「フィギュアライズスタンダード」シリーズの1月発売の最新作
「超サイヤ人4悟空」と「超サイヤ人4ベジータ」が完成しました。

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今回は「GT」からの商品化ということで
パッケージの作品ロゴもしっかりGTのものに。
GTキャラは商品化されること自体が少ないので
こうして安価で集めやすいシリーズで出してくれるのは嬉しいですね。

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というわけでまずは孫悟空。
前髪~デコの造形にちょっと違和感があったり
色合いが全体的に鮮やかすぎるなあ、などの気になる部分はありますが
いつもの「フィギュアライズスタンダード」の安定した高クオリティです。
フュージョンポーズの再現のために
腕がちょっと伸びる可動になっているのが非常に面白いですね。

ただ以前の「超サイヤ人悟空」と一部のランナーを共有しており
かなりの数の余剰パーツが出てしまっていたり
エフェクトがいつものかめはめ波のみだったりと
やや割高感を感じる部分もあるなあ、と。
特にかめはめ波エフェクトはもういらないよ……。

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そしてこちらがベジータ。
同じ超サイヤ人4ということで上半身のパーツ構成は悟空とほぼ同じ。
やや茶色がかった髪に濃い赤のボディ、と
悟空よりもベジータのほうが原作再現度は高い気がします。

またこちらは一部のランナータグが「ベジータ」のみの表記。
今回の超4が「フィギュアライズスタンダード」初のベジータとなりますが
今後バリエーションが出る時は一部共有になるんだろうなあ、と。

組み立てる前は悟空よりも小柄なのに値段が同じ、
というのが気になっていましたが
そのぶんエフェクトが大きく充実しているので万事OKです。
かめはめ波エフェクトじゃないだけで全て許せてしまう気になります。

そんなわけで次回の「人造人間17号」「人造人間18号」の発売も決定している
「フィギュアライズスタンダード」シリーズ。
もちろん17号&18号も楽しみなんですが
今回の超4悟空&ベジータと絡められるキャラも早くほしいですね。
フュージョンポーズを売りの一つにしているのに
ゴジータも超一星龍もいないというのは片手落ちな感じですし。
GTキャラはとにかく立体化が少ないので
ベビーやスーパー17号など
各エピソードのボスキャラもいつか出してほしいなあ。

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  プラモデル, アニメ・漫画, 玩具

2Dアクションゲームの金字塔『ロックマンX』シリーズの初の小説化となる
「ROCKMAN X THE NOVEL IRREGULARS REPORT」が発売。

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いやーもう感無量ですねこれ。
実は自分は小学生の頃からロックマンXの小説化を熱望しており
いろんなライトノベルのアンケートで「ノベライズしてほしい作品」の項目に
『ロックマンX』と書き続けていたんですよ。
それがまさか2017年になって報われるとは思ってもみませんでした。

確か10年ほど前に痺れを切らして「もういい自分で書く!」とばかりに
・無印シリーズとXシリーズの間を繋ぐストーリー
・X5のリメイクストーリー、ワイリーとの決着
・X8の続き、アクセルの離反から妖精戦争に繋がる物語
・コマンドミッション2
などなどのストーリーを妄想して
何本かのシナリオや小説っぽいものをでっち上げた記憶があるんですが
あれどこに行っちゃったんだっけかなあ……。

そんなわけで今回の小説版ロックマンXですが
表紙イラストからも分かるように原作ゲームの直接のノベライズではなく
コミックボンボンで連載された岩本佳浩氏による漫画版、
「通称:岩本X」がベースになっている、という触れ込み。

確かにゼロとイーグリードの悪友的な関係、
「ROCKMAN」と呼ばれる伝説のレプリロイドの設定などは
岩本Xのものを踏襲しているんですが
マルスやティル、マーティなどの漫画版オリジナルキャラたちは登場せず。
逆に「X2」以降の登場だったケイン博士が早々に出てきたり
シグマの反乱の目的に「進化」というキーワードが織り込まれていたりと
原作ゲームやPSPリメイクの「イレギュラーハンターX」の要素も入っているので
「岩本Xの小説化」というよりは
いろんな媒体の折衷案と独自の解釈によって生まれた
「小説版としての新たなロックマンX」という位置づけのほうが
合っているような気がするなあ、と。

そして特徴的なのはエックスやゼロ、VAVA、ペンギーゴなどなど
複数の視点で書かれる一人称小説の体裁を取っているところ。
……えーとただこれは正直小説として失敗だったと思います。
視点が次々に入れ替わるのでシーンごとの繋がり、ストーリーの流れが
完全にぶつ切れになっちゃっているんですね。
しかも上記の4人は全て一人称が「オレ」(エックスのみ「おれ」)なんですよ。
これを一人称で書き分けようっていうのがそもそも無理があります。
一人称小説は書きやすそうに見えて制限が多い手法だと思うんですが
その難しい部分、悪い部分がモロに出ちゃってる文章だなあ、と。

また著者の轟つばさ氏の文章の癖だと思うんですが
場面転換の仕方が妙にひねくれているというか
シーンを1つ2つわざと飛ばして「独白→回想でシーンを補完」という流れが多くて
これがまた分かりにくいんですよ。

もちろん演出としてそういう部分があってもいいんですが
ほとんどの場面転換がそんな感じ、
しかもそのたびに語り手が入れ替わるから非常に混乱を招くんですよ。
エックスのパワーアップ、というゲーム的な盛り上がりも
回想で1、2行触れるだけなので全くカタルシスを感じられないですし
悪い意味で「原作付きのノベライズ」っぽいんですね。
ぶつ切りにしたシーンを並べただけなので
肝心のストーリーの流れが頭に入ってこない、という。うーん。

とは言え特殊武器チャージを1回きりにしたことで
少年漫画に立ち返ったような総力戦の最終決戦っぽさを見せてくれたり、といった
面白いアレンジも多く、中でも
・シグマの反乱の目的に「エックスへの憎悪」という要素を持ち込んだこと
・エックスの特異性は「悩む」ことではなく「悩み続けられる」こと
の二点はこれまでゲームや漫画で語られてきたものを更に深化させた設定で
かなり練られている部分だなあ、と感じました。

それと「第4章 禁断の地」は非常に良く出来ていますね。
4章はケイン博士の回想、いわゆる過去話で
本筋とは直接関係ないサイドストーリーなんですが
『イレギュラーハンターX』でのライト博士の独白がほぼそのまま引用されていたり
『X4』で明らかになった暴走ゼロと隊長時代のシグマの戦いがあったりと
ファンならニヤリと出来る要素を随所に挟みつつ
シリーズのミッシングリンクを埋めるエピソードとして巧くまとめられています。
ぶっちゃけ本書の読者のほとんどは
ゲームはもちろんプレイ済、岩本Xも読んでいるファンだと思うので
4章のような「ゲームの行間を埋めるような短編群」に特化した内容にしちゃっても
良かったんじゃないかなあ、と思ったり。
こういう本は思いっきりコア層向けにしちゃっていいと思うんですよ。はい。

そんなわけで全体的に文章がアレだったり
長年シリーズを追いかけてきたファンの視点で見ると
「あれがない、これがおかしい」と物足りない部分もいくつかありますが
何だかんだで「あのロックマンXが小説になった!」というだけで
個人的にはもう許せてしまうところもあったりします。
本当に待ち望んでいた小説化ですから。

そして後書きによれば続巻の構想もあるとのこと。
「X2」ではサーゲスの登場やシグマウイルスの存在など
シリーズの根幹に関わる謎がどんどん出てくるし
もし続きが出るならそのあたりにも触れてくれるのかなあ、と。

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ロックマンX

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  ロックマン, アニメ・漫画, ゲーム

単行本の5巻が来月発売となる『デビルマンサーガ』の第45話。

というわけで1回の休載を挟みましたが今回も会話中心で話はなかなか進まず
勇希とクロード氏がデーモン・アーマーの謎に迫っていく展開。
っていうか月2回掲載なのに「一つ推測して驚いて次回に続く……」
という内容だけなのはやっぱり薄すぎると思うんですよ。
週間ペースならまた印象は変わってくると思うので
ああ毎週読みたい、というのが正直な印象です。

また展開がスローすぎるせいで
読者とキャラの間で情報量が乖離してしまっているような感じもちらほら。
例えば今回は「アーマーの中にアモンやシレーヌたち本人が存在している?」
ことに勇希が驚く、という描写があるんですが
読者にしてみればそのあたりは折り込み済みなので
今さらそんなことで驚くの? みたいな雰囲気になってしまってるんですね。
そういう意味でももっとテンポを速くして
読者に想像する間すら与えないペースでグイグイ引っ張っていってほしいなあ、と。

そしてなかなか動かない勇希の代わり(?)に
今回も魔将軍ザンがデーモン・ソルジャーを率いて大活躍。
いやー『デビルマン』本編よりよっぽど登場シーンが多いですね。
まさか彼がここまで脚光を浴びることになるとは思ってませんでした。

そんなこんなで次回に続く。
5巻ともなると一つの区切りっぽいイメージがあるんですが
主人公の変身がまだ2回、まともな戦闘に限ればたったの1回のみ、と考えると
やっぱりテンポ悪いなあ、と思ってしまいますね。
勇希がデビルマンとして次に戦ってくれるのはいつになるんでしょうか……。

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  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

主人公、夢路の合体技の発現に
それぞれの主張を持って敵対、共闘する夢魔たち、と
現世を巻き込んでのバトル展開が続いている『夢喰いメリー』の単行本17巻。

というわけで今回は合体能力という新たな力を得た夢路の戦いを中心に
16巻に続いてメリーや勇魚の過去に迫っていく展開。
中でも見所はついに明かされたメリーの過去と幼少時との夢路との交流。
内容的にはちょっと王道過ぎるというか予定調和的な部分もあるけれど
まあこれ以外のものは考えられないよなあ、と。
メリーが髪型を変えるところの描写は非常に巧いですね。

そしてメリーの戦線復帰により大逆転の予感を感じさせつつ次回に続く。
しかし良くも悪くも完全にバトル漫画になっちゃったなあ。
個人的には序盤~中盤にかけてのシリアスとギャグのバランス、
夢魔と人間の二人三脚、夫婦漫才的な日常コメディな部分が好きだったから
バトル一辺倒になっている最近の展開は
クライマックスが近いことを感じると同時にちょっと寂しかったり。
何だかんだで自分の中では
エルクレス戦までのほうが印象に残ってたりするんですよね。
うーん。

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  夢喰いメリー, アニメ・漫画

麻雀で相手を揺さぶり装甲を貫く、という一風変わった要素を組み込んだ
最新ゲッター漫画『ゲッターロボ牌』の第3話。

第1話で敵の襲来とゲットマシンの出撃、第2話で合体、ときて
第3話は戦闘+勝利、というこれまた王道の展開。
とは言え今回はついにゲッターの手に麻雀牌が握りしめられ
ゲッタービーム(物理)で敵を吹き飛ばす主人公、バン子など
ようやく「らしい」ハチャメチャな描写が増えてきた印象。

近年のゲッター漫画は
世界そのものが終わりかけている「偽書」
主人公が現代的にひねくれていて暗い感じの「DEVOLUTION」など
ちょっと重苦しい設定やストーリーのものが多かっただけに
「牌」にはとにかく小難しい部分を極力無くして
いい意味で頭の悪いロボットアクションにしてほしいです。はい。

それにしても本作のゲッターロボは
OVA版を更に極端にしたような寸胴+手足の短い体型、
両手の長い爪、まるで人間のような掌、など
これまでない面白いアプローチのデザインをしていますね。

麻雀バトルという性質から手のアップが映るコマが多いので
手のデザインがかなり特徴的、というのは
そのあたりのインパクトを狙っているのかなあ、と。

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  アニメ・漫画, ダイナミック系, ゲッターロボ牌