OYSTER 「超可動ガール1/6 3巻」 感想

3人目のヒロインとなる「天乃原すばる」の登場でますます盛り上がる
『超可動ガール1/6』の単行本3巻が発売。

2巻ではファンタジー世界の勇者、ベルノアとの
常識の相異を中心としたギャグが中心だったけれど
今回はすばるが理解力と適応力の高いキャラということもあり
ストーリーが大きく進んだ印象。

それにしてもすばるさんはいいキャラだなあ。
『男爵校長』シリーズなど日常四コマ漫画を多く手がけてきたOYSTER氏だけあって
女子高生という現実味のある設定の彼女が一番魅力的に動いている感じ。
ウルトラクイズの問題や格ゲーの強キャラ説明が妙にガチだったりするあたりも
いかにもOYSTER氏らしいこだわりだね。

そして親友、冠成次郎の社会的な立場が明らかになることで
前回の「クサビちゃんのフィギュアは販売されていない」という
伏線をこっそりと消化していたりと
ストーリー物ならではの細かい謎が入り混じる展開も見所。
特にノーナの<チャンピオン・システム>やベルノアの宿敵、竜魔王の意外な正体など
これまで触れられていなかった「各キャラの作品世界のクライマックス」に
大きく関わってくるであろう設定が出てきたのも気になるところ。
「空手魔王の性能がすばるに似ている」というのも同じ感じの伏線っぽいし
今後はどんどんゲームやアニメの世界がメインになっていくのかな。

そんなこんなで月刊誌で刊行ペースがゆっくりなこともあり
とにかく次回が待ち遠しい『超可動ガール1/6』。
メインヒロインであるはずのノーナの影がどんどん薄くなっちゃってる気がするけど
作中作「少女→惑星探査」の終盤のストーリーは全く明かされていないし
彼女の本格的な活躍はそれまでお預けなんだろうなあ、と。

  

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