永井豪/TEAM MOON 「デビルマン対闇の帝王 3巻」 感想

美樹ちゃんを生き返らせるために
世界を超えてマジンガー世界を混乱させるデビルマンとグレートとの戦い、
そして闇の帝王との激突が描かれた『デビルマン対闇の帝王』の最終第3巻が発売。

そんなわけでかなりの駆け足で打ち切り的なラストとなってしまった本作。
「美樹ちゃんを生き返らせるためには手段を選ばないデビルマン」と
「ペルセフォネを生き返らせるためには手段を選ばない闇の帝王」を
ある意味似た者同士として描いて
最終的にガチンコの殴り合いをさせる、というのは
分かりやすくて納得の出来る展開なんだけど
どうにも消化不良感が残ってしまったのがマジンガー世界の行く末。
フリード星の光量子テクノロジーが搭載された暴走グレート=黒き魔神により
新たな混乱が起ころうとしている……ということが示唆されているものの
これから新たな戦いが始まるぜ! という世界観の広がりよりも
後味の悪さだけが残ってしまった印象。

風呂敷を畳みきれないほどに広がっていくストーリーが
ダイナミックプロ作品の魅力の一つだけど
本作は広げる以前、手に余る大きな風呂敷を用意しすぎたせいで
中身を詰めることすら難しくなってしまった、みたいな感じがするんだよね。
もうちょっと今後の展開を見せてくれたり甲児たちの対抗手段が示されていれば
カタルシスを感じられたんじゃないかなあ、と。
せっかく大介さんがフライング的に登場したんだし
黒き魔神を食い止めるためにグレンダイザーが満を持して出撃!
くらいの展開はして欲しかったなあ。

そんなわけで後半はマジンガー世界メインで楽しめたものの
いろいろ惜しい部分が目立ったラストとなってしまった『デビルマン対闇の帝王』。
甲児君や鉄也さん、ボスといった面々がかなり大人びた格好いいキャラになってたし
このままダイザーVS暴走グレート編に突入してくれても良かったんだけど。
ここで終わってしまったのが本当に残念。うーん。

   

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