「サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR 第7話」 感想

小説版が無事に完結した「サイボーグ009完結編」の漫画版第7話が公開。
単行本作業が入ったのか10月は更新がなかったし
ずいぶんと久しぶりに感じるなあ。
小説の刊行や映画『RE:CYBORG』など話題には事欠かなかったんだけど。

今回はハインリヒを主人公としたエピソード『妖精街道』の後編ということで
小説版では201Pから233P(文庫版234P~273P)に当たるストーリーが展開。
内容的にはこれまでと同じように小説版に忠実で
変更点や見るべき所は余りないんだけど
イエレがハインリヒに自分たちの正体を告白する部分やカトウリクスとの決闘シーン、
ハインリヒが「戦い続けるのが俺たちの指名なんだ……!」と告げるところなどで
ヒルダの画や仲間たちの姿がイメージシーンとして挿入されており
分かりやすく、読みやすくなっている感じ。
こういう回想シーンやイメージなどをしっかりと画で見せてくれるのは
小説では出来ない表現だけに嬉しいところ。

ただ後半に<クロウ>が登場してからは完全に迫力に欠けてしまっているというか
今回の完結編の丸っこいマイルドな絵柄が悪い形で出てしまっている印象が。
絵柄のせいで事の重大さや緊張感が完全に削がれてしまっており
はっきり言ってしまうとまるで幼年誌の漫画を読んでるかのようなコミカルさが
全体に漂っているんだよなあこれ。
首や腕が吹っ飛んだりと起こっていることはかなり凄惨なはずなのに。

何はともあれ今回でハインリヒのエピソードも完結し
次回からはいよいよ小説2巻の内容に突入。
今のペースでじっくり描いていくと終わるのは2~3年先になりそうな気も。
先は長いなあ。

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