全9巻で刊行予定の「朝霧の巫女」の8巻が発売。
正直7巻は肝心な部分を引っ張ったり説明不足だった部分が多くて
振り回されながら何とか読んでいった感じだったけど
今回は「第三十話 倖臣」などでしっかりとした説明があり
・世界を再構築して神代復古を目論む神々(スサノオ)
・穢れを流し人の世を維持しようとする人間たち
・境界線上に立ち、人のために穢れを引き受ける覚悟を持つ陛下(神々の子孫=天皇家)
という図式が明らかになり7巻に比べればかなり分かりやすくなった印象。

ノリとしては「この世界は人間のものなんだよチクショー!」
的な感じでいいのかな? いいんだよね?
個人的には伝奇モノで悪玉になりがちな八岐大蛇が
人類側の道具? っぽくなってるのが新鮮だったり。
特に神器を戻して制御するという設定には「うめえ! すげえ!」と思わず平身低頭。

また日瑠子陛下と巫女委員会が対面するところなんかは
今まで別個のストーリーだった
ミクロな世界観(学園ラブコメ)とマクロな世界観(国家窮乏の危機)が
ようやく繋がったような感じがして胸が熱くなったり。いやあここまで長かったわ。
中盤は存在意義がよく分からなかった巫女委員会だけど
彼女たちは読者にとって日常⇔非日常の橋渡し的存在なんだよなあ、と。

審神者の役割とその力なども明かされて
長らく蚊帳の外だった忠尋もようやく主人公らしくなってきた感じだし
「世界の命運は忠尋に委ねられた~」的な部分もちらほら。

そんなこんなでまさに総力戦に相応しい混迷した状況の中、
非常に気になるところで次巻に続く。
全9巻予定ということでついに次で完結…なのか? 収拾つくのかこれ?

ところで黄泉醜女ってワラワラ出てくるイメージがあったから
いきなり中ボスっぽくなっててびっくりだよ!

  

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  アニメ・漫画

前に書いたような気もするけど連休中にデジカメを新調しました。
何せ今まで使っていたのが8年前に9800円で購入した
「Concorde 3045」というかなりの低スペックデジカメであり
さすがに新しいのが欲しいなあ、でも壊れてないのに買い換えるのもなあ…
などと思いつつ一念発起してついに購入。

 

というわけで買ったのがこの「GE C1233」。
ネット上最安値の商品、Amazonで4500円也。うへぇ5000円未満とはすごい時代だ。
別にデジカメに拘りがあるわけじゃないし
今までのことを考えるともう何を買っても感動出来るだろ、てな感じで値段第一でチョイス。
何これすげえ! シャッター半押しすると勝手にピント合うんだけど!
ブログに載せるプラモの写真とかもかなりまともな感じになりそうだ。

 GEDC0064.jpg

そして昔のネットニュース記事を見つけて何となく懐かしくなったので貼ってみる。

・9800円の310万画素デジカメ、西友で発売――コンコルドカメラ
https://plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0410/27/news072.html
当時はデジカメで9800円って本当に画期的だったんだよなあ、と。

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  雑記

現在開催中のRPGツクールDS+(プラス)コンテストへ投稿した作品です。
本日5/17のコンテスト会場更新にて無事に公開されました。
もしツクールDS+(プラス)を持っていて興味のある方がいたら宜しくお願いします。

 DS+-ki-SS.jpg

なお、簡単な作品情報は以下の通りです。
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【タイトル】希求少女 -Desire-
【作者】下駄
【最終更新日】2012/05/07
【プレイ時間】90~120分前後
【コンテストID】000055700
【公開時期】2012/05/17~
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  希求少女(ツクールVX/DS+), RPGツクール

デビルマン40周年を記念して刊行された改訂版デビルマンの第2巻。
今回も全編に亘って加筆修正が行われているらしいけど
1巻に比べるとどうやら修正部分はかなり少ないようで
ところどころに「顔の線がちょっと増えてるかなあ」というのがあるくらいな感じ。

そして今回の大きな変更点は何と言ってもその構成。
これまで底本となっていた「豪華愛蔵版(以下:愛蔵版)」は
・シレーヌ編
・ススムちゃん大ショック編
・ジンメン編
・新デビルマン
・闇の蜘蛛編
・夏の日編
という流れだったけれど

今回の改訂版では
・シレーヌ編
・デーモンハンター編
・闇の蜘蛛編
・夏の日編
・新デビルマン(2巻ではジャンヌダルク編まで)
と「愛蔵版」でオミットされていた了のデーモンハンター編を収録したのをはじめとし、
「闇の蜘蛛」や「夏の日」、そして新デビルマンが
ジンメン編より前に入ってくるというかなり異色の構成に。
「愛蔵版」の流れに慣れているとけっこう戸惑う…というかバラバラに感じるねこれ。
しかし新デビルマンは今回も「魔界のジャンヌ・ダルク」が第1話扱いか…。
個人的にはここが一番違和感あるんだよね。話の繋がりもちょっと変になるし。

また「愛蔵版」で描き下ろし収録となっていた
蜘蛛編のラズバ戦、夏の日編の海竜デーモン戦には
今回更に数ページずつの描き下ろしページが追加されており
戦闘描写が細かくなっていて迫力満点。
もともと後年の追加部分だから絵柄にもそんなに違和感はないし
ここの加筆は素直に嬉しいところ。

そんなわけで細かい修正よりも大胆な構成の変化が気になった改訂版第2巻だけど
残念だったのは1巻の後書きのような解説文がなかったこと。
「愛蔵版」には1冊ごとに辻真先氏、高千穂遙氏など
永井豪氏、ダイナミックプロに縁のある作家さんたちのエッセイ風解説が載っていて
それも楽しみの一つだっただけにちょっと今回は不満だったり。
「デビルマン」は何度も新版が出てるし
今回の改訂版も新規読者より既読のファンのほうが購入層としては多いだろうから
そういう意味でもファン向けの解説文は欲しかったなあ、と。

  

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  アニメ・漫画, ダイナミック系

「クラブサンデー」のWEB連載でついに始まったサイボーグ009の完結編。
今回は第2話ということで既刊の小説版では
第2章「摩天楼の底」の前半部分(P51~P83)に相当するエピソードが展開。
(文庫版ではP58~P93)
小説に挿絵付きで「全部小文字の手書きで斜めに張ってある」と記述されている
「detective office.Jet」の表札がほぼ完璧に描写されていたりと
とにかく原作リスペクトというか小説版をとことん忠実に再現したという印象。
上に書いたけど対応ページ数をはっきりと載せられるくらいにそのまんま。
今回は前編と言うことでアクションシーンも少ないし
002がその能力を出すこともないし
漫画と小説という媒体の違いを考えると
もうちょっと動きのあるシーンを増やしてくれても良かったんじゃないかなあ、と。
地下の神殿の描き込みとかはすごいんだけど。

そして真面目すぎるというか読みやすすぎるというか
ジェットが聞き込みをする場面など流れがやけに淡々としてて
「…うん?」と思わず拍子抜けしてしまうようなところがちらほら。
002が主役のエピソードは石ノ森氏の遺稿が一番多く残っていたらしく
小説でもルビの多いジェットの一人称で
皮肉を効かせたハードボイルド的な雰囲気を漂わせていたから
余計にそう思ってしまうんだろうなあ。
「分かりやすすぎるのが不満」っていうのが
限りなくイチャモンに近いってことは重々承知だけどそんな感じ。

どうでもいいけど次回予告ページにある
「次回の主役もサイボーグ002ジェットリンク」のアオリ文がやっつけすぎて思わず苦笑。
前回の予告文から1文字しか変わってねえよ!
もうちょっとどうにかならなかったのかこれ。

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  アニメ・漫画, サイボーグ009