永井豪 「デビルマンサーガ 第71話」 感想
ついに軍人として戦いに赴く勇希たちの部隊に対し
中熊重工側もビルの爆破という強行策に出る
『デビルマンサーガ』の第71話。
というわけで今回は部隊のメンバーの顔見せをしつつ
現場へと向かう勇希たちの描写が中心となる展開。
特に覆面という出で立ちや
自らを銀行を襲うギャングに見立てる台詞など
勇希たちをまるで悪人と思わせるような感じになっているのが印象的。
前回の勇希の「これで軍人としてデビルマンの力を存分に振るうことが出来る」
という独白もそうだったけど
ここ数話の流れは「本当にこれまま突き進んでいいのかな?」というのを
読者に思わせるようになっている気がするなあ。
そこらへんを強調するために次回以降は
戦いの中で勇希たちが民間人に被害を与えてしまう……みたいな
展開になるのかも、と思ったり。
そんなこんなで次回からはいよいよ
中熊重工側のデーモンたちとの戦いが始まりそうな予感。
あ、それと今気づいたけど勇希たちも中熊重工の面々も
同じアーマーを着て変身する者同士なのに
徹頭徹尾「デビルマン」「デーモン」とはっきり使い分けがされてますね。
デーモンもデビルマンも思想が違うだけで同じもの、というのは
「レディー」の終盤で語られていたことだけど
今回もそれを踏襲している感じなのかなあ、と。
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