話が動きそうでなかなか動かない『デビルマンサーガ』の第7話。
今回も前回に引き続き勇希とアスカの会話が中心の展開。
その中で気になったのは回想シーンでの勇希が
「力を見せれば相手は引く」「降りかかる火の粉を払う力は必要」と
平和主義ながら守るための力に関してはある程度肯定していること。
このあたりは全ての兵器を嫌悪する現在の勇希とは違うというか
ちょっとキャラがブレている感じがするなあ、という印象。
デビルマンと現実の戦争のリンク、核兵器や力を持った人間の変化に関しては
近年のエッセイなどでよく言及している部分だし
回想シーンでの二人の会話は良くも悪くも最近の永井豪っぽい感じだね。
また「両性具有も嘘かこやつめハハハ」の流れも
アスカ自身が否定したわけじゃないしこのあたりはまだ裏がありそうな感じ。
そんなこんなで一つ一つのやりとりをリアルタイムで追っていって楽しめるのは
雑誌連載ならではなんだけど
デーモン・アーマーに呼ばれた白縫女史に関しては今回もお預けに。
うーんやっぱりテンポ遅いわ。
分量的にはそろそろ単行本が出てもおかしくないけど
このままだと1巻はほとんど動きのない導入部で終わっちゃいそうだなあ、と。