永井豪 「デビルマンサーガ 第98話」 感想

日本各地でデーモンの仕業とおぼしき事故が連続発生し
勇希たちデビルマン軍団が再び立ち上がる『デビルマンサーガ』の第98話。

というわけで今回はゴーダー=魔将軍ザンたちが暴れまわり
一般の人々にもデーモンの存在が明らかになる回。
これまで民間人には秘匿にされていた勇希たちも出撃する、ということで
いよいよデビルマンたちの戦いが国家レベルに発展していく感じですね。

ただ逆に言えば「まだ国家レベルの話なのか」と
思ってしまうのが正直なところ。
何度かこのブログでも書いてますが
無印『デビルマン』で悪魔による侵略だったものが
今回は国と国との争いに用いられる兵器がデーモン(の鎧)である、という設定になっており
過去作よりもスケールが小さくなってしまっているのがどうしても気になってしまいますね。
近年のインタビューなどを読むと『デビルマン』を現実の戦争と絡めて語る、というのを
永井豪先生はやりたいんだろうなあ、と思いますが
個人的にはそこらへんのリアル感は置いておいてもっと派手な物語にしてほしいのです。

そんなこんなで次回に続く。
これまでの描写を見る限りザンの実力はシレーヌと同等かそれ以上ですし
それにゴーダー本人の残虐さが加わることで
勇希たちにとってはかなりの強敵になりそうです。

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