月1ペースで刊行されてきた「新装版Zマジンガー」もいよいよ最終巻。
もともと終盤がすごい駆け足で「第1部完」だった作品ということで
ラスト近辺の新作部分に期待していたんだけど
2巻や3巻と同じく加筆部分はほとんど無し。
「とりあえず勝ったんだ!」という投げやりなセリフまでそのままで
今後の展開について触れる解説文や後書きのようなものも全く無かったのが残念。
やっぱり「マジンサーガ」と力の入れ具合がはっきり違うなあこれ。

正直ラストだけを楽しみに買い続けてた部分もあるわけで
何ていうかすごいガッカリというか拍子抜け。
もちろん描き下ろし表紙での新版発売は嬉しかったんだけど。
本当にただの「新装版」だったなあ、と。

そんなこんなでテンションだだ下がりな部分はあるんだけど
新装版Zマジンガーも無事に完結し
来月からは全3巻で「ゴッドマジンガー」の新装版が刊行開始。
「ゴッドマジンガー」は元々が描き下ろし作品ということで
それなりにきれいにまとまったラストになってるし(脇キャラ除く)
こっちもあんまり描き足しはないかもなあ。
とにかく壮大な話が好きな自分としては
「サーガ」の次に好きなマジンガー漫画ではあるんだけど。

   

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  アニメ・漫画, ダイナミック系

連載終了後に少しずつ単行本化が進んでいた「朝霧の巫女」が
1年ぶりの新刊となる9巻で大幅描き下ろしを加えついに完結。
一時はどうなることかと思ったけどいやあよかったよかった。
連載開始から数えるともう13年。
当時はアワーズ読むのがなんか恥ずかしかったのも今ではいい思い出。

そんなこんなでスサノオ陣営との世界を賭けた最終決戦となる第9巻、
ラストに相応しく倉子さん&花於ちゃんや忠尋&こまさん&結実さんなど
それぞれの関係にしっかりとケリが付いていき
特に執着からの決別(一種の親離れ子離れ的なもの)が描かれたこまさんに
最後にちゃんと救いがあったのは嬉しかったところ。
人間が制御していた大蛇がスサノオの毒(酒)によって制御不能になるという流れは
神話の逆解釈的な意味合いもあるのかなあ、と。
ただページ数の関係もあるんだろうけど
6巻ラストからずっと引っ張っていた柚子の復帰があっさりしていたのが少し残念だったり。
やっぱり最終的には「忠尋と柚子の物語」になっていくわけだし。

そして溶解した世界の修復が描かれる最終話「国産み」は
まさに宇河弘樹版「THE END OF EVANGELION」といった感じの雰囲気。
孤独と死が繰り返される「人間の世界」を肯定して選び取るという流れは
もう間違いなく「エヴァ劇場版」なんだけど
「エヴァ~」における神が非常に曖昧なものだったのに対して
本作「朝霧の巫女」では高天原(天照大神)が読者に分かる形で顕現し
最終的にブロッコリーアタック+陛下の鉄拳で
「神々に落とし前を付けさせる話」になっているのが大きな違い。
この辺りはキリスト教と日本神話の神解釈の違いがそのまま出てきているような気もする。

というわけで文字通りの大団円となった「朝霧の巫女」全9巻。
ありがとう朝霧の巫女! さようなら朝霧の巫女!
そういえばアニメ放送中に謎本みたいなのが出てた記憶があるけど
原作完結ということで解説+設定資料集なんかを出してほしいなあ、と。

   

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  アニメ・漫画

なんかいろいろと停滞したり詰まったりしてますが
連休中には整理する予定です。たぶん。

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  雑記

ピュンマを主人公とするエピソード「深海ピラミッド」が収録された
「サイボーグ009完結編」の漫画版第14話が更新。
いまだに2週間ペースに慣れないというかすごい早く感じるなあ。
去年の今ごろはまだ小説版すら完結してなかった状況だったわけだし。

そんなこんなで今回は小説中巻の256Pから315Pまでの部分が掲載。
ピュンマの語り口は淡々としていて分かりやすいから
今回みたいに状況説明や細かい解説が多いストーリーとは相性がいいね。
改造されたピュンマの上半身を大ゴマで見せたり
ドルフィンキックや海中での高速移動など
007編とは違ってサイボーグの能力がしっかり描かれているのも印象的。

ただ元々の小説がそうだから仕方ないんだけど
謎の光に包まれてうわー! 的な展開が35Pの間に2回もあるのはさすがに食傷気味。
深海と海上を行ったり来たりするたらい回しの部分も
ちょっとテンポが悪い感じがするなあ、と。

そして次回は単行本2巻も発売する5/17日の更新。
後半ストーリーの「宇宙を飛び攻撃を仕掛けるピラミッド群」というのは
原作「海底ピラミッド編」にもあった描写だけに
今回の漫画版ではどんな感じに描かれるのかが気になるところ。

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  アニメ・漫画, サイボーグ009

上映開始からそろそろ1ヶ月になりますが
ようやく観てきました映画「ドラゴンボールZ 神と神」。
当時小学生で「DBとダイ大だけ見せてー」とやっていたリアルタイム組としては
あのドラゴンボールが完全新作で映画館に帰ってきた! というだけで感無量の大満足。
予告だけで鳥肌モノだわこれ。

そんなわけで完全に思い出補正が入っているわけだけど
いやあ面白かったわ今回の映画。
寝起きのビルス様の仕草や「26分=テレビアニメ1話分」などのセリフ、
そしてピラフ一味のウ○コ落書きネタなどは完全にDB初期の雰囲気。
界王様の「最近の趣味はドライブ」みたいな
細かいネタを拾ってくれているのも地味に嬉しいね。
界王星の小ささやフリーザの行為に理屈を付けたのも
設定の摺り合わせというよりファンサービス的な意味合いが大きいんじゃないだろうか。

そして設定的にもストーリー的にもベジータが大活躍してたのが印象的。
絵的には完全にギャグだった「ビンゴ! ビンゴ! 楽しいビンゴ!」を
悟空やビルス様が「尊敬した」と評価するあたりは完全に目から鱗が。
良くも悪くも少年漫画のインフレバトルに多大なる影響を与えてしまったDB自身が
こういう形の強さや格好良さを提示したというのは
もうそれだけで価値のあることなんじゃないかと。
スーパーサイヤ人ゴッドやビルス様の気を感じられなかったり
ベジータが一瞬とは言えスーパーサイヤ人3を超える力を見せるというのも
今まで戦闘力一辺倒だった強さの基準に一石を投じた感じ。
ラストが「まだまだ強いヤツがたくさんいる~」みたいな形になるのも
初期の天下一武道会みたいでワクワクするわ。

また中盤から本格的に始まるビルス様との戦闘シーンは
CG作画ならではのぐるぐる回る空中戦などさすが劇場版! と唸ってしまうほどの大迫力。
個人的には戦場が荒野に移るところでお馴染みの怪獣キャラがいたのが嬉しかったり。
DB終盤は世界観が現実の地球に近づいちゃってた感じもしたから
ああいう怪獣みたいなのがちゃんといるっていうのがなんか安心するね。

ただ尺の都合なのかビルス様にやられるだけのキャラが多く
特に本作の元凶(?)とも言えるデブブウのフォローがなかったのが残念なところ。
ビルス様とブウはある意味似た者同士だと思うし
もっとこのあたりのサブキャラの絡みやドタバタを見たかった感じ。
「サイヤ人が1人足りない!」のあたりが少し冗長だったから
あそこらへんを削ってラストの尺に回してもよかったんじゃないだろうか。
デンデや神コロ様、学者になった悟飯などの頭脳派キャラが何人もいるのに
誰一人として気付かないのはどうなのよっていう。

そして気になるのが次にビルス様が目覚めるのが「3年後」と明言されていたこと。
純粋ブウ消滅~原作最終話までの10年に入る余地はまだまだあるし
もし今後もシリーズが続くようなら今度はビルス様と共闘してほしいなあ、と。

しかしスタッフロールの名(迷)場面集がファンにはたまらんね。
別に主題歌は「CHA-LA HEAD-CHA-LA」にこだわる必要はなかったような気もするけど。
ブウ編に入ってからは主題歌も変わってるし
TVの特集なんかで「CHA-LA HEAD-CHA-LA」が代名詞みたいに使われてるのには
ちょっと違和感があったりするんだよね。
アレンジもいいけど「~改」みたいに新曲も聴きたかったわ。

あと本作一番の萌えキャラはどう見てもビルス様。これだけは譲れん。

   

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  アニメ映画, アニメ・漫画, 映画