永井豪/高遠るい 「デビルマンG 2巻」 感想

高遠るい氏の解釈による「新訳デビルマン」とも言える
「デビルマンG」の単行本第2巻が発売。
今回はシレーヌとの戦いの中でデーモン族と人間との接触や
人間界への侵攻の過程が明らかになり
ようやく本作の世界観がはっきりとしてきた感じ。

シレーヌのビジュアルや腕を飛ばす戦い方などは
原作漫画版「デビルマン」とほとんど同じなんだけど
雷沼教授の娘である新キャラのツバサがストーリーの中心となっており
1巻以上に現代風にアレンジした独自路線を進んでいる、というのが今回の印象。
中でも21世紀の世界観から見ると余りにも古臭くて説得力に欠ける「サバト」を
雷沼教授を絡ませた「心理学の実験」としたのは巧い逃げ道だなあ、と。
個人的には飛鳥教授がチョイ役として登場したのが嬉しかったり。

ただ「本来の力を発揮出来ていない」という設定のせいで
今回の2巻では主役=アモンがやけに弱く描かれており
何度もアグヴェルの罠に嵌っていいように扱われたりするのは
原作から考えるとちょっとストレスの溜まる展開。
最後のシレーヌ戦も完全に「弱っているところを不意打ちして勝利」という形だったし
もうちょっと勇者アモンらしいド派手な戦いを見たかったような気も。
しかしこの流れだとシレーヌは最後の最後まで引っ張るのかな。

そして週刊少年チャンピオンに掲載された特別版(第8.5話)も今回収録。
分かる人には「出水マサミ」の名前が出てきた時点でオチが読めるねこれ。

   

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