永井豪 「デビルマンサーガ 第92話」 感想

戦いの中で互いの感情をぶつけ合うアモンとシレーヌ、
そして異次元世界ではついにアスカが真の姿となる『デビルマンサーガ』の第92話。

というわけで今回は前回ラストから続く形で
アモン&シレーヌの空中アクロバティックセックスシーンから始まる過激な展開。
あ、これ『激マン!』で見たところだ!
というわけで青年誌ならではのこの描写には
豪先生の以前描けなかったもののリベンジ、的な意気込みを感じますね。

ただ『激マン!』では「デーモンの本能による蹂躙」という描き方だったのに対し
今回の『サーガ』では「二人の愛」という形になっているのが印象的。
そのせいで次ページの貝阪氏の登場シーンが
思いっきり寝取られ感あふれる演出になってるのが涙を誘います。
ただ「諦めがついたというかスッキリした」という台詞があるように
カイムと貝阪氏はまだまだ別個の存在として描かれていますし
ある意味貝阪氏はここでカイムの呪縛から解放されたというか
シレーヌに固執するという死亡フラグをついに回避したと言えるんじゃないでしょうか。
クレアとの新しい関係も生まれそうですし彼には普通に幸せになってほしいです。

そしてサイコジェニーやゼノンに続き
アスカも自らの真の姿を取り戻したところで次回に続く。
「アスカ=ルシファー、サタン」というのは
ぶっちゃけファンにとってはお約束の話なんですが
そこに今回は仏教の阿修羅やインド宗教のアスラ
(どちらも立ち位置的にはキリスト教のルシファーに近い)
の要素まで含んだ存在となっていたのは意外だったところ。

「レディー」でかなりのページ数を割かれて説明された
ダンテ神曲やグノーシス主義なんかの話もあって
完全にデビルマン=キリスト教世界のイメージで固まっていたので
ここで仏教やインド宗教の要素が入ってきたのは正直驚きでした。
恐らく永井豪先生も「読者の予想を裏切ってやろう」と
このあたりの設定を考えたんでしょうし
そこに思いっきり引っ掛かってしまった感じですね。

そんなこんなで次回に続く。
アスカの正体が明らかになるのは物語の終盤だったのが常でしたが
「サーガ」では世界の混乱はまだまだこれからなので
これからどう話が動いていくのかが楽しみなところです。

 

コメント (0) | トラックバック (0)