永井豪 「デビルマンサーガ 第70話」 感想

勇希をリーダーとする10人のデビルマン部隊の結成、
そしてデーモン・アーマーを所有する中熊重工への強制捜査が
始まろうとしている『デビルマンサーガ』の第70話。

というわけで今回は国軍省という後ろ盾を得た勇希が
いよいよ組織の一員として戦いに赴く……という展開。
特に軍人をあれほど嫌っていた彼が今の状況を
これで免罪符・大義名分が出来た、と
どちらかと言えば好ましく思っている、という描写が印象的なところ。
昔の彼だったらメンバーの中に殺人歴がある人物がいることにも
激しい嫌悪感を覚えていただろうし
そこらへんも含めて鎧の影響を受けているのかなあ、と思ったり。

そして今回の敵が中熊重工という一企業であることも印象的。
これまでも『レディー』のダンテ教団のように
組織を相手にして戦うということはあったけど
今回の中熊重工はあくまでも利益を求める企業であり
アーマーも取引の道具となっていることで
過去作よりもより現実世界に即しているというか
リアリティがかなり増しているなあ、と思ったり。

そんなこんなで次回に続く。
今までは立場上「蚊帳の外」と白縫さんに押されっぱなしだった
美紀ちゃんも現場に駆けつけるみたいだし
ここらでしっかり正妻としてヒロインっぽさを出してほしいなあ、と。

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