3DSソフト『RPGツクール フェス』をやってみて
気になったことなどをつらつらと書いていく感想記事の第2回。
今回はデータベースやシステム周りを中心に見ていきたいと思います。

『RPGツクール フェス』は機能的に物足りない所も多いんですが
CS機のツクールはもともと気軽に作れることを売りにしているので
PCツクールと比べてアレが出来ない、コレが出来ない、と不満を言うのは
野暮というか見当違いだと思うんですね。

とは言っても
・さすがにこれはおかしいぞ!
・これが出来るのは予想外だった!
などなど気になるところ、嬉しかったところはいくつかあるので
そのあたりを中心に書いていきたいなあ、と。

ちなみに自分の作品の進行具合ですが
今はテキストエディタで紹介ページのhtmlを書いているところです。
いろいろとおかしい気もしますが形から入るタイプなのでこれでいいのです。
3/31という〆切というか目標も出来たので頑張っていきたいと思います。

(1)文章の入力について
というわけで個人的な見解になりますが
今回の『RPGツクール フェス』の最大の特長は
文章入力で「半角文字が使える」点にあると思っています。
自分はかれこれ数年ほど前、『RPGツクールDS』の時に
全角英数字の見栄えの悪さについて記事を書いており

ツクールDSにおいて英字タイトルは鬼門。に関する所見。
https://tktkgetter.com/blog-entry-102.html

半角入力可能、というのはまさに待ち望んでいた機能でした。
もうこれだけで全て許せる気になります。
正直バイト数のあれやこれで半角入力は不可能だと思っていただけに
嬉しさもひとしおです。ありがとうツクールフェス。

(2)顔グラフィック使用前提の画面レイアウトについて
CSツクールは使える素材にかなりの制限があるため
キャラのイメージが合わない、などの理由で
「顔グラフィックを使わないでゲームを作る」ことも
大いにあり得るというか想定されていてしかるべきなんですが
『RPGツクール フェス』はそのあたりが非常に不親切というか
ほぼ顔グラフィックの仕様を前提とした画面作りになってしまっています。

戦闘画面の横に顔グラフィックが配置されるレイアウト、
カットイン演出、勝利演出などがその主たるものです。
顔グラフィックを使わない場合の見た目の違和感、スカスカっぷりが
とんでもないことになってしまっています。

この手の演出は本来
「グラフィックを設定していれば豪華になるよ」
というものであって
「グラフィックを設定しないと変になるよ」
というものであってはいけないと思うんですね。

ぶっちゃけ開発者は顔グラなしでのテストプレイを
してないんじゃないか、と思ってしまうほどです。マジで。

そんなわけで自分も顔グラフィックを使うか使わないか
今まさに悩んでいる真っ最中です。
キャライメージに合うものがないので顔グラなしでいくつもりでいたんですが
その場合のゲーム画面の違和感がもうマッハなわけで。
キャラチップを顔グラフィックに設定出来れば万事解決なんですが
何とかしてくれませんかねこれ……。

(3)賢さによる消費MPの変化について
『RPGツクール フェス』ではパラメータ「賢さ」によって
魔法の消費MPに減少補正がかかるようになっているんですが
これはちょっと余計なお世話というか
こっちは考えてMP消費を設定してバランス調整してるんだよ!
下手に消費量を変えないでくれよ! 的な気分になるところです。

もしかしたら
消費MPを変数で設定すれば固定値になるんじゃないか?
と思ってやってみましたが
どうやら賢さ補正は最終補正としてかかっているようで
変数で設定した値から差し引かれた数値が出てきてしまいました。
どうやら仕様として諦めたほうがいいみたいです。
ちくせう! ちくせう!

(4)データベースの文字数について
キャラクターやアイテム、技名、敵の名前などで設定できる文字数は
DSやDS+と同じで今回も最大8文字なんですが
ここは「せめて10文字あればなあ」というのが正直な気持ちです。

個人的な話になるんですが
自分はPC版『RPGツクール2000』を使っていた時期が長かったので
どうしても頭の中で勝手に10文字制限をかけてしまうんですね。
それでいざ入力しようとして「あっ足りない」となるという。

ちなみに以前にツクールDSで制作、その後VXに移植した自分の作品
機神少女』では「人類殲滅システム(8文字)」という敵が登場しましたが
これはもともと「先住人類殲滅システム(10文字)」だったものを
泣く泣く削ったという経緯があります。
PCツクール移植版だとちゃんと後者になってます。やったぜ。

(5)データベース内で変数を代入しておくテクニック
今回は武器の攻撃力や特技の消費MP、敵のパラメータなど
データベースのいくつかの項目を
変数で設定することが出来るようになっているんですが
そこで設定した初期値はゲーム開始時に自動的に反映される
という仕様になっています。

これはなかなか使いやすいというか
例えばゲーム開始時に変数001に50を代入したい時は
データベースの使わない部分に適当に入れておけば
ゲーム開始時にわざわざイベントを挟んでおく、という必要がなくなります。

この「ゲーム開始時に自動的に変数を任意の値に出来る」というのは
PCツクールでも出来ないことですし
ちょっとした手間を省くことが出来るので
上手く使えば便利なテクニックになるんじゃないかなあ、と。

(6)その他もろもろ、総括
というわけで『RPGツクール フェス』のシステム部分、
データベース部分の総括ですが
顔グラフィックを使わない場合の画面レイアウトに代表されるように
開発側が考えているイメージのゲーム以外が想定されていない、
という印象が一番強くあるんですね。

CSツクールはもともと制限が多いので
せめてアバウトに表示して想像の余地を残してほしい、という部分もあるんですが
今回は何でもかんでも表示しすぎるというか
ちょっと余計なお世話的にガチガチすぎるところが多い印象です。
「必殺技/魔法」の分類などはわざわざ表示する必要があるとは思えませんし
特技の効果量などもダメージ計算がされる前の数値なので
わざわざ表示されても全く意味がないというか逆に混乱するだけですし。

そんなこんなで一つ一つの機能を見てみると
いろいろとパワーアップしている感じの『RPGツクール フェス』ですが
悪い意味で緻密すぎるというか
現状としてDSやDS+のほうが柔軟性があるのは問題じゃないかなあ、と。
自分の現代SFファンタジー(予定)はマジでどうなるんですかね……?

Amazon.co.jpで購入する

RPGツクール フェス - 3DS

RPGツクール フェス – 3DS

コメント (0) | トラックバック (0)

  星図少女(制作休止中), RPGツクール

先日発売した「RPGツクール フェス 公式ガイドブック」を購入したので
読んでみた所感というか感想のようなものを書いてみたいと思います。

 20161219-1.jpg 20161219-2.jpg

ちなみに「RPGツクールDS」の時のガイドブックと並べてみると
厚さにはかなりの違いがありますがページ数は300P弱でほぼ同じです。
どういうことだってばよ……?

というわけで今回の「RPGツクール フェス 公式ガイドブック」。
収録素材のカタログがページの大半、200Pを占めているというのは
「RPGツクールDS」のガイドブックと同じ構成なんですが
その他のページについてはかなり性格が異なっている感じです。

「DS」のガイドブックは
イベントコマンド一つ一つにスペースを割いて
仕様や操作方法を細かく紹介するような紙面だったんですが
「フェス」のガイドブックは
イベントコマンドについては項目ごとにまとめて説明しているのみで
データベースを設定してマップを作って……というゲーム制作の流れや
具体的にこんなことが出来るよ、というテクニック紹介を
重視している感じなんですね。

ただそうしたテクニック紹介を重視しているあまり
基礎的なシステム部分の説明が
おざなりになってしまっているなあ、というのが正直な印象。

また状態異常の発生率が「状態異常一覧」(P9)ではなく
「敵の行動設定」(P65)のほうに書いてあったり

全体的に「なんでこの項目がここに?」というのが
目立つ本になってしまっています。
どうして敵グループ設定や敵の行動設定が
実践テクニックで紹介されているんですかね……。

そしてHPやMP、攻撃力といった基本パラメータが
コラムの「豆知識」(P68)で
まるで隠し要素のように紹介されている
のがトドメを刺してくれます。
いやそこはデータベース作成のページに入れておけよ!
何が豆知識だよ! くそぅ! くそぅ!

テクニックもどういう順番で載せているのか統一性がありませんし
とにかく全体的に散漫な本というか
「思いついたことを思いついた順番にそのまま書いただけ」
「ネット上に転がっている小ネタを集めただけ」
という印象すら受けてしまうんですね。
適当にパラパラめくって読むにはいいけど
一冊の本としての統一感がないというか。

もちろんDSのガイドブック同様に素材のカタログとしては問題ないですし
テクニック集も具体的なものが多いので
制作のヒントにしたりインスピレーションを得たり、
というように役立てたりすることは出来ます。

ただ「公式ガイドブック」を謳うからには
もうちょっと基礎的な部分、システムからしっかりと説明する
地に足のついた本にしてほしかったなあ、というのが正直な気持ちです。
上にも書きましたがどうにも散漫な部分が多くて
構成力の足りない本なんですよ。

まあぶっちゃけ自分も含めてツクール歴の長い人は
ファンアイテムと割り切って買っている人も多いと思うので
暇な時に寝っ転がりながら眺めるにはこういうのでいいのかなあ、と。

Amazon.co.jpで購入する

RPGツクール フェス - 3DS

RPGツクール フェス – 3DS

コメント (0) | トラックバック (0)

  星図少女(制作休止中), RPGツクール

というわけで現在上映中の映画「劇場版 艦これ」の
入場特典フィルムをもらってきました。

 20161217-1.jpg

TV版は八方美人的にいろんな要素を入れた結果全てが中途半端になってしまい
ちょっと何をしたいのか分からない感じ
(バカアニメとしては正直嫌いじゃないです)でしたが
劇場版はいろいろと開き直ったのか
思いっきりファンタジー方面に舵を切った感じでしたね。

うんうんこういうのでいいんだよ。
睦月ちゃんと如月ちゃんの怯え顔と泣き顔だけでも観る価値はあります。
睦月型改二のパーカー大好き。

 20161217-2.jpg

……えーと思いっきり話が脱線しましたが
こちらが自分が貰ってきたフィルムになります。

白と青のコントラストがきれいですね(現実逃避)。
っていうかどこのシーンですかねこれは……。
恐らく赤城さんの水上移動を遠目・真上から見た構図だと思うんですが
超俯瞰視点のせいで画面の上下左右すら不明です。まいったなあ。

 20161217-3.jpg

ちなみに前売り特典のクリアファイルを揃えたりしているうちに
前売り券が12回分たまってしまいました。
回数券(5回券)と通常の前売り(1回券)でデザインが違うというのが
これまたカードコレクター泣かせですね。

あと11回観られるドン!

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ映画, 艦これ, アニメ・漫画, 映画, ゲーム

森橋ビンゴ&ドリル汁コンビによる
最新ゲッター麻雀漫画(なんだこの字面)『ゲッターロボ牌』が
麻雀漫画専門誌「近代麻雀」の今月号より堂々のスタート。

ここ数年でゲッター漫画もどんどん増えてきた感じですが
もう何でもアリといった感じですね。
麻雀に興味がないのにゲッターにつられて雑誌を手に取ってしまった自分がいる、
という意味ではそれだけで商業的に成功なのかもしれません。

というわけで果たしてどんなものが出てくるか身構えていた
『ゲッターロボ牌』ですが
いやーびっくりするほど王道のゲッター漫画でしたね。
周囲を巻き込んで暴れ回る主人公、迫り来る謎の敵、
そして主人公の前にゲットマシンと早乙女博士が現れて次回に続く、と
まさにゲッター作品の導入部のテンプレといった展開。

っていうか今のところ麻雀である必要性が皆無というか
主人公を女性にして「空手」を「麻雀」に置き換えただけですね。
同誌で連載中の『鉄牌のジャン!』(こちらも脚本が森橋氏)は
セルフパロディ的な要素が色濃くありますし
こちらも原作漫画のシチュエーションを麻雀に置き換えたような感じで
ストーリーが展開していくのかなあ、と。

そして敵がアトランティス、というのが個人的に嬉しかったところ。
漫画版「G」の終盤で第三勢力として登場したアトランティスは
ウザーラのインパクトのあるデザインやその境遇、
ゲッターとの熱い共闘などが魅力の勢力なんですが
続編やその他のゲッター関連作では
全くと言っていいほど話題に上がってこなかったので
(「アーク」の宇宙戦争にこっそり参加してたりするのかも)
ここでアトランティスを登場させてきた、というのは
非常にツボを突いた人選だなあ、と。

そんなわけで今のところは
予想外に王道のゲッター漫画だった『ゲッターロボ牌』。
ぶっちゃけ「ゲッター+麻雀」というのが発表された時点で
壮大な出オチになっているので
そう考えると大人しめというか微妙に物足りなさもあったり。
もっとはっちゃけてくれてもいいのよ?

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, ダイナミック系, ゲッターロボ牌

単行本の2巻が来月発売となる
『ゲッターロボ DEVOLUTION ~宇宙最後の3秒間~』の第13話。

前回で一つの戦いが終わったということで
今回は戦闘シーンなどはない静かな展開、といった印象。
ランドウ氏が名前の通りに敵対フラグを順調に立てており
早乙女博士との会話では怪しさ抜群。
「世界を意のままに操作している何者かがいる」というのは
そのまま前回言及された「竜馬の主人公性」へと
繋がっていくんだろうなあ、と。

また「ゲッターロボに憧れている少年」というモブ役で
ファンサービス的に一文字號と彼の母親が登場。
肝っ玉母ちゃんの経営する酒屋の息子、という設定はそのままだけど
年齢的には原作漫画とはちょっとズレがある感じかなあ。

ところで竜馬がゲッターの存在を全く知らなかったことを考えると
民間人の號と母親がゲッターを知っている、というのは
ちょっと違和感がありますね。
作中でどれくらいの時間が経ってるのかは分かりませんが
いつの間にやらゲッターの存在が
民間レベルにまで周知されたってことでいいのかなあ、と。

そしてラストではまさかの「二人目の竜馬」が登場。
いやーこういうのが出てくると一気に平行宇宙っぽくなりますね。
「DEVOLUTION」は序盤に平行宇宙に言及した割には
ずっと大人しい展開が続いていたので
ようやく「らしい」ストーリーになってきたなあ、と。

というわけでここに来て平行宇宙設定ならではの物語が動き出し
話が一気に進んでいきそうな感じの「DEVOLUTION」。
正直ここ数話の展開は「竜馬が悩んだ末に吹っ切れる」というのを
ダラダラやってただけなので
どうにも話にノれない感じだったんですが
やっと面白くなってきたなあ、と。

Amazon.co.jpで購入する

ゲッターロボ 1

ゲッターロボ 1

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, ダイナミック系, ゲッターロボDEVOLUTION