魔王ゼノンの降臨により日本での決戦を予感するデビルマンたち、
そして帰国した亀井教授と勇希が再会する『デビルマンサーガ』の第110話。

というわけで今回は前回ラストに続いての魔王ゼノンの大暴れから始まる展開。
以前に「国同士での最大の抑止力」と呼ばれていた核ミサイルを
いとも簡単に超能力で逸らしたゼノンには思わず手を叩いてしまいましたね。
舞台が近未来で設定もリアルになったことで
人間側の兵器の強さにもスポットが当たっていた『サーガ』ですが
やっぱりデーモンの強さを見せつけてくれるほうが個人的には嬉しいのです。

そして勇希と再会した因縁の相手、亀井教授が情報と見返りに
自らの罪を不問とすることを国軍省に求めるシーンも印象的なところ。
この状況でも保身を第一として勇希の怒りを買うような言動を繰り返す彼は
いつの間にか本作最大のジョーカー的存在になっていますね。

そんなこんなでゼノンが日本での決戦を高らかに告げたところで次回に続く。
ザンと並ぶ実力派だった魔将軍レイもゼノンに普通に付き従ってますし
ここ数話で物語が一気にインフレしてきた感じがしますね。
こういう派手な戦いは待ち望んでいた展開ではあるんですが
決戦に各地のアーマーを着た兵士たちの動きが活発になっているのに対し
主人公、勇希が完全に置いてけぼりになってしまっているのが気になるところです。
奥の手(?)のデビール変身もあれ以来出てきていませんし
もっと勇者アモンとしての存在感を表に出してほしいなあ、と。

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  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

そんなこんなで1クールの夏アニメも終わり
いつの間にやら10月、今年も残り3ヶ月となってしまいました。
ここ最近のブログの更新状況を見てもらえれば分かるように
ゲッター線を浴びすぎて1週間ゲッターのことしか考えられない体に
わからせられてしまった日々が続いていたんですが
最近になってようやく落ち着いてきたのでブログも平常更新に戻りたいと思います。

すぐに影響を受けてしまうタイプなので
ちょっと夢中になるものが出てくるとあっという間に路線が変わって
後々になって読み返してみると「うわあ……」みたいな感じになってたりするんですよね。

そんなわけでしばらくは漫画とかアニメの感想を書きつつ
ゲームで遊びつつゲームを作りつつでいくことになるかと思います。
たまに拍手コメントなどで「○○が始まりましたよー」「○○の単行本が出ましたよー」と
情報をいただくこともあるんですが
ブログ休眠中に書き貯めていたものなどもいろいろあるので
いつになったらそうした最新情報に対応できるのかは分からなくてごめんなさいなのです。

とにかくやりたいことはたくさんあるのに頭がちっとも働かない
すいみんすいみんすいみんすいみんすいみん不足状態なのを
なんとかしていきたいと思います。
あとお金もありません。ジュウマンエ-ン! ヒャックマーンエーン!(by美味しんぼ)

あ、それとですねFF3のピクセルリマスターやりたいですねFF3。
FF1~FF6までの作品は何度も遊んでいて定期的に遊びたくなるんですが
FF3に限っては今までまともな2D移植や2Dリメイクが存在してなくて
かなりご無沙汰になってしまっているんですね。
3DSで遊べるダウンロード版(ファミコン版)もさすがに今やるときつい部分はありますし
2Dでサクサク遊べるFF3は本当に待ち望んでいたんですよ。はい。

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   雑記

愛する者や仲間たちを喪い、失意と狂気の中で破壊を続けるカムイ。
生と死の狭間で友の幻影と再会し、次なる世代へと全てを委ねる隼人。
そして地球へと帰還した拓馬は、自らの意志で最後の戦いへと赴く。

地球滅亡の叫びが響き、終焉と進化の刻が迫る中、
ゲッターの申し子たちが運命を超えるための新たな戦いへと身を投じる
アニメ『ゲッターロボ アーク』の第13話。

というわけでついに最終回を迎えたアニメ版『アーク』。
原作のストックは前話まででほぼ消化済みということもあり
各キャラクターの結末が完全オリジナルで描かれることとなりましたが
まず始めに展開されたのは早乙女研究所での隼人vsカムイ+ザウルスチームの白兵戦。
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「コウフンすると古キズが浮かび上がってくる」という
漫画『號』での設定がビジュアル的に表現されていたり
ザウルスチームに傷を付ける順番が「目、耳、鼻」だったりと
細かい演出でしっかりと隼人らしいところを見せてくれていたのが嬉しいですね。
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他にも運命に関しての竜馬との問答について言及していたり
エンペラーの存在や名前を知っていたあたり
漫画『真』終盤での出来事は今回のアニメ版でもほぼそのままあったってことでしょうか。

そして恐竜帝国での様相や地球環境を破壊してゆくバグの姿などを挟みつつ
物語はアークとバグの最終決戦へとなだれ込む展開に。
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バグの操縦席が元ネタの『セイテン大戦フリーダーバグ』でのデザインを踏襲していたりと
細かな再現度の高さも印象的でしたが
ここでの一番の驚きはカムイの母やシュヴァイツァ博士、そして隼人など
原作でどうなったか分からなかったキャラたちの最期が明確に描かれていたところ。
「原作で死んでないキャラクターを死なせる」というのは
普通の原作付きアニメでは間違いなくタブーなんですが
最終話にして多くのキャラにその禁じ手を使っていったあたり
「ここで自分たちの手で物語を終わらせる」という
アニメスタッフの決意と覚悟を感じる部分でもあります。

中でも隼人の最期はもはや涙なしには語れないというか
漫画『號』での「友よまた会おう」の台詞を踏まえての竜馬との再会は
単に13話続いてきたアニメ版『アーク』の終わりというだけではなく
無印『ゲッターロボ』から続いてきた隼人の物語、地球での物語、サーガの終わりを
否応なしに感じさせられて
ああここで終わってしまうんだ……本当に終わりが近づいているんだ……という
言葉では言い表せない寂しさがありますね。
最後の最後で竜馬と再会できてよかったね……。
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そして漫画で唯一残されていた「でたなゲッタードラゴン」のシーンで物語は一旦幕を閉じ
(漫画と違ってドラゴンの姿が聖ドラゴンに近い姿になっていましたね)
スタッフロール、石川先生へのメッセージを経て
物語は「明日のために戦うのなら今がその時だ」とばかりに
誰も知らないCパート、火星を舞台にゲッター左上(仮)との新たな戦いへと突入。

いやーすごかったですねこのCパート。
まさかここまで綺麗に終わらせてくれるとは思ってませんでしたよマジで。
『虚無戦史MIROKU』『魔界転生』『神州纐纈城』などが顕著ですが
「普通に物語を終わらせることも出来るのにラスト数ページでもう一度ぶん投げる」
というのが永遠に戦いが続くビジョンの石川作品の特徴であり
漫画『ゲッターロボアーク』もその例に漏れず
未来の宇宙での戦いで当初の目的、拓馬の物語にはきちんとケリをつけつつ
最後のアーク対バグで新たな戦いにぶん投げる、というラストになっていたんですが
今回のアニメ版ではそのアーク対バグをクライマックスにしつつ
Cパートで更に新たな戦いへとぶん投げる、という構図をやってのけているんですね。

この構成は正しく石川賢リスペクトですし
EDが「スタッフロール→石川先生へのメッセージ→Cパート」という順番になっていたのは
あのメッセージまでが「石川先生が遺してくれた『アーク』のアニメ化」、
Cパートは残された人たちによる新たなゲッターの物語、
みたいな意味合いもあるんじゃないでしょうか。
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石川先生は未完の伝奇小説『神州纐纈城』のコミカライズを手掛けた際に
原作者にゴメンナサイしながらも開き直るしかない、と
自分流に物語の決着をつけることを決意したようですが
全4巻の描き下ろし作品として発表された『神州纐纈城』は
原作部分は3巻までで消化しており最終巻は完全オリジナル展開になっています)
今回『アーク』のアニメ化に挑戦したアニメスタッフたちも
同じ気持ちだったんじゃないでしょうか。

特に川越監督は『サイボーグ009』『ゲッターロボ』『アンパンマン』と
原作者が亡くなってしまった大作を背負いすぎているので
もうそのプレッシャーはとんでもないことになってると思いますね。
一視聴者としては「『サイボーグ009完結編』を小説に忠実に
グロ描写マシマシでやってくれないかなー」みたいな
絶対にクッソ叩かれるような無責任なことを言ってしまうわけなんですが。

というわけで全13話をしっかりガッツリと楽しんでラストにも納得はしているんですが
OVA『新ゲッターロボ』同様にゲッターの未来を否定して
それに反逆する形で終わってしまっているのにはちょっと不満があるというか
OVA『新』以降の「未来のゲッターと人類は間違った進化をしてしまった悪者!」
みたいな風潮が自分としては正直モヤモヤするところもあるんですね。

傍目には侵略者っぽくなってしまったゲッター軍団ですが
それを上手い具合に肯定する流れに持っていって
ゲッター軍団と並び立ち全てを押しのけながら更なる敵に挑む主人公たち、
という構図も見てみたいんですよ。
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個人的には侵略者となった未来のゲッター軍団に対する回答は
『ゲッターロボアンソロジー~進化の意志~』で環望氏が描いていた作品
「クォ・ヴァディス 巴武蔵最期の一秒間」が一番納得出来る解釈なんですよね。
単なる好奇心というか知識欲というか
「そこに山があるから」みたいな素直な理由で宇宙の果てまで突き進んでいって
結果的に侵略者みたいになっちまっても別にいいんだよ、的な。

何はともあれ「石川先生の原作を忠実な絵柄でアニメ化!」という興奮のままに
原作漫画やその他作品からの引用や比較をしつつ全13話の感想を書きなぐってきた
アニメ版『アーク』のブログ記事も今回で一区切りという感じですが
来月から順次発売予定のBlu-rayでの修正要素やオーディオコメンタリー、
制作スタッフの公式同人誌とも言える「お疲れさま本」の発売などもありますし
また新展開や新事実があったら書きたいと思っています。

原作漫画とは時系列がズレている『真』と『號』の関係や
意図的にボカされていた感じのある「19年前の戦いでの敵」などなど
気になること、考察出来るところはたくさんありますし
今後そのあたりが明かされてくれれば嬉しいなあ、と。

何はともあれここでひとまず一区切り!
ありがとうゲッターアーク! さようならゲッターアーク!
アニメスタッフの皆さんお疲れさま! さあ旅立ちだ!


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あ、それと自分は「ヒャアTV放送が待ちきれねえ!」とばかりに
ニコニコ動画での先行配信をレンタル購入(通称ゲッター課金)していたんですが
ポイントが500P単位でしか購入出来ないので余ってしまったのをどうしようか思案中です。
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1話は無料だったので220円×12話で2640円ぶん、
3000ポイント買って余りが360Pの計算ですね。
どこの動画サービス、ポイントサービスもそうなんですが
「ピッタリ使い切らせてたまるか! さあ延々と貢ぎ続けるがいい!」
な数値設定をしているのがどうにもアレですね。はい。

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  アニメ・漫画, ダイナミック系, ゲッターロボアーク(アニメ)

遠い未来で進化の果てを垣間見た拓馬たちがそれぞれの道をゆき、
地球では人類と恐竜帝国との最後の戦いが始ろうとしている
アニメ『ゲッターロボ アーク』の第12話。

というわけで未来世界でのアンドロメダ流国との戦いが終結し
新たな戦いとも長いエピローグとも言える未知の領域へと突入したアニメ版『アーク』。
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漫画のラスト20Pがほぼダイジェストだったこともあり
今回は漫画で空白だった部分をガッツリと補完し
導入部にクライマックスを先取りする形で描かれたバグの姿と
恐竜帝国でクーデターを起こすカムイの動向以外は全てがアニメオリジナルの展開に。
特に前半部分、エンペラーに回収された拓馬と獏のエピソードは
エンペラーの内部での竜馬との対話や謎のゲッター曼荼羅(仮)の登場、
更に獏が未来世界のエンペラーの中に残るという選択肢をとるなど
ビジュアル面でもストーリー面でも「漫画で描かれてないからやりたい放題!」な印象。

漫画ではラストシーンに獏は登場しておらず
自分は「まあ恐竜帝国&バグとの戦いの中で死んじゃったんじゃないの」と
3号機パイロットゆえの去就を勝手に想像していていたんですが
アニメ版ではタイールの弟として自らの使命を全うしようという決意が描かれて
一気にゲッターの深淵へと向かう重要キャラになりましたね。
漫画では侵略者となったゲッターに明確な答えが出されることは結局無かったんですが
アニメでは獏がゲッターの中に入ることで
「善悪を持たず本能で突き進むだけだったエンペラーに進むべき方向性を与える」
みたいになる未来もあり得るのかなあ、と。

また地球ではシュワルツやバット将軍、敷島博士などの
サブキャラにもスポットが当たり人類と恐竜帝国の最後の総力戦という様相に。
中でもバット将軍は第7話で登場した際に
「たった1~2個のセリフのためにわざわざ若本氏を呼んだのかな」と疑問だったので
何らかの形での再登場はある程度予想していたんですが
まさかこんなカッコいい形で老獪っぷりを見せてくれるとは思いませんでした。

そして竜馬との対話を経て地球へと帰還する拓馬、
カムイが実権を握った恐竜帝国による宣戦布告、
早乙女研究所に残った隼人や敷島博士による白兵戦、などなど
全てがオリジナル展開のまま物語はいよいよ最終局面へ。
敷島博士による侵入者トラップが「目だ! 耳だ! 鼻!」だったりと
(昔の隼人の行動をからかうような感じで開発したんでしょうか)
ここに来てパロディが入り込むあたりにはダイナミックプロ作品っぽさを感じますね。

そんなこんなでいよいよ次回が最終話となるアニメ版『アーク』。
最終話のタイトルは「果てしなき戦い」とタイトルこそ漫画の最終話と同じですが
漫画では既にほとんどのエピソードを消化しており
アニメで描かれていないのはラストの1ページ半のみ、という状況なので
もはや同じなのはタイトルだけですね。

漫画のラストに至るまでの戦いを膨らませて
最後はそのままぶん投げる、という可能性もある一方で
残り1話あればある程度の結末、戦いの行方を描くことも出来るでしょうし
とにかくあと1話なのに着地点が全く分からないというのが楽しみなのです。
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あ、それと本話で早くもその姿を見せてくれたシグム・セイクンもといバグですが
正直青かったのかお前……という驚きが先に来たというか
イメージしていたカラーリングと違っていたことに戸惑ってしまいましたね。
自分はずっと薄茶色というか薄黄色というかベージュやクリーム系の色だと思っていました。
恐らくゲッターの赤と対比する形の青、という意味合いがあるんでしょうが
個人的にはすごい違和感がありますねこの青。
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ちなみにバグのデザイン元であるシグム・セイクンが登場する作品
セイテン大戦フリーダーバグは全2巻と短いこともあって物語としては
「なりゆきでロボに乗ったら敵に襲われて戦っているうちに地球がヤバくなってドワオ!」
と石川作品の中でも特に行き当たりばったり感が強い作品だと思いますが
「動くだけでヤバイ」「触れるだけでヤバイ」「戦い出したら地球がヤバイ」と
登場するメカ、セイクンたちのヤバイ感は存分に伝わってくる作品なので
そのあたりのヤバさは是非味わってほしいと思います(語彙力)。

Amazonのマケプレでは例によってアホみたいな値段がついているようですが
駿河屋での買取価格が2冊セットで700円(2021年9月時点)のようなので
恐らくそのあたりが適正価格だと思います。

※ebookjapan商品リンク:セイテン大戦フリーダーバグ

今はebookjapanから電子版も出ているので
実物の本にこだわりがなければそちらがベストですね。

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  アニメ・漫画, ダイナミック系, ゲッターロボアーク(アニメ)

ゲッター軍団の庇護を受けながら拓馬たちアークチームが決戦へと挑む
アニメ『ゲッターロボ アーク』の第11話。

というわけで拓馬の目的である母親の仇討ち、カムイが願う母親との穏やかな生活、
そしてアンドロメダ流国の悲願であるゲッターの打倒と
タイトル通りにそれぞれの「宿願」が交錯する展開となった今回の『アーク』。
圧倒的な強さで敵を蹂躙するゲッター軍団に守られつつ
敵基地の中枢へとアークが突入する、というのは漫画と同じ展開ながらも
「ここは俺に任せて先に行け!」とばかりにゲッターザウルスの出番が増えていたり
アークからキリクに変形してドリルで扉を突き破ろうとする描写があったりと
戦闘力は劣っていてもアークやザウルスにもしっかりと見せ場を作っていた印象。
特にザウルスは漫画ではコマの隅っこにいるだけでセリフもなし、
全く触れられずに物語からフェードアウト、という扱いだったので
今回のアニメ版では破格の待遇を受けている感じがしますね。
パイロットたちにもしっかりと個性が出ていますし。
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その他、漫画で名前が出ていた「ライガー2044」に加えて
「ドラゴン2058」「ポセイドン2056」などの名前が登場していたり
敵中枢部の温度が60℃から120℃になっていたりと
細かい部分での追加や変更があったのも印象的。
アニメでは蒸し風呂のような恐竜帝国での生活も漫画より詳細に描かれていましたし
「60℃だったら拓馬や獏なら普通に耐えられそう」と思っての
ちょっとした数字の変更みたいな感じでしょうか。
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そして何よりも未来の多種多様なゲッター軍団を
それぞれしっかりと個別のデザインで描いてくれたのが嬉しかったですね。
早乙女研究所のゲッター部隊が全部D2にされてしまった時は
「未来のゲッター軍団も同デザインに統一されてしまうんじゃないか」と
少しばかり不安を感じていたので
作画的に少々の不満はあれどきちんとバリエーションをつけてくれただけで嬉しいのです。
ところでヤカンどこ……? ヤカンはどこ……?

そして後半はアニメオリジナルで拓馬とマクドナルドとの最終決戦が描かれる展開に。
漫画ではカムイにバグを託した後のマクドナルドは
無抵抗のままアークに潰される、という最期でしたが
アニメでは自らアークに最後の決戦を挑む、というシチュエーションになっており
メカアクション的にも物語的にも一気に盛り上げてきた感じがしましたね。
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そしてマクドナルドが決戦兵器として持ち出してきたのはまさかのあのウザーラ!
え……ちょっと待って……この展開知らない……!

いやーまたとんでもないサプライズをぶん投げてきましたよこのアニメ。
「侵略者になった人類をウザーラはどう思っているんだろう」とか
「宇宙に進出した人類がやがてウザーラと再会することはあるんだろうか」というのは
『サーガ』への疑問や妄想として時折出てくる話題ではありましたが
まさかこういう形でウザーラに再びスポットが当たるとは思ってもみませんでした。
百鬼帝国にとってウザーラはゲッターに並ぶ仇敵ではありますが
そう言えばPSソフト『ゲッターロボ大決戦!』でも
ウザーラは立場を変えて百鬼帝国の最終ボスとして登場していましたね。
見た目が完全に悪役なのが悪いんですよ……。

ところで今回のウザーラの登場についてのネット上での反応が
「ウザーラ!?」と「真ドラゴン!?」にきれいに分かれていて
ある意味で既読組と未読組、漫画派とOVA派を判別する試金石みたいになってましたね。
まあどちらにせよ「この展開知らない……」と戸惑うだけなので無問題です。
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そんなわけで漫画『G』ではゲッタードラゴンを簡単に破壊し
百鬼帝国の要塞を一瞬にして宇宙に飛ばしてしまうなど
文字通りのオーパーツで強さの底が見えなかったウザーラですが
数千年後の宇宙戦争が舞台となっている今回の『アーク』でもその強さは健在。
アークを宙に浮かせたりゲッター軍団を圧縮して潰す描写があったりと
「ウザーラの特殊能力である重力操作」がしっかり演出されていたのも嬉しいですね。
アトランティスが伝説通りなら数千年どころか数万年レベルで栄えていたことになりますし
ウザーラがゲッター軍団以上の強さなのも個人的には納得出来るところではあります。
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そしてマクドナルドと拓馬が最後の死闘を演じたことで
最後の拓馬のセリフから「あっけない」の部分がばっさりとカット。
ここらへんの丁寧なセリフの改変は川越監督らしいところな気がしますね。
確かにあっけなくはなかったですね……。
マクドナルドが「流竜馬ですら倒せなかった~」とわざわざ言っていたりと
ここで拓馬とアークがウザーラを倒したことで
「一種の父親超え」みたいなことも表現したかったんじゃないかあ、と。

というわけで拓馬とマクドナルドの戦いをガッツリと描いて
漫画よりも「最終決戦」な雰囲気を強調させつつ
原作の雑誌連載部分をほぼ全て消化した今回の『アーク』。
20210915-6
次回のタイトルは「折り重なる刻」ということで
漫画では完全に空白だった「刻がいつしかほぐれる」までの過程を
しっかりとやってくれるんじゃないでしょうか。
拓馬や漠と合流しないまま行方不明になったカムイ、
隼人によって封鎖される早乙女研究所、などの漫画にはないシチュエーションが
どのように今後の展開に関わってくるのかも非常に楽しみなところです。


「『でたなゲッタードラゴン』で雑誌が休刊になった」みたいな記述をたまに見かけますが
最後の20Pは単行本での描き下ろし部分なので厳密には誤りですね。
雑誌連載ではエンペラーがアークを見つめているページで終わっているのです。

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  アニメ・漫画, ダイナミック系, ゲッターロボアーク(アニメ)