先週から上映中の映画『スーパーマン(2025年版)』を観てきました。
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今月のアメコミ映画は25日から長年待ち望んでいた
宇宙忍者ゴームズ4人組もとい『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が控えており
月末まで待って両方一緒に観よう、と思っていたんですが
18日からの某アニメの上映回数がとんでもないことになっており
月末まで待ってたら観れなくなるかもしれないぞ、と慌てて観に行った次第です。
2週目にしてIMAXがレイトショー1回のみなんてひどいですよ。

来月の頭には某恐竜映画も始まってしまいますし
『スーパーマン』や『ファンタスティック・フォー』にとっては
かなり厳しい夏休み商戦になってしまっている気がしますね。
『ファンタスティック・フォー』は日本での知名度があまり高くない印象もありますし。

そんなわけでこちらの『スーパーマン(2025年版)』ですが
いやー素直に面白かったですね。
新シリーズではあるもののスーパーマンが活動を始めてから既に3年後の設定になっており
細かな人物紹介などの「いつものメンバーのいつもの関係性」の説明を極力省いているのは
誰もが知っている作品である『スーパーマン』ならではの強みですね。

また話の流れやテーマとしては「ヒーローは国家を超えて介入するべきか」
「手のひらクルックルのどうしようもない民衆」「その奥にある善性」などなどの
これまでにもアメコミ映画では何度も描かれてきた非常にシンプルなものなんですが
とにかくキャラクターの使い方が巧いというか
ちょっと目立つモブキャラだと思っていた人物が中盤以降にキーキャラクターになったりと
最初から最後まで非常に計算されている隙のない話作りになっていた印象。

そんな中にも導入部からラストまで大活躍のクリプトや
「感情ないから」と言いつつもやたらと人間臭い4号ロボくん、
「ジャスティス・ギャング」の面々の軽妙な会話などのお遊び要素が随所にあり
必要以上に重くならずに1本のエンターテイメント映画として描いてくれた感じですね。
特にクリプトは奔放でありながらも最後には
「私怨で動くことが出来ないスーパーマンに代わりルーサーに引導を渡す」役割も担っており
単なるアホ犬で終わらせないところも非常に巧いところです。

SNS時代ならではの要素も多分に組み込まれており
中でも#スーパークソ(ハッシュタグ)にマジギレするスーパーマンは
本作でしか観られないんじゃないでしょうか。
効いてて草。

ただ個人的にはもうちょっとアクションが欲しかったというか
「問答無用の強さを見せるスーパーマン」が観たかったところ。
前シリーズの『バットマンVS~』や『ジャスティス・リーグ』もそうでしたが
他のヒーローとスーパーマンを共演させるとどうしても
「スーパーマンをいかに弱体化させるか」みたいな感じになってしまうと思うんですよ。

本作でもクラークは最終盤まで後手後手で苦戦しっぱなしで
アクション面ではフラストレーションが貯まる部分が多かったのがなんだかなあ、と。
ラプターズ相手の無双パートは非常に盛り上がったのに尺が短すぎましたし
あそこがもっと長ければ良かったのに、と思います。

「次元の裂け目を止めるためにスーパーマンの力が必要だ」みたいな流れになった時は
謎のクリプトンパワーで次元を動かす展開になるのかと思ったんですが
結局は地球のヒーローのテクノロジーで何とかしちゃうんですね……。

そんなわけで「スーパーマンだからこそ許されるような問答無用の強さ」を
味わえなかったのはちょっと残念でしたが
全体としては非常に面白かった『スーパーマン(2025年版)』。
ラストに顔見せ的に登場したスーパーガールや
この手のアメコミ映画ではお馴染みとなったスタッフロール後の伏線などもあり
今後のシリーズにも期待したいですね。

特にスーパーガールには完全に心を持っていかれたというか
劇中であれだけクリプトの「奔放で言うこと聞かないアホ」なところを見せておいて
「犬は飼い主に似る」で彼女を登場させるのは卑怯というか
あんな登場させられたら好きにならないわけがないじゃないか、みたいな感じですよマジで。
映画『スーパーガール』は早くも来年公開になるらしいですし
完全に「オタクに優しいギャル」なキャラクターをしている彼女が
どんな破天荒な活躍をしてくれるのかが今から楽しみです。

あ、それと「ジョー・エル夫妻の真意」についてはちょっとフォローが欲しかったですね。
本作のラストでは「実の親よりも育ての親だよね!」になってしまった感じもありますし
何だかあそこだけがモヤモヤするんですよね。
「今回の映画における設定変更」でも納得出来ないことはないんですが
自分としてはジョー・エル夫妻にもクラークと同じ精神を持った聖人であってほしいのです。
次回作の『スーパーガール』ではそのあたりに言及してくれると嬉しいなあ、と。

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大阪に旅行に行く前に「せっかくなので記念に」と注文していた
「2025大阪・関西万博 記念チケット(パスポート型)」が届きました。
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2025大阪・関西万博 記念チケットオンラインストア
https://expo2025kinen.pia.jp/

というわけでこちらの記念チケットですが
自分が注文したパスポート型のものの他にも
様々な種類のものや飾るためのスタンド、ステッカー等のグッズが売られており
値段も1650円のものから6000円超になるまでいろいろ。

正直なところ「単なる記念のもの」と考えると最安値の1650円でも高すぎますし
一般料金が7500円の万博チケットを購入した上で更に上乗せ、と考えると
通常のカード型のものくらいは無料~数百円で発行してくれてもいいんじゃないか、と
思ってしまいますね。

最初は一番安い「スクエア型」にしようと思っていたんですが
サイズがW88mm×H125mmとかなり大きく
(一部のTRPGやボードゲームが採用している
「ディクシットカードサイズ(ラージユーロサイズ)」よりも更に大きいもの)
カードとしての収納が難しいこともあってパスポート型にしたのです。
変に奇をてらったサイズにしないで通常のカードにしてくれれば
愛知万博のチケットと一緒にカードバインダーに収納出来たのになあ、と。

そんなわけで売り方や仕様も含めてこの記念チケットにはいろいろと不満があるんですが
スマートフォン所持を前提としたオンライン完結・キャッシュレスになっている
今回の「2025大阪・関西万博」において
公的な「記念として手元に残るチケット」を手に入れられるのは
これらの記念チケットを購入するしかないということで
どんなに高くて足元を見られているのは分かりつつも注文するしかないのです。
くやしいのうくやしいのう。
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そんなこんなで自分から買っておきつつ悪口ばかりになってしまいましたが
こちらの「パスポート型チケット」は値段が高いだけあって
中身までしっかりと作り込まれており細かな文面等も含めて
しっかりと「パスポートっぽい装丁」になっているのが嬉しいところ。
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「関西の観光名所を紹介する」「ストラップが付属している」などの仕様は
こちらの「スタンプパスポート」と同じなんじゃないか、と最初は思っていましたが
「小型のガイドブック的なスタンプパスポート」に対して
「パスポートとしてのデザインを突き詰めた記念チケット」となっており
しっかりと差別化されているのも良かったですね。

あ、それとこちらの記念チケットの発送なんですが
差出人が「チケットぴあ」になっており全く覚えがなかったので最初は戸惑いましたね。
「懸賞で何か当たったのかな」くらいに思いましたよこれ。

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