毎号チャンピオンの巻末でしっかりと存在感を示している2P漫画
『木曜日のフルット』の単行本4巻が発売。
こういう巻末漫画ってなかなか単行本になってくれないことも多いし
こうやってしっかりと刊行を続けてくれるのは嬉しいところ。

そんな『木曜日のフルット』は
今回も時事ネタ、風刺ネタから正統派のギャグ、トンデモネタなど
何でもありの世界観を存分に発揮。
風刺ネタだけを抜き出して見ると
新聞四コマや週刊紙に載っていてもおかしくない気もするけれど
そこは「すこしふしぎ」な世界観を得意とする石黒漫画。
『ジェンド』や『イリュージョン』など
非現実的なトンデモギャグが当然のように混ざってくるのが面白いところ。
中でも不条理系の極みとも言える『不思議男爵の巻』は
ある意味純文学的境地にまで達してるんじゃないだろうか。

そんな4巻で自分の一番好きなエピソードは
デンの部下、トラにスポットを当てた4P作品『トラの巻』。
あまりにも正統派に泣かせる展開で逆に不意打ちといった感じ。

  

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  アニメ・漫画

ずーっと真夏のまま続いている侵略コメディ『侵略!イカ娘』の第17巻が発売。
今回もOVA付きの限定版が同時発売となっており
まだまだ長期連載としてずっと続いていきそうな雰囲気。
今週発売のBlu-rayBOXには12巻限定版のOVAが再録されるみたいだし
今後はいろいろアニメ方面でも動きが出てくるのかな。

そんな今回は後書きで
「苦しんで1つ1つのエピソードを捻り出した」的なことが書かれていたように、
イカ娘がホームシック疑惑をかけられる話や
自分がイカであることを強調する話など、
本作の世界観を改めて問いかけるようなエピソードが随所にみられた印象。

逆にサイコロで遊んだりする話や
一見偏屈に見える盆栽爺さんとの心温まる交流をする話は
「イカ娘がイカじゃなくても話が成り立つ」展開のエピソードになっており
こちらは長期連載ならではといった感じ。

そんないろんな雰囲気が楽しめる中で今回の自分のお気に入りは
悟郎の母ちゃんが三バカを振り回す「太らなイカ?」。
見た目にもかなりインパクトのあるキャラとして登場した三バカだけど
その体型がネタにされる話っていうのは意外にも少ない気がするなあ。

   

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  アニメ・漫画

美樹ちゃんを生き返らせるために
世界を超えてマジンガー世界を混乱させるデビルマンとグレートとの戦い、
そして闇の帝王との激突が描かれた『デビルマン対闇の帝王』の最終第3巻が発売。

そんなわけでかなりの駆け足で打ち切り的なラストとなってしまった本作。
「美樹ちゃんを生き返らせるためには手段を選ばないデビルマン」と
「ペルセフォネを生き返らせるためには手段を選ばない闇の帝王」を
ある意味似た者同士として描いて
最終的にガチンコの殴り合いをさせる、というのは
分かりやすくて納得の出来る展開なんだけど
どうにも消化不良感が残ってしまったのがマジンガー世界の行く末。
フリード星の光量子テクノロジーが搭載された暴走グレート=黒き魔神により
新たな混乱が起ころうとしている……ということが示唆されているものの
これから新たな戦いが始まるぜ! という世界観の広がりよりも
後味の悪さだけが残ってしまった印象。

風呂敷を畳みきれないほどに広がっていくストーリーが
ダイナミックプロ作品の魅力の一つだけど
本作は広げる以前、手に余る大きな風呂敷を用意しすぎたせいで
中身を詰めることすら難しくなってしまった、みたいな感じがするんだよね。
もうちょっと今後の展開を見せてくれたり甲児たちの対抗手段が示されていれば
カタルシスを感じられたんじゃないかなあ、と。
せっかく大介さんがフライング的に登場したんだし
黒き魔神を食い止めるためにグレンダイザーが満を持して出撃!
くらいの展開はして欲しかったなあ。

そんなわけで後半はマジンガー世界メインで楽しめたものの
いろいろ惜しい部分が目立ったラストとなってしまった『デビルマン対闇の帝王』。
甲児君や鉄也さん、ボスといった面々がかなり大人びた格好いいキャラになってたし
このままダイザーVS暴走グレート編に突入してくれても良かったんだけど。
ここで終わってしまったのが本当に残念。うーん。

   

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  アニメ・漫画, ダイナミック系

今回は特にネタがないので余談的な話。

ツクールVXやVXAceは従来のRPGツクールと違い
アイテムやスキルの名前、各種説明文の文字数に制限がなく
長文になると自動で字間や字幅を調整してくれるという機能が備わっています。

ただ自分の中ではこれが曲者というか
文字の大きさや幅に変なバラツキが出てしまうというのが
すごい気になるんですよ個人的に。

 20140913.jpg

例えばこの画像は適当に作ったものですが
文字数に応じて各スキル名の文字サイズが異なっています。
これがもう生理的にダメというかもにょもにょするんです。
特に「アレイアード」「アレイアードスペシャル」のように
同系統なのに大きさが違うともう違和感がマッハでフルバーストです。
少々大袈裟ですがこの時点でゲームに集中出来なくなってしまいます自分。
ツクール2000などと比べると解像度が大きいのでなおさら悪目立ちします。

で、いろんなVX製やVXAce製のゲームをプレイしてみると
ここに気を遣っているゲームってほとんど見かけないんですね。
少なくとも自分がプレイした限りでは。

そんなわけで「これ気にしてるのは自分だけなのか?」「単に自分が神経質なのか?」
みたいな不安にも駆られるわけですが
まあ結局自分がやりたいところなのでしっかりと文字数の調整をするわけなのです。
好きなところに拘ればいいじゃない。ツクールだもの。

とまあ長々と書いてきましたが
制作日記で毎回「座標1ずらしたよー」「座標2ずらしたよー」
みたいな細かいことばっかり言ってるのは
そこがどうしても気になって好きで弄くってるからなんですよ、という話。

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  妖鬼少女(現在制作中), RPGツクール

なんとも不思議な部活「だいたい部」に所属する女子高生たちの日々を描いた
四コマ漫画『だいたいこんなンで?』の単行本1巻が発売。

個性豊かな部活メンバーたちの日常、ということで
シチュエーションとしてはいかにもよくある正統派四コマなんだけど
本作はタイトルの「大体」「代替」をはじめとして
双子のハムスター「ハム&ソーセージ(双生児)」や
「持ってる人→盛ってる人」など同音異義的なギャグが多い印象。

また本作のメインとなる主人公、穂紀の
キレのいい突っ込みと振り回っされぷりが個人的に大ヒット。
何だかんだでこういう常識人ポジションのキャラが好きなんだよね自分。
穂紀の「胸が小さいのを気にしている」というのはよくある性格付けだけど
胸パッドネタが堂々と何度も出てくるのがちょっと新鮮な感じ。
この手の小道具は女子高生4コマじゃあまり見ない気がするなあ。

そして一番の衝撃が表紙をめくった裏にあるオマケ漫画の描き込みっぷり。
何だこれ! ガチすぎる!
「プロはどんな絵柄だって描けるんだよ」というのを垣間見た感じ。

ところで本作の主人公って穂紀でいいんだよね?
表紙がこかげ一人だったのが予想外だったんだけど。

  

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  四コマ漫画, アニメ・漫画