか好きなんだよね「サイバーマン」。いかにも石ノ森氏っぽくて。

ただ今回は2話に比べて小説とは違う語句や用語を使っている部分もあり
「ブラック・ゴースト」や「ゼロゼロナンバーサイボーグ」など
小説版では敢えて避けていた(ようにも思われる)
「009」ならではの用語が多く登場しているのがかなり印象的なところ。
今回のWEBコミック版は小説版より多くの人が読んでいるだろうし
小説と違って文章で説明することが難しいということもあって
分かりやすさを考えて言葉を選んだんだろうなあ、と思ったり。

他には小説では「人形の班」「光の班」という
曖昧な表記しかされていなかった<神の神>きちんとを見せてくれたのも大きな違い。
デザインのいい悪いは別として
こうやって画で見せることが出来るのは漫画ならではだなあ、と。

しかし小説ですでに知ってたから期待外れってことはないんだけど
この展開で「ジェットの大アクション!」は言い過ぎだよねこれ。


小説版ではリアリティを重視したのか
「死の商人=ブラックゴースト」が明言されておらず、
病床の石ノ森氏とギルモア博士の会話でも
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
死の商人たちが<ブラック・ゴースト>と名乗ったかどうかまでは聞き返さなかった~
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
という濁した表現がされている。

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, サイボーグ009

現在刊行中の「改訂版デビルマン」の3巻が発売。
大幅な変更があった2巻を受けて今回も流れがかなり変わっており
・ベルサイユの王妃編(新デビルマン)
・ジンメン編
・ススムちゃん大ショック編
・デーモンの無差別合体開始
と「豪華愛蔵版」(以下:愛蔵版)の2巻~4巻の3冊を再構築しているという構成。
特に新デビルマンのエピソードが大幅にカットされており
アモンの過去が垣間見える「サモトラケのニケ」や
了の明に対する屈折した愛情が窺える「リトル・ビッグホーン」などが
未収録になってしまっているのが気になるところ。

そして今回の加筆修正、描き下ろし部分は
ゼノンの宣戦布告後、デーモンが第一次攻撃を仕掛けるシーンがメイン。
明や了などのメインキャラには加筆はほとんど無い代わりに
デーモン軍団のほとんどに描き込みやトーンの追加が施されていて迫力満点。
また新作ページとしてデビルマンとデーモン軍団の戦いが
数ページほど描き下ろされており
そこではサイコジェニーの乳房が開き目玉になるという衝撃の事実が明らかに。
デーモンの中でも圧倒的な存在感のあるサイコジェニーだけに
このシーンはファンなら必見…のはず。
「激マン!」でもこのあたりの総攻撃+デビルマンの戦いは
じっくり描きたかったけど泣く泣く削った~みたいなことを言っていたし
今回はそのあたりに力を入れたんだなあ、としみじみ。

ただ今回の3巻、先述した「新デビルマン」のように
カットされたエピソードやページが随所に存在しており
2巻までと比べてかなり不満の残る内容だったなあ、というのが正直なところ。
特に
・ゼノンの宣戦布告後の明と了の会話のうちの3ページ
・サイコジェニーに敗北した明が了のところで目覚める2ページ
の2ヶ所が削られているのは話の流れから考えてもかなりおかしく
落丁乱丁と見られてもおかしくないレベル。
思わずページ数確認しちゃったし。

ここらへんの事情は分からないけどどうもページ数の問題がありそうなんだよなあ。
今回も広告ページが一切存在しないなど
ページ数に余裕が無くかなり切羽詰まっているようにも思えるし。
もしかしたら企画当初は全5巻のつもりだったんじゃないだろうか、
などと勘ぐってしまったり。
いやマジでそんな感じがするんだよこれ。

1~2巻がオリジナル版と愛蔵版の両方から各エピソードを抽出していて
「全部乗せ」みたいな感じで気に入ってただけに
今回一気に未収録エピソードや削除ページが増えてしまったのはかなり残念。
今後この「改訂版」がスタンダードになるであろうことを考えても
しっかりと完全版というか集大成的な内容にしてほしかったなあ。うーん。

そして来月は最終巻となる「改訂版デビルマン」4巻の他に
長らく待ち望んでいた「マジンサーガ」の新装版が刊行開始!
とうとう来た! やっと来た! ワクワクが止まらねえ!

   

コメント (1) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, ダイナミック系

もう6月になってることに戦慄しつつ
久しぶりに「うんこ育成シミュレーター」の観察記録を貼ってみる。

20120611.jpg

3ヶ月で+35~36g。やっぱりこのくらいなのかな。

ちなみに自分の育て方は
(1)食事はご飯を連打
(2)水分少なめ、臭い高めで乾燥してくるので牛乳で調整
(3)基本的に屋外+ツールは枝(機嫌が悪くなった時だけ手で撫で回す)
といった具合。
あくまで体感だけどご飯が一番体重増える気がする。

 

コメント (1) | トラックバック (0)

  うんこ育成シミュレーター, ゲーム, フリーゲーム

ブログの記事を書くために「希求少女」を再プレイしていたら
恥ずかしい間違いを見つけてしまったので晒してみる。

 20120610.png

えーと嘘ですねこれ。
正直アメリカ語英語はさっぱりなのですが
日食=eclipse
夜明け=daybreak
のはずです。
寝惚けてました。夜明けだけに。
なまじ誤字脱字じゃないためにテストプレイでも完全に見落とされていたという罠。

確かもともと考えていた武器名が文字数制限に引っかかって
制作途中で別の名前を考えたという経緯があったはずんだけど
まあ何を書いても言い訳にしかならないので
「英語苦手なんだなー」とでも思っておいて下さい。
てへぺろ。

コメント (1) | トラックバック (0)

  希求少女(ツクールVX/DS+), RPGツクール

舞台を「機動戦士Vガンダム」の時代に移して語られる
長谷川ガンダムの最新作「クロスボーンガンダム ゴースト」の1巻が発売。

完結編と銘打たれていた「鋼鉄の七人」ですでに蛇足感があり
正直「もうクロボンはそっとしておいてやってくれ」的なことを思ったりはしたけれど
そこは圧倒的な構成力を持つ長谷川氏ならではというか
かなり大人の事情を感じさせる続編でありながら辻褄を合わせつつ
しっかりと「漫画として面白い!」と言える作品になってるのはさすがという感じ。
ここまで安心して楽しめる続編ってそうそうないね。

今回の主人公フォントとトビアカーティスとの関係は
まんま「クロスボーンガンダム」初期のトビアとキンケドゥのような間柄になっているし
かつては最新鋭機だったクロスボーンガンダムが20年前の機体となり
その性能を凌駕する「サーカス」の機体が登場するなど
まさに世代交代、次世代のクロスボーンガンダムといった感じ。
旧世代MSの大型サイズを逆手に取ってセンサーを誤魔化すシーンなんかは
中原れい氏の漫画「機動戦士ガンダムF90」をちょっと思い出したり。

そして特に上手いと思ったのがザンスカールMSのシールドの性能が向上していて
クロスボーンガンダムのサーベルを上回っている描写が見られたところ。
無印「クロスボーン」5巻の巻末設定資料に
・やがてビームシールドの性能は向上しIフィールドは使われなくなるだろう~
といった意味合いの文章があったけれど
その通りにビームシールドが強力になってるんだなあ、としみじみ、
巻末にある設定資料が単なる設定で終わらずに
しっかりと本編の描写に説得力を持たせるものとして成立してるのはなかなか無いし
本当に長谷川作品はこのあたりの見せ方が上手いわ。

そんなわけでまだまだストーリーの全容も見えず
早くも続きが気になる「クロスボーンガンダム ゴースト」だけど
やはり気になるのはアニメ「機動戦士Vガンダム」との関係。
エンジェル・ハイロウの設計やその運用法などVガン設定にかなり踏み込んでいるし
「ウッソ=嘘」に相対する形での「フォント=本当」というネーミングを考えても
Vガンダムの裏の歴史を語っていくストーリーになるのかなあ、と。

コメント (1) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, クロスボーンガンダム