というわけで現在東北歴史博物館で開催中の
『医は仁術』展に行ってきました。
ぶっちゃけ江戸時代は専門外というかさっぱりさっぱりなんですが
白澤之図とか妖怪関連の史料も充実しているということで
前から気になっていた特別展です。
いやーこれがまた面白くて大満足。個人的に久々にヒットの展覧会。
どうも江戸時代って言うと
クッソ読みにくいくずし字の近世文書のイメージが強かったんだけど
よく考えたら本屋とか出版業があったんだよなあ、と。
『解体新書』などが普通に出版されていた本だったっていうのは
普段はあんまり意識してなかったから目から鱗というか何と言うか。
いやーこれだったら普通に読めるわ-。
解剖による医学の発展の歴史が展示のメインということで
各部のスケッチなど当時の人々の試行錯誤が感じられる史料が充実しているのも
楽しいところだね。
また国立科学博物館が企画した展覧会ということで
裸眼3Dによる映像や3Dプリンタによる内臓モデルなど
普段の歴史系の展示ではあまり見られないような最新技術を味わえる展示が
たくさんあったのも見所。
特に3Dプリンタによる模型は重さや質感、手触りまで
実際のものを忠実に再現している、というのが印象的。
以前に行ったことがある『人体の不思議展』なんかは
本物の人間のものを展示しているということで
人道的になんたらかんたら言われて開催終了になった感じだったけれど
今はこんなふうに人権に配慮しつつ
本物に限りなく近いものを気軽に体感出来るようになってるんだなあ、と。
科学の進歩はすごいわ-。
そんなこんなで予想以上に見ごたえがあって面白かったので
買うつもりのなかった図録を思わず購入。
横長で古書みたいな綴じ方をしたちょっと凝った感じの装丁だね。
そしてこっちは絶妙なシュールさが琴線に触れた腹八分目クリアファイル。
いやーいい買い物したわー。えへへ。