最初の単行本から18年、新たに病院食が収録された新装版から7年の時を経て
『孤独のグルメ』の単行本第2巻『孤独のグルメ2』がついに発売。
いやあ長かった。これをずっと待ってたんだよ!

 20151004-1.jpg

というわけでこれまでに掲載された「週刊SPA!」を持っているということもあり
今回は単行本での変更点、修正点について
比較・検証してまとめてみたいと思います。

赤字が雑誌掲載時のもの、青字が単行本のものです。

※2015/12/04追記
第1話についてコメント欄で情報を頂きましたので追記しています。


○第1話 静岡県静岡市青葉横丁の汁おでん
初出:週刊SPA! 2009年6月9日号
掲載時タイトル:静岡・青葉横丁の汁おでん

■■■P1■■■
・4コマ目
もう5月だってのに
すっかり桜も散ったのに
■■■P2■■■
・5コマ目
ダシ粉をかけて食べるんだ
ダシ粉をかけて食べたような
・6コマ目
こちとら酒は飲まないゆえ
こちとら酒は飲まないから
■■■P3■■■
・7コマ目
あのダシ粉のかかった?
あのイワシ粉のかかった?
■■■P4■■■
・2コマ目
食べたかったのに
食べたかったのに
・5コマ目
こんなしくじりも また旅情なり……
こんなしくじりも また旅情なり……
・9コマ目
料理の画に説明あり
■■■P5■■■
・1コマ目
これは……なかなかよい!
これは なかなかよい!
・4コマ目
唐辛子汁に溶かし込んであるようだ
唐辛子汁に溶かし込んであるようだ
・5コマ目
たしかに「ほどほどに辛い汁」があとをひく
たしかに ほどほどに辛い汁が……
・7コマ目
料理の画に説明あり
・10コマ目
なるほどォ こりゃいい 海苔の風味が中から……
うん ウマイ 海苔の風味が実に効いている
■■■P8■■■
・3コマ目
東京の下町みたいだ
下町みたいだ
・6コマ目
いやあ あったまった……
いやあ あったまった
・8コマ目
どれも みんな うまかった
しかし みんな うまかった
・9コマ目
名物にとらわれなくてもいいじゃないか 自分がおいしけりゃ
何も名物にとらわれなくてもいいじゃないか おいしけりゃそれで

雑誌掲載時の柱コメント:
・話題のロング&ベストセラー、待望の新作登場!
・久住氏原作の“女版・孤独のグルメ”『花のズボラ飯』もどうぞ!
※ドラマCD『孤独のグルメ』の宣伝カラーページが掲載

 20151004-2.jpg
 
初出が6年前と今回の単行本では最も古い作品ということもあり
タイトルから細かい語尾、ラストの独白までかなりの変更点があります。
ただ雑誌掲載時にあった料理の説明文が
単行本で無くなってしまっているのは甚だ疑問。
誤植の可能性も高いので第二版以降では修正されるかもしれませんね。

※2015/12/04追記
第1話についてコメント欄で情報を頂きました。
現在の版ではきちんと料理の説明文が入っているようです。


○第2話 東京都新宿区信濃町のペルー料理
初出:週刊SPA! 2010年3月9日号
掲載時タイトル:東京都新宿区信濃町のペルー料理

■■■変更点無し■■■

雑誌掲載時の柱コメント:
・話題のロング&ベストセラー、待望の新作登場!
・ドラマCD第2弾も3月27日に発売決定!


○第3話 東京都品川区東大井の冷やし中華とラーメン
初出:週刊SPA! 2010年10月5日号
掲載時タイトル:東京都品川区東大井の冷やし中華とラーメン

■■■変更点無し■■■

雑誌掲載時の柱コメント:
・待望の新作! 今回も井之頭五郎が食う食う食う!!
・ご意見、ご感想、久住・谷口両先生へのメッセージなど、
 お寄せください!

第2話、第3話には変更点はなし。
タイトルも雑誌掲載時から変わっていないし
訂正の必要のない会心のエピソードだったのかもしれませんね。


○第4話 東京都三鷹市下連雀のお茶漬けの味
初出:週刊SPA! 2011年7月5/12合併号
掲載時タイトル:三鷹のお茶漬けの味

■■■P5■■■
・5コマ目
こんなに飲めないです
こんなに飲めないです
■■■P6■■■
・7コマ目
人が嫌がるものを無理矢理食わせる権利は誰にもない
食うのは自分で決めること 他人にその自由を奪う権利はない

雑誌掲載時の柱コメント:
・待望の新作登場! 飲めない五郎が入った店は……
・次回登場をお楽しみに!

 20151004-3.jpg 

第4話ではかの名台詞
「人が嫌がるものを無理矢理食わせる権利は誰にもない」が
まさかの完全カット。
恐らく「自由」という言葉を使いたかったんだろうけど
個人的には雑誌掲載版のほうが好きですね。


○第5話 東京都世田谷区下北沢路地裏のピザ
初出:週刊SPA! 2011年11月22/29合併号
掲載時タイトル:下北沢路地裏のピザ

■■■変更点無し■■■

雑誌掲載時の柱コメント:
・下北沢の路地をさまよう五郎の目にとまった店は!?
・今回は食べすぎなかった五郎。次回の登場をお楽しみに!


○第6話 鳥取県鳥取市鳥取市役所のスラーメン
初出:週刊SPA! 2012年5月15日号
掲載時タイトル:[特別編]鳥取県鳥取市役所のスラーメン

■■■変更点無し■■■

雑誌掲載時の柱コメント:
・今回の舞台は谷口ジロー先生の故郷・鳥取!
・次回は9月頃に登場の予定。お楽しみに!


○第7話 東京都世田谷区駒沢公園の煮込み定食
初出:週刊SPA! 2012年12月25日号
掲載時タイトル:駒沢公園の煮込み定食

■■■P7■■■
・2コマ目
しかも12時まで
しかも12時まで

雑誌掲載時の柱コメント:
・ドラマ『孤独のグルメ2』も絶賛放映中!
・次回登場をお楽しみに!


○第8話 東京都文京区東京大学の赤門とエコノミー
初出:週刊SPA! 2013年8月27日号
掲載時タイトル:東京都文京区東京大学の赤門とエコノミー

■■■P2■■■
・2コマ目
大昔 学生運動であそこの上に立て籠もったんだよな
大昔 学生は東大紛争であそこの上に立て籠もったんだっけ

雑誌掲載時の柱コメント:
・ドラマ版『孤独のグルメSeason3』も絶賛放映中!
・次回登場をお楽しみに!
※カラー特集ページ「俺流『孤独のグルメ』珠玉の32品」が掲載

 20151004-4.jpg

第5話~第8話については大きな変更点は無し。
第7話の12時というのは画を見るとミスだということが分かりますし
第8話は掲載版だとまるでゴローが学生運動に参加していたような台詞なので
妥当な修正だと思います。
あと第6話は雑誌掲載時には[特別編]の冠がついてたんですね。
舞台が鳥取で雰囲気もちょっといつもと違っていたので
外伝エピソード的な意味合いがあったのかもしれません。


○第9話 東京都千代田区有楽町ガード下の韓国料理
初出:週刊SPA! 2014年6月10日号
掲載時タイトル:有楽町ガード下の韓国料理

■■■P7■■■
・8コマ目
お初
初めて
・9コマ目
黄身 この時点でつぶしていいものか……
黄身 食べ出してどの時点でつぶすか……
・10コマ目
いや 韓国の人なら迷わずつぶすな
いや 韓国の人なら迷わずつぶすな

雑誌掲載時の柱コメント:
・暦の上では夏ですが、マンガの中ではまだ冬です!
・来週も新作登場!
 7月9日よりテレビ東京系にてドラマ第4弾放送開始!
※特集ページ「『孤独のグルメ』主演・松重豊インタビュー」が掲載
※特集ページ「『孤独のグルメ』行きたい店ランキング」が掲載


○第10話 東京都渋谷区松濤のブリ照り焼き定食
初出:週刊SPA! 2014年6月17日号
掲載時タイトル:渋谷区松濤のブリ照り焼き定食

■■■変更点無し■■■

雑誌掲載時の柱コメント:
・2週連続登場!
・ドラマもお楽しみに!


○第11話 東京都千代田区大手町のとんこつラーメンライス
初出:週刊SPA! 2015年1月13/20合併号
掲載時タイトル:大手町の博多とんこつラーメンライス缶詰付き

■■■P4■■■
・2コマ目
これは楽しくなってきたぞ フンフ~ン♪
なんだか俄然面白くなってきましたよ
■■■P5■■■
・4コマ目
ますます楽しくなってきたぞ
思わぬ展開になってきましたよ

雑誌掲載時の柱コメント:なし
※特集ページ「『孤独のグルメ』ドラマの名店巡礼ガイド」が掲載


○第12話 東京都荒川区日暮里繊維街のハンバーグステーキ
初出:週刊SPA! 2015年2月24日号
掲載時タイトル:日暮里繊維街のハンバーグステーキ

■■■P2■■■
・8コマ目
えー このご婦人方も舞台に立つの
このごく地味なオバ…いやご婦人も舞台に?

雑誌掲載時の柱コメント:
・今年2回目登場の井之頭五郎が見つけた店は……?
・次回の登場をお楽しみに!
※特集ページ「井之頭五郎が“新”和歌山ラーメンを食す」が掲載
※特集ページ「ドラマ『孤独のグルメ』の名店に行く!」が掲載

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第9話~第12話は変更点は少ないものの
第11話のタイトルが大幅に変わっていたり
台詞を丸ごと差し替える大胆な修正が多い印象ですね。
「これは楽しくなってきたぞ フンフ~ン♪」は
結構好きだったんですが残念ながら変更されてしまいました。


○第13話 フランス・パリのアルジェリア料理
初出:週刊SPA! 2015年5月19日号
掲載時タイトル:[特別編]パリのアルジェリア料理

■■■P2■■■
・9コマ目
そこはアフリカ街
パリの中のアフリカ
■■■P7■■■
・5コマ目
ハラス料理で酒が無いから
ハラス料理で酒が無いとこ
■■■P8■■■
・6コマ目
やっほーーっ 飯だだ!!
やっほーーっ 飯だだ!!
・8コマ目
うん これこれ 黄色い飯だけど
うん 黄色いけど飯だライスだ
・9コマ目
ごはんとおかずと汁!
主食に米、そこにおかずと、汁!

雑誌掲載時の柱コメント:
・なんと今回はゴローがパリへ……!
※特集ページ「孤独のグルメ“世界的”ブームの現場を行く」が掲載

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第6話に続いて雑誌掲載時には[特別編]の表記がある話です。
鳥取だったりフランスだったり
ちょっと遠出をすると[特別編]になる感じでしょうか。
修正点は少ないですが「米」「飯」「ライス」と
単行本では表現が多彩になっていますね。
「ごはんとおかずと汁!」のリズム感も捨てがたいですが。


そんなわけで一つ一つじっくり読みこんでいくと
意外に雑誌掲載時からの変更点が多かった『孤独のグルメ2』。
ファンとして今後も細かなバージョン違いを押さえておきたいところです。
 

あとちょっと不思議な話なんですが
帯の応募券で抽選で当たるという「五郎箸」が
楽天ブックスだとなぜか普通にコミックセットで売ってるんですよね。
同じものなのか別モノなのかは分かりませんが気になります。

   

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  グルメ漫画, アニメ・漫画

公開まで1ヶ月を切った映画『サイボーグ009 VS デビルマン』の
前日談となる小説『トゥレチェリイズ~裏切り者たち~』が発売。
アニメ本編の脚本を手がける早川正氏による公式小説ということで
予習という意味でもしっかりと読み込んで
両作品の設定や世界観などを押さえておきたいところです。

※10/03
公式サイトで紹介された新キャラについて追記

というわけでデビルマン側、009側に分けて
小説から受けた印象や気になった点をつらつらと書いていこうと思います。

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○デビルマン側
時系列はシレーヌ編の後、ジンメン編の前で
了と共にデーモンを狩り続けているという設定。
主な敵は原作「闇の蜘蛛」編に登場したデーモン、ラズバであり
「闇の蜘蛛」編をアレンジして小説化した感じのストーリーが展開。
『デビルマン』は話の構成が違うバージョン違いがいくつかあるけれど
シレーヌ編とジンメン編の間にラズバが登場する「闇の蜘蛛」編が入るのは
近年再編集された『改訂版デビルマン』だけなので
本作の時系列は恐らく改訂版がベースだね。

またタレちゃんの名前が「太朗」であったり
「数ヶ月前に不審な死を遂げた明の両親」に言及していたりと
小説『真・デビルマン』の設定を組み込んでいる部分があるのも興味深いところ。

デーモンの合体能力に関しては新解釈を加えつつ説明しており
既存の作品よりも「精神力」を重視している感じがするなあ、と。

○サイボーグ009側
時系列は0012戦の後、ミュートス編の前であり
0013との戦いとオーロラ作戦をアレンジして小説化した感じのストーリー。
ドルフィン教授の娘の名前が「シンシア」だったり
平成版アニメの「ミュータント戦士編」に繋がっていくであろう
「意図的突然変異体(インテンショナル・ミュータント)」
という語が出てきたりと
原作をベースに平成版アニメの設定を加えて話を膨らませている印象。

またブラック・ゴーストのサイボーグ計画にはかなりの新設定・新解釈があり
「悪魔改造人間(サイバネティック・デーモン)」という単語には大興奮。
いやーやっぱりこういうのがコラボレーションの醍醐味だね。

ただ一つ分かりにくかったのが「生体サイボーグ」という概念。
怪我や病気を治すために体に人工物を埋め込む……
というのは現在の医療でも見られるけれど
それと作中の「生体サイボーグ」の区別がどうにも分からないというか
この辺は描写不足のせいで何となくもにょもにょする感じがしたなあ、と。
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というわけで前日談ということもあり
ジョーと明がお互いの存在を気にする以外にはキャラの接点は無く
夢の共演はアニメ本編にお預け、といった感じだった
小説『トゥレチェリイズ~裏切り者たち~』。
とは言えサイボーグ009の小説化、デビルマンの小説化として
単体で読んでも楽しめる内容だし
アニメ本編への期待がますます高まるね。
『サイボーグ009 VS デビルマン』は漫画化も決定しているし
この調子で本編のノベライズとかも出てほしいなあ。

※10/03追記
ちょうど公式サイトの登場人物が更新されましたね。
小説では0014~18の訓練シーンがあったりデーモン・リリスに言及したりしています。
また0016=ジョン・ケーン・スミスは小説で重要キャラクターとして登場し
既に009たちと対面、交戦しているので
思った以上に小説のエピソードがアニメ本編に関わってきそうな感じです。

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  アニメ映画, サイボーグ009vsデビルマン, アニメ・漫画, ダイナミック系, 映画, サイボーグ009

発売日に買ってちまちまと作っていた
「BB戦士 No.399 LEGED BB バーサル騎士ガンダム」が
ようやく完成しました。

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うーん格好いい。
定価1680円と騎士やFA騎士と比べて値段が高めになっていることもあり
2色のメッキとクリアパーツを使った豪華仕様。

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そして個人的に嬉しかったのが
HGガンダム系のフロントアーマー分割の要領で
電磁ランスの可動が簡単に出来るようになっているところ。
漫画版でトルネードスパークを放つシーンが非常に印象に残ってる身としては
やっぱりここはカパッと動かないと、といった感じです。

ただシールを曲面に貼る部分が多いため
武器や肩アーマーなどはどうしてもちょっとデコボコで
不自然になってしまうのが気になったところ。
自分で塗装はしないしシールでの色分けには全く抵抗はないんだけど
やっぱりこういう部分はシールじゃないほうが見た目がいいよなあ、と。

 20151001-5.jpg 20151001-6.jpg

せっかくなので有り得ない組み合わせでちょっと遊んでみました。
バーサル騎士+三種の神器に電磁ランス+電磁スピア。
うわー似合わない。色彩的に最悪というかなんというか。
やっぱり普及してるデザインにはそれなりの理由があるんですねー。

そんなこんなで少しずつ値段が高くなっているレジェンドBBシリーズ。
次回の400弾はスペリオルドラゴンを匂わせているし
値段も含めてどうなるのかが非常に気になるところ。
もしかしてフルメッキですかぁー!?

   

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  プラモデル, アニメ・漫画, 玩具

映画監督を目指すキネ子さんとその助手、大八クンを主人公とする四コマ漫画
『シネマちっくキネ子さん』の最終巻となる単行本第2巻が発売。

というわけで早くも終了してしまった本作、後書きにもあるように
「キネ子さんかわいい」「ピア子さんかわいい」を前面に押し出していたために
ストーリー的にはラストに向けての盛り上がりや余韻などは少なく
唐突に終了してしまった印象。

とは言え2巻の中盤からテコ入れ的に登場した『男爵校長』シリーズの
ゾンビ☆マンにはファンとして思わずニヤリとしてしまうところ。
「オーストラリアで野球の試合に乱入」という細かいネタを拾っていたり
『男爵校長High!』の終盤にあった学芸会の話が
「芝居には鋭い」ことに繋がっていたりとゲストキャラながら大活躍。
更にはピア子さんと菊次郎を交えた三角関係(?)まで発覚し
まさかのリア充的展開に。

こんなことしたらよみがえるだろ!
あーお詫びしてほしいわー。
大変よみがえる表現があったことをお詫びしてほしいわー。

というわけでゾンビ☆マンとピア子さんが
美味しいところを全て持っていってしまった感じの『シネマちっくキネ子さん』。
いろいろもったいない部分もあったけど
全2巻しっかりと楽しめたしこれはこれでいいんじゃないかなあ、と。

ところで最終話に登場した婦警さんは
無事に警察官になった弦音さんだったりするのかな。
時系列的には『男爵校長シリーズ』の後になるんだろうし。

あ、あと忘れちゃいけないのがカバー下のスーパーオイスター大戦。
懐かしの作品から現在連載中の作品までのオールキャストがたまらんね。
アベンジャイ!

   

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  四コマ漫画, アニメ・漫画

勇希がアモンと再び融合しいよいよ「デビルマン」として覚醒しそうな感じの
『デビルマンサーガ』の第17話。

ストーリーはようやく面白くなってきたんだけど
やっぱり話がなかなか進まないねこれ。
週刊じゃなくて月2回の連載だしもうちょっと1話ごとの密度を濃くしてほしいなあ。

とは言え今回は現場に向かう白縫さんたちや
勇希の行動を完全に予想していたアスカの意味深な笑みなど
今後のストーリーに大きく関わって来るであろう描写がちらほらと見られ
そのあたりは非常に気になるところ。
特に原作『デビルマン』や『レディー』を彷彿させる
アスカの思わせぶりな態度は終盤まで引っ張る伏線になりそうな感じ。

また個人的に興味深いのが勇希にテレパシーで話しかけてきたアモンが
「私」という一人称を持つ思慮深い
(まるで『Zマジンガー』のZ神のような優しさすら感じさせる)
人物として描かれていたこと。

『AMON』『ネオデビルマン』『デビルマン対闇の帝王』などなど
これまでに他の作家さんたちが描いてきたアモンは
どれもこれも野性的でぶっきらぼうな口調、とにかく暴れ回る
強いデーモンとして分かりやすく描かれていただけに今回のアモンはすごい衝撃的。
まさかここにきて原作者、永井豪先生が
全く新しいアモン像を提示してくれるとは思ってもみなかったわ。
うーんすごい。

というわけで勇希とアモンの合意(?)により
ついにデビルマン誕生か? というところで次回に続く。
勇希とアモンが二人とも理知的な人物として描かれたことで
お互いの自我を保ちながら二人三脚で戦っていく……という展開もアリかもしれないなあ。

   

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  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系