VIPRPG 紅白2014 作品感想 その10
VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
ついに二ケタの大台に突入した紅白レビュー第10回だよ!
ついでに計算が正しければ今回でちょうど折り返し地点になるんだよ!
No.053 マンドラゴラ・ホラー・ショー~作者コレクター~
謎の屋敷に招かれた主人公が恐怖の日々を過ごすことになる短編見るゲ。
導入部やところどころの演出はいかにもホラーといった感じだけど
直接的な恐怖表現は少なくどちらかと言えば不条理系に属している印象。
地味に主人公の年齢やパラメータがしっかりと設定されており
ややステレオタイプながらもラストの流れに上手く絡んでいる感じだね。
マップの通路や部屋があっさりしすぎているため
作中の雰囲気に合わせるという点でもうちょっと凝ったマップにしてほしかったかも。
No.055 VXAceの世界に舞い降りた魔王把握にありがちなこと
アレックスがVXAceの世界で吹っ飛ばしもしもに挑戦する短編見るゲ。
合間合間に分かりやすい機能紹介が入る丁寧な作品であるものの
「200XユーザーにVXAceを紹介するよ!」的なコンセプトが強いため
VXAceユーザーとしてはちょっと物足りない部分もちらほら。
おまけのダンジョンゲーは一風変わった編成システムや技の習得方法が搭載されており
育て方次第でボムのようにLv1から大技を撃てるのがリソース管理的に面白いところ。
バランス調整はエターなったらしいけどストーリー部分は作り込まれており
道中の選択肢で会話イベントやボス戦の流れが大きく変化するのが嬉しいね。
一枚画すら存在しないというシンプルな潔さがある作品だけど
拠点での移動などは画がないせいで逆に分かりにくくなっちゃってるのが残念。
No.056 もしもわてりが退化したら
とある事故で記憶を失ったウォーターIが
存在の消滅を防ぐため魔法の片鱗を集めるアイテム探索アクションゲーム。
インターミッション的な見るゲ部分にもかなりのボリュームがあり
名前入力を使ったヘルプ機能やヒントなどは
ちょっと面倒な部分もあるけれど斬新で拡張性もあるので面白いところ。
メインとなるアクション部分は魔法を使った多彩な行動が可能であり
ノックバックを利用して移動する必要があったりと
力押しだけでは突破出来ない本格派アクションといった印象。
ただ全体的に操作感の癖が強くジャンプの慣性的なバウンドが大きいため
穴がなかなか跳び越えられなかったり
窪みに嵌ってあっという間にスライムにハメ殺されたりと大混乱。
何度もやり直して攻略ルートを見つけていく覚えゲー的な部分が大きいので
繰り返しプレイが苦にならないくらいの手軽な難易度のほうがよかったなあ。
No.057 ポピラッポイ
アレックスが特に理由もなく旅に出てお使いしながら音ゲーに励むリズムゲーRPG。
メインとなっている音ゲーの部分が非常に丁寧に作り込まれており
滑らかな操作感や豊富なオプション、コンボ+スコア計算の仕様など
とにかく本格的で快適な音ゲーを楽しめるのがたまらない作品。
「初心者向けでも上級者向けでもない中途半端な難易度になってしまった」とのことだけど
十数年前に初期のビーマニとかその辺をちょっとかじった音ゲー出戻り組としては
自分のレベルよりちょっと上くらいの歯ごたえのあるいいバランスだった印象。
各地の会話のネタや選曲センスには妙なノスタルジーを感じるね。
『宇宙から来たかんづめ』の名前をまさかこんな所で見るなんて。
No.058 ながされてうんこ
文字通りに生まれ落ちたうんこが旅に出て
産みの親であるうん子や仲間たちと共に冒険を繰り広げる短編RPG。
完全に出オチ的な設定にも関わらず意外に作り込まれている良バランスの戦闘や
主人公がうんこであることを最大限に活用したイベントの数々、
衝撃のボーカル付きエンディングなどなど
まさに本気で作られたうんこゲーといった感じ。
「うんこだから梯子を上れない」は今回の祭りで最高級のギャグだと思う。
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