永井豪 「デビルマンサーガ 第110話」 感想
魔王ゼノンの降臨により日本での決戦を予感するデビルマンたち、
そして帰国した亀井教授と勇希が再会する『デビルマンサーガ』の第110話。
というわけで今回は前回ラストに続いての魔王ゼノンの大暴れから始まる展開。
以前に「国同士での最大の抑止力」と呼ばれていた核ミサイルを
いとも簡単に超能力で逸らしたゼノンには思わず手を叩いてしまいましたね。
舞台が近未来で設定もリアルになったことで
人間側の兵器の強さにもスポットが当たっていた『サーガ』ですが
やっぱりデーモンの強さを見せつけてくれるほうが個人的には嬉しいのです。
そして勇希と再会した因縁の相手、亀井教授が情報と見返りに
自らの罪を不問とすることを国軍省に求めるシーンも印象的なところ。
この状況でも保身を第一として勇希の怒りを買うような言動を繰り返す彼は
いつの間にか本作最大のジョーカー的存在になっていますね。
そんなこんなでゼノンが日本での決戦を高らかに告げたところで次回に続く。
ザンと並ぶ実力派だった魔将軍レイもゼノンに普通に付き従ってますし
ここ数話で物語が一気にインフレしてきた感じがしますね。
こういう派手な戦いは待ち望んでいた展開ではあるんですが
決戦に各地のアーマーを着た兵士たちの動きが活発になっているのに対し
主人公、勇希が完全に置いてけぼりになってしまっているのが気になるところです。
奥の手(?)のデビール変身もあれ以来出てきていませんし
もっと勇者アモンとしての存在感を表に出してほしいなあ、と。
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