「輪姫少女 -Fiat Voluntas Tua-」制作後記 第6話
勝った! 第一部完! 俺たちの戦いはこれからだ! 的な反省会第7回。
もうネタバレとかそう言うレベルじゃなくなってきた気がする。
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第5話とは前後編的な内容になっている第6話。
実際の制作も特に小休止を挟まずに進んで行ったような記憶がある。
中断しまくっていた本作にしては珍しくスムーズな流れだった。
それを反映してか何と言うかもう無駄がない。
第5話~第6話のほとんどのシーンは既に頭の中で出来上がっていたと言うこともあるが
ここまでの迷走っぷりが嘘のようにすんなりと進んでいった。
ちなみにサーシャ戦~エンディングの長丁場イベントは
諸事情により新幹線の中で一気に書き上げた記憶がある。
自筆で残っている数少ないシーンである。いわゆる黒歴史ノートである。
そして本作「輪姫少女」は無事に大団円を迎えることとなった。
主人公ショコラの成長物語としてはこれにて完結したのである。
だがそうはならなかった。
実は本作のラストとして思い描いていたのはゲーム「魔装機神LOE」であった。
「魔装機神」では来るべき脅威に備えて主人公たちが舞台へと召喚されるが
結局脅威とは何なのか、その正体が明確には語られずに終了する。
よし本作もそれで行こう! と考えていた。
だが「魔装機神2」が2011年になって突然発表されたのだ。15年ぶりの正当続編である。
正直SFC版からのファンとしては嬉しさよりも
「何で今さら?」という戸惑いのほうが大きかったのだが
とにかくこれで自分の作品も先に進まなくちゃいけないような気がしたのだ。
そしてその結果、本作はまさかの主人公交代劇を迎えることになる。
このタイトルで真の主人公が男キャラだったなんて誰が予想しただろうか。
もしかしたらこれこそが本作最大のギャグなのかもしれない。
つづく。