丸川トモヒロ 「成恵の世界 13巻」 感想

13年の長期連載となっていた「成恵の世界」の最終巻がついに発売。
前巻までのあらゆる世界を巻き込んだ混乱の末、
今までギリギリの所で踏みとどまっていた日常=サザエさん時空の世界が変革を迫られ
平穏のために星門の封鎖が決定されるいうことで
それぞれの「別れ」を意識するストーリーが展開。
話の流れとしては前回の戦後処理的な部分が大きいんだけど
事務的なものではなく一筋縄では行かない緊張感のある雰囲気が巧いなあ。

それまで繋がっていた世界が切り離され「人類が独り立ちをしていく」という
王道SFをゆく展開でありながら
最後の最後で鍵となるのが出たとこ勝負の行動力だったり
漫画的なご都合主義=デウス・エクス・マキナだったりと
手放しで科学に希望を持つ理屈一辺倒ではなく
自分たちで未来を作っていく少年漫画として帰結している絶妙なバランスも見事。

そして文字通り輝く世界が動き始める流れ星☆なエンディングからの流れは
しっかりと完結していながらまだまだ話を膨らませそうな感じも。
欲を言えば数ページで終わってしまった「七年後のサブキャラたち」は
もうちょっとじっくりと見てみたかったなあ、と。
長期連載ということでそれぞれに愛着はあるわけだし。

そんなわけでありがとう成恵の世界! さようなら成恵の世界!
あとは設定資料集的なものがほしいな!

 

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