永井豪 「デビルマンサーガ 第106話」 感想

ザンの敗北と中国艦隊の引き上げにより
ひとまずの勝利を得たデビルマン軍団と国軍省の安堵が描かれた
『デビルマンサーガ』の第106話。

というわけで前回からの流れでアモンたち3人が協力してザンを倒し
戦いに一区切り、といった感じのエピソード。
ザンに汚されたシレーヌがアモンと抱き合い
それをカイムが複雑な表情で見つめている一連のシーンが印象的ですね。

こういう描写を見ると勇希、白縫さん、貝阪氏の三人が
それぞれアーマーの人格をどう捉えているのかが気になってきますね。
勇希は「自分とアモンとは違う」と言っていて
貝阪氏も「吹っ切れたというかスッキリした」と以前言っていましたから
勇希に好意を持つ白縫さんだけが「アモンとシレーヌの関係が自分たちにも当てはまる」と
拘り続けている感じでしょうか。

そして「日本の最終兵器」として大仰に登場したヤマタノオロチが
本物の核弾頭ではなくブラフだったということも明らかに。
ここらへんの会話は現実に則したリアル感があるんですが
悪魔の戦争が始まろうとしているこの状況で
「核兵器」にこれほどの抑止力があるのかはちょっと疑問ですね。
超能力でなんとでもなりそうな雰囲気もありますし
現代の世界情勢と絡めてそこらへんの各国の行動がリアルになればなるほど
デーモン・アーマーが過小評価されてしまう感じがします。

そしてロシア上空で異変が起こったところで次回に続く。
ついに異次元世界でのアスカたちの戦いが現実世界に影響を及ぼしてくる感じでしょうか。
いやあ楽しみです。

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